演劇、スタンダップコメディ、音楽、
パントマイムの独自ラインナップで文
化芸術の継続と活性をはかる5公演が
三重県の「津あけぼの座」などで開催

三重県津市上浜町で、2006年より50席の劇場「津あけぼの座」を運営する〈特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ〉。音楽・演劇・ダンス・落語など多彩な舞台芸術公演やワークショップを企画制作・実施し、「繋がる劇場」「育む劇場」「体験する劇場」という3つの柱を掲げ、劇場を鑑賞の場だけでなく、人と人が集い、交流する「場」と位置づけて活動を続けている。また、同市内の公共劇場「三重県文化会館」や地域の飲食店等との連携企画を行ったり、全国各地の劇場やアーティストとのネットワーク構築にも尽力するなど、地域における文化芸術の振興や環境整備にも意欲的に取り組んでいる。
そんな「津あけぼの座」でも昨年来、新型コロナウイルスの影響によって多くの公演が延期や中止を余儀なくされたが、劇場の持つ役割を見つめ直し、文化活動の継続をはかるべく、文化庁の芸術活動支援事業「AFF(ARTS for the future!)」の協力を得て5公演を企画。この10月~12月にかけて、演劇、スタンダップコメディ、音楽、パントマイムといったバラエティに富んだラインナップを展開。〈特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ〉が企画した過去事業で好評を博してきたアーティスト達が揃い踏みの催しとなっている。
まず最初は、俳優として活躍する一方、近年はスタンダップコメディアンとしても国内外で精力的に活動を続けている清水宏。「清水宏の一人津まつり」と題し、10月9日(土)は、実体験を元に社会風刺を効かせた熱気あふれる話芸『世界を笑わせろ? メキシコ危機一髪編』を披露。翌10日(日)は、新作一人芝居を上演する。
【清水宏の一人津まつり】チラシ表
続いて10月23日(土)には、テレビドラマ『凪のお暇』の音楽でも注目された14人編成の大所帯バンド、パスカルズがお目見え。ピアニカ、トイピアノ、バイオリン、チェロ、トランペット、ウクレレ、ギター、バンジョー、ドラムス、パーカッション、リコーダー、ノコギリ、おもちゃなどで奏でられる、どこか愛らしく心和むアコースティックサウンドで幅広い世代から愛される彼らが、7年ぶりに津でライブを行う。
【パスカルズ 津・大行進!アゲイン!】チラシ表
また、11月13日(土)・14日(日)には、個性あふれるキャラクターの数々を一人で演じる宮川サキが登場。2014年から『宮川サキのキャラクター大図鑑』と銘打って全国ツアーを敢行、2018年より「津あけぼの座」でも公演を行ってきたが、昨年2020年は新型コロナの影響で延期となったため、同劇場での上演は2年半ぶりとなる。
【宮川サキのキャラクター大図鑑 番外編】チラシ表
さらに12月4日(土)・5日(日)には、2019年に三重・四日市でも公演が行われ好評を博した、マイム3組による『マイム三昧』が再び。操り人形“チャーリー山本”などのパントマイムで知られる山本光洋、青ジャージに身を包み、シュールでおかしみあふれる独自の世界へと観る者を引きずりこむ加納真実、「愛と笑いと男と女」を永遠のテーマに、シニカルでユーモラスなマイムを展開する柴崎岳史&堀江のぞみのデュオ、シルブプレの3組が一度に堪能できる豪華な企画だ。
【マイム三昧 in 津】チラシ裏
そしてラストは、12月11日(土)・12日(日)に、俳優で演出家・劇作家の田中遊による一人芝居シリーズ最新作『戯式 vol.11』を上演。ipadやラジカセといったガジェット、映像や音楽も取り入れた、一人芝居であり、ラップであり、詩の朗読であるソロパフォーマンスがオムニバス形式で展開される。今回は、田中が主催する〈正直者の会〉の新たなプロジェクト「演劇を巡るフィールドワーク」で培った映像撮影技術を、これまでより一層ふんだんに取り入れた作品になるという。尚、この上演は後日、映像配信も予定されている。
【田中遊 一人芝居『戯式 vol.11』】上演より

上記5公演の会場は、【パスカルズ 津・大行進!アゲイン!】のみ「津市久居アルスプラザ ときの風ホール」、他4公演は「津あけぼの座」のためお間違いなく。詳細については、下記公演情報または公式サイトでご確認を。

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