大迫力アクションエンタテイメント『
ニンジャバットマン ザ・ショー』〜
キャットウーマンに、プロレスラー・
安納サオリが挑む!!

DCコミックス『バットマン』のキャラクターを用いて日本で制作されたアニメーション映画『ニンジャバットマン』が、『ニンジャバットマン ザ・ショー』という大迫力エンターテイメント・ショーとなって、2021年11月6日(土)~11月30日、東池袋のTheater Mixaに登場する!
現代の犯罪都市ゴッサム・シティの悪党たちがタイムスリップし、群雄割拠する日本の戦国時代に。戦国大名となった悪党たちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけでなく世界の歴史すらも変わってしまう。この絶望的な乱世で、現代のテクノロジーからも切り離されてしまったバットマンは、世紀の歴史改変を阻止することができるのか? 舞台化にあたっては、それぞれに個性的なキャストを迎えた夜・黒・闇・影の4チームが編成された。その中から「夜-YORU-」のキャットウーマンを演じる、プロレスラーの安納サオリをキャッチ。
盗みはすれど人は殺さぬ神出鬼没の怪盗、バットマンの味方にも敵にもなる謎めいた美女という設定は、まさに安納そのもの。キャッチフレーズ〝絶対不屈彼女〟通りの折れない心を見せたかと思えば、男性ファンや対戦相手をも翻弄する上目遣いの小悪魔ぶりを発揮。大ベテランの陰に隠れた小悪党にもなれば、ふてぶてしくど真ん中を闊歩するヒールにもなる。その豊かな表現力、自己プロデュース力は他の追随を許さない。
『ニンジャバットマン ザ・ショー』
――公演が迫ってきて、いかがですか?
安納 お稽古は10月に入ってから本格的に参加しています。お稽古場には6月から来ていたのですが、そのころ私は腰の骨を3本折るという負傷をしていまして、見学することしかできなかったんです。今は毎日のように発見があって、とても楽しい時間を過ごしています。
――安納さんはもともと舞台女優を目指していらっしゃたんですよね。
安納 そうなんです。舞台、演劇がやりたくて上京してきました。自分じゃない自分になれる空間を普段の生活から取り入れていきたいな、それを職業にしたいなと思っていたのですが、いつのまにかプロレスラーになってました! でもプロレスラーも表現するという意味では一緒なので、今はプロレスに出会えてよかったと思っています。プロレスにかかわり始めて6年、ずっとプロレスに専念して活動してきました。だから本当に久しぶりの舞台です。プロレスでの活動があったからこそいただけたお仕事ですから、積み重ねてきた時間は間違いではなかったと思っています。
安納サオリ
――オファーをもらったときの気持ちを終えてください。
安納 もちろん『バットマン』は有名ですし、映画も見ていました。ただ『ニンジャバットマン』のことは知らなかったんです。だから「あのバットマンが忍者?」みたいな、たぶん『バットマン』シリーズを大好きな方たちが抱いたであろう感覚・感想で、映画を拝見しました。これは海外の方たちも好きになってくれるんじゃないかなとワクワクしましたね。それをさらに舞台にすると。オファーをいただいたときは、やっぱり「どうやるんだ?」と、見せ方だったり演出だったりについて興味が湧きました。
――その、まさにどんなショーになるかを伺いたかったんです。
安納 うふふ。幕が開くまで話せないことばかりなんですけど、まずショーと銘打たれているけれど、お芝居でもあるんです。それから映像がめっちゃすごい。また主題歌もかっこいいんですよ。プロレスでの私の入場曲にしたいくらい(と制作担当さんに上目遣いの視線を)。演出も構成も映像も曲も、ひたすら好きですね。私好み(笑)。このショーには、ダンサーさんだったり、歌をうたわれている方だったり、アクロバットをされている方だったり、いろんなジャンルの方がそろっていらっしゃるんです。
――じゃあ各チームのカラー、印象はずいぶん違ったりする?
安納 私が見る限り全然違うなと。面白いですよ。夜・黒・闇・影、私も全部観たいなと思います。あ、「夜-YORU-」は観られないか(笑)。「夜-YORU-」チームは特に個性的で、俳優さん、芸人さん、アーティストさん、プロレスラーですからね、これを聞いただけで面白くないですか? 私たちの中では個性を大事にしていこうといつも話しています。このバラバラのジャンルの4人が集まって何を見せてくれるんだと期待をしていただきたいですね。そしてこの4人だからこそ見せられる世界も必ずあります。また「夜-YORU-」チームは本番でも、どんどん変わるんじゃないかなって私は想像していて、それも楽しみです。
「夜-YORU-」チームのメンバー(制作発表より)
――安納さんはプロレスの時も小悪党的だったり小悪魔的だったり、不機嫌を装ったキャラクターでやってた時期もあったり、変幻自在なところがありますよね。キャットウーマンはどの線で演じられるんですか?
