藤原竜也×石原さとみ×吉田鋼太郎の
インタビューが到着 WOWOWにて放送
&配信の『終わりよければすべてよし

WOWOWにて、2021年10月23日(土)に放送&配信される『終わりよければすべてよし』。出演者のオフィシャルインタビューが到着した。
1998年のスタート以来、芸術監督蜷川幸雄のもとで、国内外に次々と話題作を発表してきたシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指す「彩の国シェイクスピア・シリーズ」は、いよいよ最後の作品となる第37弾『終わりよければすべてよし』を迎える。放送前に藤原竜也、石原さとみ、吉田鋼太郎の3人によるインタビューが行われ、それぞれの印象や本作について、そして故・蜷川氏への思いを語った。
シェイクスピア・シリーズ最後となる本作品は、若き伯爵バートラムに恋する身分違いの孤児ヘレンを中心に、シェイクスピア喜劇で欠かせない魅力的なキャラクターたちが登場。バートラムが縦横無尽に駆け巡り、ヘレンの一途な恋の行方に、最後までくぎ付けになる本作を、シェイクスピア作品に造詣の深い吉田鋼太郎とフィナーレにふさわしい豪華キャストによっておくる。本公演と、幕が下りる、その瞬間を見逃さないでおこう。
藤原竜也✕石原さとみ✕吉田鋼太郎 インタビュー
(左から)石原さとみ、藤原竜也、吉田鋼太郎
ーーお互いの印象をお聞かせください。
石原:竜也さんとは舞台では初共演です。映像では3作品くらいお会いしたことありますが、現場であまりしゃべった記憶がないです。今回初めて藤原竜也さんを知りました。
吉田:テレビの現場ってあんまりコミュニケーションないもんね。そうでもない?
石原:なんか少し怖そうな人だと思っていました(笑)。
藤原:全然怖くないでしょ(笑)。
石原:怖くなかったです(笑)。
吉田:もちろん怖かないけど、仕事に関しては厳しいよね。
石原:そうですね。厳しい。鋭い感じがします。
吉田:稽古場にいるときの竜也って普段と違うね。
石原:そうなんですか?
吉田:全然違う。
石原:普段どんなですか?
吉田:普段はもっと砕けているというか、もうちょっとぐにゃぐにゃしているよね。ぐにゃぐにゃっていうか、うじゃうじゃ。
藤原:みんなそうでしょ? みんなぐじゃぐじゃですよ。
ーー石原さとみさんについて。
藤原:5年後10年後とか、演劇に浸かっていて欲しい女優さんだなと思いましたね。舞台はきつくて大変な部分はあると思うけど、それでも何か一つの世界観を背負っている女優さんでいて欲しいなと。ずーっと2ヶ月ぐらい一緒にやってきて、この先演劇の世界も背負って立って欲しいなって、心から思えるような人でしたね。
石原:嬉しいです。改めて稽古やって、本番もあけていますけど、すごく楽しかったです。(吉田)鋼太郎さんとは『アジアの女』で一緒だったので、そこから楽しくて仕方ないです。
吉田:楽しそうだったもんね。
石原:楽しいです。この幸せな時間をどう表せばいいんだろうってくらい。
藤原:さとみちゃんはずっと一緒にいて気持ちいい人。また今回の【ヘレン】という役は色々なものを抱えている役じゃない。袖から耳で聞いて、目で見ていると「よし、やらなきゃいけない」と思う。
吉田:こっちはパワーもらえるからね。
ーー『終わりよければすべてよし』はどんな作品ですか?
