1950年代フレーバーの夫婦の物語 『
Home, I’m Darling~愛しのマイホー
ム~』初日レポート
そこに、同じく50年代フリークの友人夫婦であるフラン(青木さやか)とマーカス(袴田吉彦)、仕事に就かない娘のことが理解できないジュディの母シルヴィア(銀粉蝶)、新しく着任したジョニーより年下の上司アレックス(江口のりこ)が加わり、さまざまな視点から、仕事や家事、男と女、人生とお金について語られていく。1950年代のライフスタイルを切り口に、昨今話題のジェンダーや、よりよい夫婦のあり方について考えさせられるところがポイントだ。もうちょっと尖った脚本を想像していたが、思いのほかウェルメイド。1950年代の音楽とインテリア&ファッションが醸し出す、レトロポップな雰囲気には合っているかもしれない。
銀粉蝶はさすがの存在感。説得力あるセリフに、思わず引き込まれた。江口のクールで仕事ができる上司も、ジュディといかにも好対照なキャラクターになっている。青木のフランは押しの強い感じが面白い。袴田のちょっとチャラいマーカスもハマっていた。初日のせいか全体的に芝居が硬かったが、こなれてくれば会話のテンポも上がってコメディ感が増していくように思う。
初日の意気込みコメント
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