安納 ベースは私です、安納サオリを出せる役柄ですね。その中でやっぱり戦闘モードだったり、キャットウーマンの想いだったりを表現するにあたっては、目線の送り方は“黒あの”に少し似てるかな。そこはちょっとワタシ的には注目して観ていただけたらというポイントです。プロレスを観てくださっている方たちにも「おや? あの安納か、この安納か」みたいに思っていただけたらうれしいです。
 でもね、ほかのチームのキャットウーマンの皆さんを見ていて、表現の仕方ひとつでこんなにも違うんだということをすごく思いますね。手の動き一つでも、「あ、そういう解釈なのか」と勉強になる。私の演じるキャットウーマンは目や身体で表現する感じになっているかもしれません。
安納サオリ
――キャットウーマンのキャラクターはどう考えていらっしゃいますか?
安納 ちょっと待ってくださいね。(カバンの中からノートを取り出して)実は「キャットウーマン研究ノート」というのをつくってありまして(笑)。私、普段からノートに文字で書いてみて、その後で眺めながら考えることが多いんですよ。私が感じるキャットウーマンは男前ですね。格好良くて、セクシーで、しなやかなアンチヒーローかな。うん、しなやかなアンチヒーローというワードはすごくフィットしていると思います。私はプロレスでの入場シーンや試合中での自分の見せ方をすごく大切にしているんですけど、その成果を存分に出せると思っていて、とても楽しみです。また稽古場でも自宅でも日々キャットウーマンとしての動きやポーズを研究しています。やはりキャットウーマンは世界中から愛されているので、そのイメージを崩さないためにも、どうやって表現すればいいのかを、鏡の前でひとりポーズを取りながら考えています。その猫キャラがね、試合中に時々出そうになったりしちゃうんです。
――それと、キャットウーマンの衣裳もすごいですね。
安納 似合っていました?
――いやぁ、すごいなと。記者発表を見ていて、安納さんかどうかがわからなかったんです。
安納 あはははは! 先輩レスラーの皆さんにも「あれを着て試合しなよ」って言われるぐらいすごく好評です。戦闘系のデザインで、カッコいいですよね。本当にいつかあの衣裳で試合してみたいんですけど(再び制作担当さんに視線を送る)、もうお願いしますみたいな(笑)。
――安納さんの女優としては武器はなんだと思います?
安納 それが何なのかわからないんです。役者時代は評価なんてもらえてなかったから、もちろんずいぶん若いころの話ですけど。私は一つの作品をしっかりと届けたいという思いはたぶん誰にも負けません。集中して、向き合うということは、プロレスにも対戦相手にもそういう思いを持ってやってきているので。今回は向き合う相手はキャットウーマンですけどね、キャットウーマンに勝つというとヘンですけど、挑んで、自分のものにしてしっかり作品を届けたいなって思います。それと、プロレスのリングは360度見られているので、お客様が正面にしかいらっしゃらない空間はすごく久しぶり。だからと言って正面だけではなく、背中でもしっかり魅せたいという思いがあります。
安納サオリ
――歌とか踊りとかはいかがですか?
安納 全然です。ダンスは幼いころにバレエをやっていましたけど。『ニンジャバットマンザ・ショー』には踊れる方たち、歌が上手の方たちがたくさんいらっしゃるので勉強になります。しかも皆さん、私が本当にできないので(苦笑)、すごく丁寧に優しく教えてくださるんです。今回は本当にキャストの皆さんにも支えられていますね。
――試合は、稽古と本番中もしていくんですか?
安納 はい! 本番がない日は試合です。今も稽古しつつ試合しつつなので、切り替えを存分にしています。稽古が続いていても、明日は試合だというときは家に帰って「よし、ここからプロレスラー安納だ」という思いになりますし、試合が終わると次の日の稽古に向けて「よし、今からキャットウーマンのサオリだ」みたいになります。その切り替えをすごく楽しんでいます。プロレスラーだけじゃなく、このキャットウーマンが加わったことが私の毎日をすごく楽しいものにしてくれているんです。
――この舞台に出たことで表現力の部分で、プロレスへのフィードバックはありそうですか? 
安納 う〜ん、まだ正直わからないです。でもきっと本番が終わって得るものはいっぱいあるんじゃないかな。そして実際にそうなるように、この稽古も経て、自分なりの研究も経て、どの公演にも全力を注ぎたいし、その注いだ先に何が待っているか非常に楽しみですね。
――ひとまず、ケガだけは気をつけてください。
安納 はい、ありがとうございます。本当にケガだけはしないように。でもケガしても出ると思います。顔に傷ができようが出ます。舞台にも試合にもそこは関係ないことなので。そういう意味では本当に身体が強くて良かったです。今回はかなり体力勝負的なところもあるんですけど、普段からスタミナをつけていますから、ほとんど疲れはないです。毎日、稽古が終わってからジムに行ってます。稽古は稽古、トレーニングはトレーニングでやっています。
――では最後に、メッセージをいただけますか?
安納 世界中から愛されている『バットマン』シリーズの『ニンジャバットマン』が舞台化されると聞いて、きっと皆さんどういうものが観られるんだろうとドキドキがたくさんあると思うんです。『ニンジャバットマンザ・ショー』はそのドキドキをワクワクに変えることができる作品になっています。そして一つのチームに触れたら、ほかのチームを観たいと思っていただけると思います。私たちも全力でこの作品をお届けしますので、ぜひぜひ皆さん足を運んでください。
安納サオリ
BATMAN and all related characters and elements © & ™ DC Comics and Warner Bros. Entertainment Inc. (s21)
取材・文:いまいこういち

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