吉田:世間では、この戯曲は、終わり方がすっきりしないとか、今一つどうやって捉えていいかわからないとか、色々な意見があるわけですよ。ただ実際稽古をしていてやってみると、非常にリアルな大河ドラマみたい。石原さとみ演じるヘレンが、片思いだった藤原竜也演じるバートラムを好きになった。そのバートラムの手に入れ方が最終的に自分の子供まで宿し、ものすごくパーフェクトな手に入れ方をするという現実にもあるような話かなとも思うんですよね。だから、『終わりよければすべてよし』という題名は、もう本当に文字通りの言葉でなくても、ちょっとした揶揄と言うか、皮肉も込められていて、大体良ければいいんじゃないのっていうような。現実もそうじゃないですか人生って。それと、女性は非常に優れていて、賢くて強い。男達はちょっとだらしない。これまた今の世相を反映している。演じていて、身近にあるお話のような気がしました。
藤原:400年も前に書かれた戯曲なのに、やっぱり人間の争いごと、戦争にしろ、男女関係にしろ、僕らのやっている事ってずっと一緒なんですよね。進歩してなくて回りまわって結局その戯曲が時代に追いついてまた同じことを繰り返すっていう。やっぱりシェイクスピアって偉大ですよね。すごいなと思いましたね。
石原:これだけ欲があらわになるってすごいなと思って。人間が手に入れたいものを手に入れるっていう凄まじいエネルギーを感じます。ヘレンもそうですし、王様もそうですし、バートラムも戦争行っちゃうし。すごく欲深いなあと、しかもそれがすごく行動的で言葉巧みにやっていて、すごいエネルギーを使うパワフルな演劇だなと思いました。
吉田:蜷川さんもよくおっしゃっていたんだよね。要するに欲望が深くないとシェイクスピアできねえぞ。お前らもっと欲望をもて、欲望を。欲望がねえんだよと叱咤激励してされていたね。
ーー埼玉シェイクスピアシリーズ ラストの演目 蜷川さんへの思い。
吉田:僕は蜷川さんが亡くなってから引き継いで、『アテネのタイモン』『ヘンリー五世』『ヘンリー八世』で『ジョン王』がちょっと飛んじゃいましたけど(今作で)4本目なんですよね。でも4本目にして、今回ギリギリまで演出プランが決められず、どうやってやろうかなって、かなり追い詰められた状態でした。33本を蜷川さんがやってきたのは、改めてもう本当にすごい人だなと思いました。一作一作に魂を込めて、全部違うテイストにして、具体的に言えばその凄さ。あとは、蜷川さんがここでシェイクスピアシリーズをやった事の功績の大きさっていうのも、いろんなところに波及していて、シェイクスピアを見るなら彩の国さいたま芸術劇場ということを定着させた。普通の地方都市にお客様が詰めかけているって、それを作ったのは、蜷川さんなんでね。だから、この灯は消してはいけない。もちろん最後を迎えられたことも嬉しいし、最後を迎えたことは記念すべきことなんですけれど、これからも絶やしちゃいけないなという風に今ものすごく思い始めています。蜷川さんが演出をやっていた時は、僕は大変でね。もう怖いし、緊張した。悪天候で稽古も休みとかならないかなと思いながら稽古場に通っていました。今考えればすごく懐かしい。みんながすごいエネルギーで蜷川さんの元で汗流しながら稽古をやっていたことはすごく懐かしいですね。
藤原:おっしゃる通り、この“彩の国さいたま芸術劇場”は、大事にしていかなければいけないと改めて感じました。
石原:稽古初日は皆さんが異様な空気でした。今まで味わったことがないような。ピリつくとも全然違って、みんなすごくドキドキしている感じが伝わってくる感覚が初めてで、私とんでもないところに来てしまった、と思いました。約2ヶ月近くずっとこのTHIS ISシェイクスピアで蜷川ファミリーの皆さんとそしてお二人とずっと一緒にいて、たった一度しか蜷川さんにはお会いしていないですけど、そのお顔を鮮明に覚えていて、でも、そこからこの2ヶ月弱の間で勝手ながらどんどん色づいている感じがして、なんか魂や血というのがありました。稽古を経験してなくても叱咤激励されて、(蜷川さんが)いなくてもそれを受け継いでいる皆さんの魂はちゃんと引き継いでいかれていて、そこに参加できた私は本当にとてつもなく大切なものを吸収している感じがしてすごい感覚だなって毎日思います。
吉田:一種異様だよね。この稽古場の空気って。今回はもちろんそれもあったんだけど、やっぱり蜷川さんのDNA を一番色濃く受け継いでいる竜也が稽古場でひとつ芝居を導いてくれるじゃない。俺も目が覚めるわけよ。あ、これだった蜷川さんの稽古場のテンションって。
石原:私もその雰囲気を体感させていただいて幸せです。

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