ゆうめい、2年ぶり新作公演『娘』が
上演決定
木村美月
岩瀬亮
大石将弘
「描けそうかもしれない」と「描けないかもしれない」を往復し続け、内在する感情の発端を知るため掘り下げながら、妻と僕、妻の母と僕の母、そしてお会いした様々な方々を基としたフィクションを描かせていただきます。
高校の時、匿名掲示板に自分を既婚女性と偽って、バレないように書き込んでいた時期があります。既婚女性を名乗る人々の自分には無い文体に憧れ、ないものねだりをしてしまって。嫌な自分をネットでさえ隠したいというコンプレックスもあった気もします。
思い返せば、気持ち悪いことをしていたし、自分の脚本や戯曲を書くことになるきっかけなったかもしれません。相手も匿名なので、自分と同じことをしているのではと疑い続けてもいました。
既婚女性として書き込むと、バレる時はバレて、バレない時は会話が弾みました。ただ、相手も本当に既婚女性かどうかは分かりません。その中で、本当か嘘かより誰かが書き込んでいることは事実でした。自分はその誰かを知ろうとしていきました。同時に、わがままですが、そんな自分も知って欲しいと思うようになっていました。もう今は隠したい当時を思い出しながら、劇場の虚構の中で発表したいと思います。
スズナリにて、心よりお待ちしております。
ゆうめい『娘』、どうかよろしくお願いいたします。
SPICE
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