浦島坂田船が今年は“ヴァンパイア”
に 非日常感と特別感、ハロウィンな
らではの演出で魅せたオンラインライ
ブをレポート

Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船 ~本気か!MAGIC!マジカルミラクル!きゅるるるるん☆彡 お菓子くなっちゃう♡もうっ//♡ やメテオー!CHU♡ドーン!~

2021.10.31(sun)
毎年恒例となっている、浦島坂田船のハロウィンライブ。『Happy Halloweeeen 浦島坂田幽霊船 ~本気か!MAGIC!マジカルミラクル!きゅるるるるん☆彡 お菓子くなっちゃう♡もうっ//♡ やメテオー!CHU♡ドーン!~』と題した2021年公演は、10月31日に初めてオンラインで開催された。ハロウィンムードに満ちた構成と演出は、非日常感も特別感もたっぷり。家にいながらにして、自分もその場に身を置いているように感じながら、賑やかな宴を堪能することができた。
今回のハロウィンライブのテーマは、“ヴァンパイア”。『浦島坂田船 SUMMER TOUR 2021 ~甘い∞密のような♡をしない?キミの放課後はボクのモノ♡無限大の♡STARTぉ☆~』と題した2021年夏ツアーでは、“学園”をテーマにした演出でcrew(浦島坂田船ファンの呼称)を魅了している4人だが、その正体はヴァンパイアだった、ということが明かされたオープニングムービー。ヴァンパイアプリンスのうらたぬき、ヴァンパイアドクターの志麻、ヴァンパイアウィザードのとなりの坂田。、なぜかただの貴族だというセンラ、そのキャラ設定からして胸が高鳴る。

浦島坂田船

開演前に浦島坂田船の公式ツイッターにも登場したパンプキンマンの笑い声が響き、ハロウィンライブの幕開けに相応しい「Bad Monster」へ。イラストレーター・MACCOが描き下ろしたライブのメインビジュアルそのままの衣装&ヘアメイクで姿を現し、艶っぽい歌声をつないでいく4人。あやしく揺れるトーチの炎、マスク&黒マントダンサーの躍動、<“コッチ”に来いよ>というキラーフレーズが相乗効果を生む「HORRORISM」、この日のテーマが重なる「ヴァンパイア」にしても然り、彼らの妖力、あまりに強すぎやしないか。
うらたぬき「俺様に噛まれたいやつはいるか?」
志麻「次の実験体はおまえだ」
となりの坂田。「俺はネクロマンサーだ、間違えるな」
センラ「ただの貴族って、ヴァンパイアちゃうんかーい!(笑)」
うらたぬき
うらたぬき
となりの坂田。
センラ
それぞれの挨拶にも“らしさ”をにじませ、「Happy Halloween」では、仮装ダンサーとぴったり息を合わせながらパフォーマンス。イントロのダンス、伸びやかなロングトーンも見事な「ハングリー・ゴースト」といい、浦島坂田船✕ハロウィンはやっぱりとんでもなく相性がいい。
演出の火柱が勢いよく噴き上がり、4人それぞれの切れ味鋭いラップもクールにきまった「PIRATES A GO GO」。シャッフルリズムに4色のイケボが映えた「Ring」。「Shall we Dance?」と誘う「グリムメイカー」では、円形のステージをぐるぐると回るカメラが4人をしっかりキャッチ。続く「ハロウ!ゴーストシップ」では映像に歌詞がポップに踊って、ますます目が離せない。
浦島坂田船
モニターの前にいるcrewのコスプレ姿を想像&妄想して盛り上がったMCを経て、無観客配信ライブならでは、仮装ダンサーとともに客席へと繰り出した「SPOOKY MAGICAL NIGHT」では、大胆にコミカルにパフォーマンス。まさに“楽しまないと損”だ。
「ハロウィンはまだ始まったばかりです。画面の前のみなさん、一緒に声出してください!」とうらたぬきが呼びかけたのは、ポップでいてセンチメンタルな「realizer」。<迷い込んだら 見つけてあげる> <君の素晴らしさ 僕には見えるよ>と4人が歌ってくれるなら、本当に心強い。
「カモフラ」は、このハロウィンライブのためにピノキオピーが書き下ろしたナンバー。ダンスもラップパートもキレッキレで、<ちょうどよく化けたい> <素顔で愛されたい>という葛藤や欲求を突いたフレーズも刺さる。
浦島坂田船
ダンサーそれぞれのスゴ技にスポットを当てたショウアップタイムをはさみ、ファーをあしらった衣装に着替えた4人。円形ステージに腰かけながら歌った「KING」で放ったのは、絶対王者感だ。「Beetle Battle」のセクシーなダンスと挑発的なフレーズ、うらたぬき&センラ、志麻&となりの坂田。の絡みは、画面の前にいるcrewを歓喜させていることだろう。
赤いグローブをつけたダンサーをしたがえた「キュートなカノジョ」で、色気を爆発させたとなりの坂田。。その歌声とダンスで、「ボッカデラベリタ」の中毒性をますます高めたうらたぬき。声色や表情、動きに狂気さえ感じさせる「爆笑」で圧倒したセンラ。ヒップホップテイスト全開の「Oxygen」で、ダイナミックなダンスやハイキックでも魅せた志麻。グループとしてだけでなく、個々に進化し続ける4人には、毎度のことながら驚かされる。
うらたぬき
となりの坂田。
「生涯ライバル」からの4曲は、7月にリリースされた最新アルバム『L∞VE』に収録のナンバー。うらたぬき&となりの坂田。のわちゃわちゃ楽しいコラボ曲「生涯ライバル」、志麻&センラの青春感あふれるエモなコラボ曲「青空ピカソ」を4人で歌うという、スペシャルの連続にますます高まってしまうではないか。さらには、哀愁のラテンテイストに染まった「フランマ」。オラオラでドSモード全開な「ワナビークインビー」。新曲たちによって、彼らの表情・表現がますます彩り豊かになっているのだ。
すれ違いざまにさらっとタッチしたり、肩を組んだり、ギュっと寄ったり、志麻がかつぐカメラに3人が笑顔を見せたり、そんな4人の仲睦まじい姿が愛おしいおまけに、カメラに向かってたっぷりファンサをしてくれた「最強Drive!!」。夢のような時間は、あっという間に過ぎてしまう。
志麻
センラ
ラストナンバーは、カラーテープが花吹雪のようにステージに舞った「SAILING!!!!!」。信頼してリスペクトするダンサー陣と、自由奔放にステージで躍動しながら、それぞれcrewへの愛を言葉にしていった4人。crewにとって格別なハロウィンになったこの日、あらためて彼らと一緒に“来年も再来年も笑って”いたいと思った。
次に4人が立つステージは、12月24日大阪・大阪城ホール、そして12月28日千葉・幕張メッセ。今年の夏ツアーの追加公演と振替公演だ。昨年に引き続いて、コロナ禍に翻弄された2021年の終わり。ようやく、光は見えてきた。途中で奪われた夏を取り返して、新たな年をポジティブに迎えられることができるような2公演に、きっとなる。

文=杉江優花 撮影=小松陽祐(ODD JOB)、堀卓朗(ELENORE)

なお、昨日・11月5日(金)には、同公演より「SPOOKY MAGICAL NIGHT」のライブ映像も公開となった。
「SPOOKY MAGICAL NIGHT」ライブ映像

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