山下大輝、自身初バースデーイベント
をレポート「ここに来ている方、来ら
れなかった方にも、“ひとりじゃない
”と歌いたい」

山下大輝の、自身初となるバースデーイベント<夜公演>のオフィシャルレポートが到着した。
【レポート】山下大輝の過去・現在・未来に迫るバースデーイベント
山下大輝が、1st EP『hear me?』の発売を記念して、自身初の歌唱パフォーマンスを含むBirthdayイベントを9月11日(土)、東京・豊洲PITで昼・夜2公演にわたり開催した。バラエティ豊かなコーナーが展開された当日。客席が暗転すると山下の声が響く。
「今日は僕のバースデーパーティー! だけどひとりだと不安だしな……誰か一緒にお祝いしてくれないかな? ちょっと電話してみよう」
電話の相手は、仲の良い友人であり、声優・アーティストの蒼井翔太。「豊洲PITまで来てくれないかな?」と恐る恐る尋ねると「秒で行けるから待ってて!」という頼もしい返事。「しょーたんが来てくれるなら問題ないね、夜公演思いっきり楽しむぞ!」と意気込み、星が散りばめられたファンタジックなステージに山下、蒼井、MCの鷲崎健が登壇。蒼井からは「これ買ってて、ちょっと遅れちゃった」と誕生日祝いの花が贈られた。
40歳、50歳、60歳の展望は?
■撮影:AZUSA TAKADA
3人はステージ中央のソファに着席。タイトルコール後、最初に行われたのは”山下大輝ヒストリー”という誕生日ならではのコーナーである。昼の部では幼少期から現在、夜の部は未来の話が中心で、40歳、50歳、60歳、それぞれの年齢の展望を語った。
40歳では「声優として演技の幅を広げていきたい」。50歳では、未来の自分に「(大好きな)お肉を食べられていますか? ディズニー作品に出られていますか?」と尋ねる形に。ディズニーの名曲をボイスキャストが歌唱する『声の王子様』シリーズで、ディズニー作品に携われたことがとても嬉しかったという山下。「小さいころから大好きなディズニー作品に声優として出演して、母に報告するのが夢のひとつ」と明かした。
とりわけ盛り上がったのは60歳、「蒼井翔太さんがオーナーの老人ホームに入居させてもらい、仲の良い人たちで仕事もマイペースにしつつ楽しく暮らす」というもの。実は蒼井は、密かに中学生の頃から老人ホームを立てるために貯金しているそう。これには鷲崎も「蒼井さん……! 僕も入居したい。今すぐ作って欲しい!」と飛びついた。
蒼井翔太が、山下の運勢をタロット占い
■撮影:AZUSA TAKADA
続いては“蒼井翔太の占いの館”コーナー。タロットカードが好きで、リーディングもしている蒼井。ミステリアスなBGMが流れる中、山下の希望である健康面を中心に、“今後の運命”を見ることに。
■撮影:AZUSA TAKADA
カードを丁寧にめくりながら今後の仕事のことや健康運について、自身の体験をつなげながら具体的にアドバイス。さらに「“金運”っていろいろあるんですけど、自分に対して使うより、自分が今生きている上で大切なものにお金をかけると金運が上がるかも」と聞いて、山下は自身の飼っている「猫!」(愛猫のおこめくん)と即答する。「毎週のように猫のおもちゃを検索してるんです。新しいキャットタワーを買ってあげようかな……」とつぶやいた。改めて「いろいろなことが聞けて良かったです。普段毎日のように通話しているんですけど、その時には絶対に話さないような深い内容でした」と良き理解者である蒼井に感謝を伝えた。
“ダイクッキング”企画の提案に絶叫
続いてはイベントに先駆けて募集した質問に答えていく「Q&A」コーナー。「企画して欲しいこと」として、メンバーズクラブ「DAIKING」で限定の配信コンテンツ企画をしてほしい、肉の日企画をやって欲しいといったリクエストが届いた。
