川口節子バレエ団が『くるみ割り人形
』全幕を新演出で上演、特別ゲストは
二山治雄

川口節子バレエ団が2021年12月24日(金)愛知県芸術劇場大ホールにて『くるみ割り人形』全幕を上演する。同バレエ団は古典全幕のほか独自の創作に挑み多くの賞を受賞しており、『くるみ割り人形』に関しては1998年以来、定期的に上演。米国からダマラ・ベネット、クリストファー・ストウェルを特別振付に招いて創り上げたテンポよく楽しめる舞台が好評を博している。
川口節子バレエ団『くるみ割り人形』
今回の上演では新たにプロジェクションマッピングを導入するとともに、主宰者の川口節子が随所で演出や振付を追加・変更する。「特に冒頭のシーンとラストのシーンを大きく変更します。今回は映像を加えて新しいクルミを作りました。残しておきたい振付部分は、変えずに今後も伝えて行きます」(川口)。その一環として、バレエミストレスの松村一葉も再振付し、着ぐるみの熊を登場させたり、ネズミの振付をモダンにアレンジしたりするという。
川口節子バレエ団『くるみ割り人形』
川口節子バレエ団『くるみ割り人形』

このたびの大きな目玉が、2014年ローザンヌ国際バレエコンクール第1位に輝いた二山治雄を王子役として特別ゲストに迎えること。柔軟性に富み、端正なテクニックと爽やかな表情で魅せる気鋭が、古典全幕の主役として登場する得難い機会だけに注目が高まる。
二山治雄
金平糖の精は、2019年の全日本バレエコンクールシニア部門第1位に輝いた高橋莉子。雪の女王は、川口バレエで多くのソリスト役を踊り、2017年には名古屋市文化振興事業団2017年企画公演オペレッタ『白馬亭にて』に出演し注目された川瀬莉奈が務める。クララは、『ジゼル』全幕のドゥ・ウィリなどを踊って力を付けている中森葵。
(左から)高橋莉子、川瀬莉奈、中森葵
中部フィルハーモニー交響楽団の演奏、オペラミュージカルSPICAの合唱が入る本格舞台なのもうれしい。指揮はバレエ音楽に造詣が深い指揮者として活躍する稲垣宏樹が務める。家族連れからバレエ・ファンまでが親しめる充実した舞台となるだろう。今年の名古屋のクリスマス・イブは、川口節子バレエ団の『くるみ割り人形』で決まりだ。
【動画】『The Nutcracker』2021 川口節子バレエ団 くるみ割り人形全幕
文=高橋森彦

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