2021年10月27日 at 新宿アルタ Key studio

2021年10月27日 at 新宿アルタ Key studio

【アマアシ ライヴレポート】
『「ナツノカゲロウ」リリース記念
〜アマアシワンマンライブ 2021〜』
2021年10月27日
at 新宿アルタ KeyStudio

2021年10月27日 at 新宿アルタ KeyStudio
2021年10月27日 at 新宿アルタ KeyStudio
2021年10月27日 at 新宿アルタ KeyStudio
2021年10月27日 at 新宿アルタ KeyStudio
2021年10月27日 at 新宿アルタ KeyStudio
 当初は8月25日の予定だったが、緊急事態宣言期間の延長により中止になっていたアマアシの「ナツノカゲロウ」リリース記念ワンマンライヴが10月27日、新宿アルタ KeyStudioにて開催された。フロアーに並べられた椅子に座った時、まず目に飛び込んできたのはステージの背景や左右の壁面に投影されていたバンドロゴの大きな文字。どうやらVJの映像とともに繰り広げられるらしく、どのような世界を体感させてくれるのかと期待して待ち構えていると、突然、照明が暗転してSEが流れ始める。ステージ上に置かれた数本のLEDバーライトが点滅して作り上げられた幻想的な空間に夏目龍一(Vo&Gu)、石黒浩太郎(Ba&Cho)、横井 亨(Dr&Cho)が登場し、ドラムスティックのカウントを合図に「非透明」がスタート。疾走感に満ちた爽快なサウンドが広がっていく。互いの奏でるフレーズを緊密に絡み合わせて生み出している3ピースのバンドサウンドはドラマチックで、メンバー全員でハーモニーを響かせる場面も交えた演奏をVJの映像が彩り、楽曲が表現されていく様に胸躍るオープニングだった。

 「オドレナイト」と「小さな手」も届けられた後に迎えた最初のMCタイム。“今日という一日が成り立っているのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。一応椅子があるんですけど、立つのはいいらしいです”(夏目)、“最初に立った人、すごいですよね”(石黒)…というふたりのやり取りを経て、“いい曲をいい演奏で聴いてもらって、いい一日だったと思って帰っていただけたら僕らとしても嬉しいです。最後までよろしくお願いします”と夏目がさらに語り、演奏が再開されるかと思ったのだが…機材トラブルが発生していた。ドラムセットのシンバルスタンドに不具合が起こっていたらしい。“楽しすぎて機材を壊しちゃった(笑)。少々お待ちください”と照れくさそうに笑った横井。その間、なんとかして場をつなごうと話題を必死になって探していた夏目と石黒の姿が微笑ましかった。

 ライヴならではのトラブルが観客を和ませたあとは「連鎖」を皮切りに、多彩な楽曲がさらに響き渡っていく。躍動感に満ちたサウンドでありつつも瑞々しいメロディーが常に浮き彫りにされているのが印象深く、「風の栞」や「クジラ雲は歌う」も耳を傾けていると風景が鮮やかに浮かんだ。VJの映像とシンクロするかのように歌い、演奏していた3人の姿を通しても物語が奥行き深く伝わってくる。そして、“できた曲にタイトルをつけずにライヴでやりまくるという僕の悪い癖があるんですけど、昨年の春くらいからやっていたさわやかな新曲があって。その曲のタイトルが昨日ついに決まりました。世の中の普通に合わせて生きざるを得ないっていうのがあると思うんですけど、それだけに従わずに、“変わり者と言われようが、自分の行動や発言に信念があれば普通じゃなくてもいいんじゃない?”っていう気持ちで書いた曲です”という言葉を夏目が添えて「光」も披露。演奏の豊かな描写力を堪能できる場面が続いた。

 まだ仮タイトルしか決まっていないらしい新曲も届けられたあと、再び迎えたMCタイム。“ここはアルタじゃないですか? アルタと言ったら有名な番組があるじゃないですか?”と横井が観客に問いかける。このワンマライヴの会場である新宿アルタ Key studioは、かつて『笑っていいとも!』の生放送が行われていたことを踏まえて、““またワンマンに来てくれるかな?”“いいとも!”みたいなコール&レスポンスをしたかったんですけど、声を出してはいけないので、(メンバーを見ながら)言ってもらっていいですか?”と夏目と石黒に提案したものの、あっさりとスルーされてしまったので観客は大爆笑。そんなひと時を経て、会場内は再び「夢の終わり」の美しい音で満たされていく。そして、本編ラストを飾ったのは「ナツノカゲロウ」。観客の手拍子も加わり、奏でる音が温かく彩られるさまを、夏目、石黒、横井は心底嬉しそうに噛み締めている様子だった。

 オリジナルグッズの紹介、11月にレコーディングを行ない、新曲のリリースも予定している旨などがアナウンスされたアンコール。“アマアシの最初のライヴでもやった曲です”と「prf」が届けられ、そのエネルギッシュに高鳴っていくサウンドが、3人のアンサンブルの絶妙さを改めて印象づけてくれた。夏目がエレキギターの音を響かせる中、ステージをあとにした石黒と横井。そして、残響音に包まれながら“どうもありがとうございました”と挨拶をした夏目を観客の拍手が見送った。こうして終演を迎えた初ワンマンライヴ。あの場にいた人々の胸のうちで、アマアシの存在が一際大きなものとなったに違いない。

撮影:chiba/取材:田中 大


セットリスト

  1. 1. 非透明
  2. 2. オドレナイト
  3. 3. 小さな手
  4. 4. 連鎖
  5. 5. 風の栞
  6. 6. クジラ雲は歌う
  7. 7. 光
  8. 8. Guilty [仮]
  9. 9. 夢の終わり
  10. 10. ナツノカゲロウ
  11. <ENCORE>
  12. prf
アマアシ プロフィール

アマアシ:2013年結成。鋭いギターサウンドと重厚なリズム隊で組み上げたドラマチックな曲展開が聴く者を惹きつけ、飾らない言葉選びによる歌詞はストレートに心に響く。15年、MASH A&R 6月度マンスリーアーティスト選出され、スペースシャワー主催『Day Dream Believer』にて3659組中10組に選ばれると、16年にeggs主催『MUSIC UPLOAD Campaign』最終選考に残り、17年には下北沢Daisy Barにてオーディションライヴ『NEVER ENOUGH』にて優秀バンドに選出。18年に現在の3ピースでの新体制で活動をスタートさせ、19年には3ピースでの初音源となるミニアルバム『雨音が夢のあと』リリースした。アマアシ オフィシャルHP

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