戦国アニマル極楽浄土、3周年公演Ze
pp DiverCityでの成功を手に、2022年
10月にZepp Hanedaで単独公演へと進
出!!
楽曲が猛々しさを増すのに合わせ、メンバーらも気持ちを一つに声を荒らげだす。挑発するメンバーらのラップや歌声、突き上げる拳に刺激を受け、同じように拳を突き上げ、想いを重ねた「ホンジツ極楽ニツキ浄土ス。」。メンバーらの熱い口上を合図に歌いだした「夢桜」では、「そいや そいや」と煽るメンバーらの姿に合わせ、 フロア中の人たちも一緒に沸き立っていた。
ここまでの熱い表情から少し色を塗り替えるように、戦国アニマル極楽浄土は愛らしい声の色も加えながら「夢、現ヲ抜カス」を歌いだした。熱く煽り立てる姿も戦国アニマル極楽浄土らしいが、この歌のように、曲調は明るいのに胸をキュッとしめつける切ない歌も魅力の一つ。舞台の上でメンバーが身を寄せ合い歌い躍る姿は、花咲き、散りゆくようにも見えていた。
三味線の音色が気持ちを熱く騒がせる。幽玄な「かぐや」に乗せ、メンバーらが「僕は気付いたこの道の狭さに」「輝いた夕日のその先」など次々とラップを噛ましだす。凛々しさと艶やかな様も巧みに折り混ぜ、切々とした声で秘めた想いを零すように歌う彼女たち。舞台の上で艶やかに舞い躍る姿は、令和の花魁のようにも見えていた。 迷い、惑う気持ちを少しずつ零しては、フロア中へ広げるように歌った「ヒトエニ」。熱情するのも戦国アニマル極楽浄土のライブの楽しさだが、心に熱を覚える歌も彼女たちの魅力であり、持ち味だ。
口上を合図に、楽曲はふたたび煌びやかさを増してゆく。流れだした「続前世恋絵巻」に乗せ、メンバーたちが華やかな声の花を咲かせだした。7人は雅なダンスロック曲に身を預け、艶やかに舞い踊りだす。途中、「落ちサビ争奪戦」を開催。出されたゲームを次々とクリアし、この日のサビを歌う権利を勝ち取ったのが兎遊 みゆう。彼女のサビ歌を受けふたたび戦国アニマル極楽浄土は、この空間を極楽な宴の世界へと染め上げていった。
猛々しく派手やかな「鳳蝶」の登場だ。高ぶるメンバーらの歌声に心を寄り添えながら、心揺らめく恋物語の中へ共に気持ちを溶け込ませていた。華々しい楽曲の上で艶やかに、たおやかに歌う彼女たち。圧倒するほどの存在感を持ってせまる7人の姿に向け、フロア中の人たちも小さな心の翼をはばたかせ、その場で嬉しそうに飛び跳ねていた。「届け、憶いよ、そなたに向けて 願いは儚いものです」と歌うメンバーたちの声が連れてきたのが、「契-ちぎり-」だ。胸に抱いた願いを空へ向かって解き放つように歌う姿へ、同じように声の手を伸ばしたい。両手でギュッとマイクを握り踊りながら歌う姿の、なんて艶やかだったことか。愛しい人へ想い届くようにと祈りながら歌う彼女たち。終盤には、沸き立つ気持ちのまま歌い叫ぶ姿も。7人の振り上げる拳にあわせ、フロア中からも数多くの拳や彩り豊かなペンライトの光が舞い躍っていた。
「君にとって今が夢ならば叶うように願いを込めて 手を取って願う誰も傷まぬ そんな世界がいいんだ」と歌声が響きだす。一人一人がマイクのバトンをまわしながら、ときに声を一つに重ねあわせ「浮世世界」を歌いだした。7人の歌声が熱を帯びるのに合わせ、次第に楽曲も熱と華やかさを帯びてゆく。熱情というよりも、心の中の熱した気持ちを脹らませ、「君にこの夢を託すから 私にも夢を預けて?」と歌いながら、メンバーどうしで。そして、戦国アニマル極楽浄土を支えてくれる仲間たちと一緒に、次の世界へ進んでいこうと約束を交わしあっていた。
最後に戦国アニマル極楽浄土が届けたのが、「百花繚乱」だ。「桜散りぬるは季節を越えて」と歌う声に合わせ、頭上からメンバーたちへ向けてたくさんの桜吹雪が舞い落ちる。彼女たちは舞い躍る桜吹雪に包まれながら、一人一人が大輪の花となり、咲き誇るこのひとときを謳歌していた。「限りある先に七つの色を届けるの それぞれがこの現世に咲き誇るの」と、夢に向かう気持ちを高らかに歌うメンバーたち。未来へと繋がる夢に手を伸ばすように舞い躍る7人の姿が、とても色鮮やかだ。7人の咲き誇る夢が桜吹雪の一片一片となり、舞台の上でずっと舞い躍っていた。
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