霧矢大夢、多和田任益、田村芽実ら出
演 三島由紀夫原作、虚実の夢と純愛
が詰め込まれた異色のファンタジー『
薔薇と海賊』の上演が決定

2022年3月4日(金)~13日(日)東京・東京芸術劇場シアターウエスト、3月25日(金)・26日(土)大阪・茨木クリエイトセンターにて、三島由紀夫作、大河内直子演出による、unrato#8『薔薇と海賊』の上演が決定した。
本作は1958年に発表され、同年文学座が初演した、三島由紀夫による虚実の夢と純愛が詰め込まれた異色のファンタジー。三島自身がこの舞台を涙を流しつつ観ていたという逸話も残されている作品だ。
三島は本作について、「世界が虚妄だ、といふのは一つの観点であつて、世界は薔薇だ、と言ひ直すことだつてできる。しかしこんな言ひ直しはなかなか通じない。目に見える薔薇といふ花があり、それがどこの庭にも咲き、誰もよく見てゐるのに、それでも『世界は薔薇だ』といへば、キチガヒだと思はれ、『世界は虚妄だ』といへば、すらすら受け入れられて、あまつさへ哲学者としての尊敬すら受ける。こいつは全く不合理だ。虚妄なんて花はどこにも咲いてやしない。(略)」と記しています。
出演者には、霧矢大夢、多和田任益、田村芽実、須賀貴匡、鈴木裕樹、大石継太、飯田邦博、羽子田洋子、篠原初実、松平春香といった俳優陣が揃った。
【あらすじ】
童話作家の楓阿里子邸。そこに、阿里子の童話のファンで30歳の松山帝一が訪ねてくる。帝一は、自分を童話の中の主人公・ユーカリ少年だと信じている知的障害の青年で、後見人の額間に付き添われてやってきた。 楓邸は童話の世界のように仕立てられ、阿里子は19歳の娘・千恵子にも登場人物のニッケル姫の扮装をさせていた。帝一はこの家にずっと住みたいと言い出し、阿里子と帝一の夢の世界のような純愛が始まる。
千恵子は額間と出会い、押し込めてした本音があふれ出て来る。帝一の登場で、阿里子の夫の重政、その弟の重巳との館での生活にもひずみが生まれていくのだが……。

演出 大河内直子  コメント
大河内直子
「世界がひっくりかえっても別にかまやしないー」
三島由紀夫の戯曲、初めての挑戦です。
虚構と現実がひっくりかえり、世界が薔薇となったものがたり、憧憬の地への船出。
三島由紀夫が託した思いに私たちの現在(いま)が出会いますよう。

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