9・19 RIZIN バンタム級GP2回戦 激闘
4試合、年末に勝ち進むのは!?

6月13日の東京ドーム、同27日の丸善インテックアリーナ大阪で1回戦が実施され開幕した「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」。9月19日(日)「Yogibo presents RIZIN.30」(さいたスーパーアリーナ)では、この戦いを勝ち上がった8人による2回戦が行われる。
1回戦を勝利したのは朝倉海、井上直樹、扇久保博正、元谷友貴(東京ドーム)、金太郎、大塚隆史、瀧澤謙太、アラン“ヒロ”ヤマニハ(丸善インテックアリーナ大阪)の8選手。1回戦の組み合わせは公開制の抽選で決定したが、2回戦は主催者によりマッチメイクがなされた。
優勝候補・海を“ボンサイ旋風”ヤマニハが襲う
▼RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
朝倉海
vs.
アラン“ヒロ”ヤマニハ
RIZINバンタム級王者・堀口恭司への挑戦権を争うトーナメントで本命に推されるのが朝倉海。19年8月には堀口をKOで1度破っており、昨年大晦日の再戦こそ敗れたが、堀口第1戦以降、佐々木憂流迦(19年10月)、扇久保博正(20年8月)、昇侍(20年9月)と日本人ファイターをいずれも1Rでフィニッシュし、6月の1回戦でも渡部修斗をパウンドで1R TKOした。
海vs渡部の1回戦は6月13日・東京ドームで行われたが、大会最大のインパクトを奪ったのがホベルト・サトシ・ソウザ&クレベル・コイケのボンサイ柔術。まずサトシがトフィック・ムサエフを1Rに三角締めで切って取ると、メインイベントではクレベルが海の兄・朝倉未来に同じく三角締めで一本勝ち。“柔術復権”そして“ボンサイ柔術強し”を印象付けた。
そんなボンサイ柔術から新たな刺客としてバンタム級GPに送り込まれたのが海2回戦の相手となるヤマニハ。サトシ、クレベルと同じくボンサイ柔術の黒帯を巻くヤマニハはしかし16年1月に瀧澤謙太をKOで降しており、寝技だけでなく荒い打撃も合わせ持つ。6月の1回戦でもレスリング全日本王者である倉本一真とのタフな削り合いを制して勝利した。
「(ヤマニハは)スピードが違い過ぎてスローモーションに見える」と話す海は「寝技も僕の方が上手いのかなと思ってます」とグラウンドにも自信を見せる。だがヤマニハは倉本戦で打たれ強さとスタミナを見せて混戦に強いことを証明しており、「海は名前強いけど弱いですね」と独特の表現でサトシ、クレベルに続く大物食いを狙う。
海が難敵を降し決勝ラウンドにコマを進めるのか、ヤマニハが再びボンサイ旋風を巻き起こすのか。
トーナメント対抗・井上に金太郎が波乱を仕掛ける
▼RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
井上直樹
Vs.
金太郎
対日本人で初回フィニッシュを連発し強さを見せている海だが、井上直樹もまたRIZIN登場以来、渡部修斗(20年8月)、元谷友貴(20年12月)、石渡伸太郎(21年6月)といずれも1Rで仕留めている。24歳と若くまだ実力に底を見せておらず、海と並ぶ対抗馬、優勝を予想する声も多い。
そんな井上の相手となるのが金太郎。打撃も寝技も精密機械のような正確さを持つ井上だが、それを切り崩すのは常識外れの勢いとパワー、荒々しさを誇る金太郎かもしれない。優勝候補を前にしても「井上選手と対戦が決まって、めちゃくちゃテンションが上がりました。しっかり井上のタマ取ったろうと思います」と臆するところは微塵もない。
流れる水のような動きを見せる井上が金太郎をも手玉に取ってしまうのか、あるいは金太郎が“剛”の力で粉砕するのか。本命とジョーカー、勝ち上がるのはどちらとなるか。
扇久保vs.大塚=修斗vs.DEEP2階級王者対決
▼RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
扇久保博正
vs.
大塚隆史
扇久保34歳・修斗2階級王者、大塚35歳・DEEP2階級王者、ともに実績十分なベテラン対決が実現する。
扇久保は修斗王座だけでなく2014年のVTJフライ級トーナメントも制し、16年に参加したUFCの登竜門的リアリティ番組TUFトーナメントでは準優勝を果たした。18年からRIZINに参戦すると、堀口恭司と朝倉海には敗れたが、元谷友貴、石渡伸太郎、瀧澤謙太、春日井“寒天”たけしをいずれも破っている。
大塚はRIZINの前身と言えるDREAMバンタム級日本トーナメント(11年)にもエントリーしており、17年のRIZINバンタム級GPでは準決勝に進出している。6月・大阪の1回戦では獅庵を安定した試合運びで降し2回戦に進んだ。
7月20日に行われた対戦発表会見で、両者は「(扇久保の試合は)マジでクソつまんねぇなと思いました。次は確実にぶっ倒すんで、覚悟しといて」(大塚)、「(大塚が)煽ろうとして強がっているみたいですが、全然レベルが違うので、ボコボコにして勝ちたい」(扇久保)と舌戦を展開。ともにテイクダウンからのグラウンドコントロールを持ち味としており、どちらの強みが相手を上回るか、そこが勝負のカギを握りそうだ。
オールラウンダー元谷vs.空手王子・瀧澤
▼RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
元谷友貴
vs.
瀧澤謙太
2回戦最後の1試合は元谷vs.瀧澤。元谷はDEEPで2階級を制し、スタンド・グラウンドともに優れるオールラウンダー。トーナメント出場選手では扇久保博正(19年7月、判定負け)、井上直樹(20年大晦日、一本負け)に敗れたが、大塚隆史には判定勝ちしており(20年3月)、1回戦では修斗世界王者の岡田遼を判定で降し2回戦に進んだ。
対して瀧澤はパンクラスでタイトルマッチに進むなどトップ戦線で活躍。幼少期に学んだ空手では小学3年で全国3位に輝いており、「空手王子」の異名もある。昨年9月RIZIN初登場となった一戦では金太郎を判定で降しており、トーナメント1回戦では“妖術”ともいうべき今成正和の足関節技を封じ込んで判定勝ちを収めた。
1回戦では勝利こそすれ、強力な極めを持つ今成に最大限警戒した試合を強いられた瀧澤。「今成選手との試合は賛否両論ありましたが、今回は全て出し切れる相手だと思うので、5分3R、瀧澤ダンスで翻弄したい」と爆発を期している。
これに対し元谷は「当たり前に勝って、KO・一本で決着して、いい試合を見せたい」と自信を見せる。両者総力戦が予感される戦いだ。
年末FINAL ROUNDへ、波乱は起きるか?
年末に待つバンタム級トーナメントFINAL ROUNDへの切符は4枚。今回行われる4試合の勝者のみが進出する。赤コーナーに配された有力候補が順当に勝ち上がるか、あるいはここで波乱が起こるのか。秋も熱戦間違いなしの戦いが待つ。

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