諏訪ななか

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【諏訪ななか インタビュー】
marbleさんの楽曲を歌えるという
とてつもない世界線にきてしまった

目の前に伸びる道を一歩ずつ、
着実に進んでいく

(笑)。続く「DATE-ALAMODE」の歌詞にも冬を思わせる言葉が並んでいますね。

“シナモンラテ”や“ブランケット”のことですね。私は2番サビの《Oh片方の手袋を外して (やさしい)/ぎゅっと (その手で) 握りしめた》が、少女漫画らしさもありつつ冬の情景をとても感じさせるフレーズだなって思います。

その部分はまくるようなテンポのコーラスがまた挑戦的です。

一音だけに言葉が詰まっているので、本当にすごく早口になっています。ほかにも私の楽曲はこういった早口なものが多いですね。私が普段から聴いている曲もそういう楽曲ばかりだからかな?(笑)

4曲目「ノスタルジック・キネマ」は本作唯一のロックチューンです。諏訪さんのアルバム作品ではこういったテイストの表現が必ず用意されていますが、そのほかのポップスやエレクトロ路線の楽曲と比較して歌う上での難しさはありますか?

どちらかと言えば、歌声のテンション感を一貫させる点で可愛らしい楽曲のほうが大変なんです。ロック系の楽曲で使うのはほとんど地声に近い音域なので、いくぶんか歌いやすい印象かなと。

それは意外でした。そして、アルバムを締め括る「Holy holiday」は王道のクリスマスソングに仕上がりましたね。

今作の中でこの楽曲にだけ《聖なる夜》という言葉が出てくるんです。実は今作用に実施したコンペに集まった候補曲のほとんどがクリスマスソングだったので、あえてその雰囲気とは違った楽曲を選んでいたりします。とはいえ、一曲くらいはクリスマスっぽい楽曲があってもいいかなと。クリスマスの情景を思い浮かべながら歌いました。

制作当初からいろいろな構想があったようですが、アルバム全体を通してどんな仕上がりになりましたか?

最初に考えていたよりもいろいろな冬を詰め込んだ一枚になりました。さまざまな“冬”を感じてもらえるんじゃないかな?

諏訪さんだけが考えている楽曲の裏設定などもあったり?

裏設定は特にないのですが、「ふれてみたい」の最後で《これから先の物語は 私だけが知ってればいい》と歌っているのでファンのみんなには自分だけの結末を想像してほしいですね。

今作にはたくさんの映像が収録されました。まず、「記憶ファンタジック」のMVについて撮影時の印象的なエピソードはありますか?

撮影当時は秋頃だったのですが、スタジオの雰囲気がクリスマス一色で、大きなツリーも飾られていてとても素敵でした。印象的なエピソードはツリーの前でシャンデリアを持ちながら歌うシーンがあるんですけど…その撮影が実は大変で。両手で持ってもだいぶ重いので、持ち方を色々変えながら頑張りました。翌日は筋肉痛がすごかったです(笑)。

その頑張りも注目ですね! 初回限定盤にはmarbleさんとのスペシャル対談やミニアコースティックライヴの模様も収められています。『ひだまりスケッチ』ファンの諏訪さんがmarbleと共演するというのは、もうこれはご自身にとって夢を叶えた瞬間と言っても過言ではないかと。

声優として『ひだまりスケッチ』に出演したいという想いは以前からあったんです。ただ、自分がアーティストとして活動する未来は、そもそも想像していなかったので、今回のような豪華なシチュエーションもあり、“marbleさんの楽曲を歌える、とてつもない世界線にきてしまった…”って今でも驚愕しています(笑)。

諏訪さんのご活躍ぶりを見るに、今後もたくさんの夢を叶えていかれるのだろうと確信しています。marbleさんのほか、音楽活動でご一緒したい方はおられますか?

倉木麻衣さんです。いつも作品を聴いているので、いつか楽曲を書いていただいたり、ライヴでコラボさせていただけたら嬉しいです!

すごく素敵です。では、諏訪さんが考えるアーティストとしての理想やビジョンは?

いい意味で目標がないんですよね。目の前に伸びる道を一歩ずつ着実に進んでいく…そんな活動スタイルが私のアーティスト像に似合うのかなと考えています。

最後に余談ですが、“Winter Cocktail”に絡めてこの冬に食べたいものを教えてください。

冬はやっぱり蟹ですね!  私、蟹を剥くのがめちゃくちゃうまいんですよ。しかも、蟹スプーンを使わずに手で剥きます。手が汚れるんですけど、真っ直ぐな足とかも普通に折っちゃいます(笑)。

(笑)。なにかコツがあるのでしょうか?

コツは特になくて…力だけですね(笑)。

取材:一条皓太

ミニアルバム『Winter Cocktail』2021年11月24日発売 ユニバーサルミュージック/日本コロムビア
    • 【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
    • COZX-1834~5
    • ¥6,380(税込)
    • 【通常盤】(CD+DVD)
    • COZX-1836~7
    • ¥3,300(税込)

ライヴ情報

『Nanaka Suwa 2ndLIVE ~LIVE FANTASIC*~』
11/23(火) 東京・立川ステージガーデン

諏訪ななか プロフィール

スワナナカ:11月2日生まれの声優・アーティスト。2013年に声優デビューし、TVアニメ
『ラブライブ!サンシャイン!!』では松浦果南役を担当するなど声優としても数多くの作品に出演し、人気を集めている。『ラブライブ!サンシャイン!!』から生まれたAqoursのメンバーとしても活躍中。20年、5月にアルバム『So Sweet Dolce』でソロアーティストとしてデビュー。同年11月にミニアルバム『Color me PURPLE』をリリースし、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて初のワンマンライヴを開催した。21年4月に1stシングル「コバルトの鼓動」を発表し、11月にミニアルバム『Winter Cocktail』をリリース。22年11月2日、自身の誕生日にシングル「Fine Days」を発表した。23年5月にコンセプトアルバム『Starry Garden』をリリースする。諏訪ななか 日本コロムビア アーティストページ

「諏訪ななか」MV

『Winter Cocktail』
初回限定盤付属Blu-rayより
スペシャル特典映像ダイジェスト

『Winter Cocktail』ダイジェスト試聴

「記憶ファンタジック」
MVメイキングダイジェスト映像

OKMusic編集部

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