この日開設された自身初のメンバーズクラブ「DAIKING」では、メンバーしか見ることのできないオフショット写真やムービー、ユーザーからの質問にボイスで回答する企画、バースデーメッセージなどメンバー限定のコンテンツを発信していく予定だ。「今後いろいろなことをしていきたいと思っています。それこそしょーたんを招いてコラボもやってみたいな」と目を輝かせる。蒼井から「大輝くんが料理をする“ダイクッキング”企画はどう?」と提案されると「料理はお茶漬けしかできないんです! 本当に無理~!!」と絶叫した。
鳥海浩輔からのメッセージ映像も
次のステージへの転換中に、事務所の先輩である鳥海浩輔の映像メッセージを紹介。「イベントの開催、アーティストデビュー、お誕生日、おめでとうございます!」と祝福し「いろいろ難しいご時世ではありますが、落ち着いたら、山下さんと一緒に美味いお肉を食べに行きたいなと思っています」と伝えた(鳥海のメッセージはサプライズだったそうで、山下は昼公演で大変驚いたそう)。
朗読劇「hear me?」
■撮影:AZUSA TAKADA
温かなムードの中、今度は山下と蒼井による朗読劇「hear me?」へ。登場人物は山下大輝本人と、シェイクスピアの戯曲にも登場する妖精、ロビン・グッドフェロー(蒼井翔太)。ロビンのいたずらによって10年分の記憶を失くしてしまった山下が観客と共に記憶を取り戻す旅に出る。
当時の宣材写真や、バイトの予定で埋められたスケジュール帳などをヒントに、音楽の専門学校に通った時代、声優を目指し養成所に通った時代、念願の声優デビュー、アーティストデビューまでと“これまで”の道のりを思い出していく。そして、バラバラだったピースがひとつになり、「hear me?」のジャケット写真が完成した。
「声優デビュー10周年。振り返ってみると、本当に、いろいろなことがあった。決して平たんな道のりではなく、時には袋小路に迷いこんだり、遠回りしたこともあったけど、こうしてここに辿り着いた。これからも自分の歩幅で歩いていく。僕と出会ってくれたみんなに改めて伝えたい言葉がある。聞こえる?【hear me?】。僕はこれからも、キミに声を届けるよ!」
ライブパートでは、“来られなかった人”への思いも
■撮影:AZUSA TAKADA
その決意を伝え “キミ”に歌を届けるライブパートへ。観客がカラフルなペンライトで迎える中、佐伯youthKがプロデュースした「Hello」を爽やかにパフォーマンスする。
「9月7日に32歳の誕生日を迎えてたくさんの人からメッセージをいただきました。今日この場に“来られなかった人”がいることも知っています。またこういう機会があったとき、みんなで“Hello”って言えたら幸せだなって。次の曲は、ここに来ている方、来られなかった方にも、“ひとりじゃない”と歌いたいなと思います」
■撮影:AZUSA TAKADA
そう告げてはじまったのは清竜人が手掛けたバラード「誰かを」。ステージ中央に立って、眩しい光を浴びながら「一人じゃないよ 一人じゃない」と切なるメッセージを送る。
最後は壮大なシンガロングパートが印象的な「Tail 」。まるで夜空を輝く星のように、力強く、優しく、導くように。まっすぐな言葉で観客の“これから”を明るく照らしてみせた。
■撮影:AZUSA TAKADA
ライブ終了後、鷲崎が再び登場。ライブの感想を聞かれて「楽しかったです!」と笑顔を見せ「本当に幸せな空間だなと思いました。声は出せないけど、みんなの声が聴こえてきた。本当に素敵な時間でした」とライブパートを振り返った。
バースデーケーキのサプライズ
ここで当日販売されたグッズの紹介を──と思いきや、バースデーソングが流れ、蒼井がケーキを運びながら登場するというサプライズ。
■撮影:AZUSA TAKADA
巨大なケーキにはアーティスト写真がプリントされており「ケーキという存在を忘れていました! わああ、そうか……そうだった! ありがとうございます!」と突然の出来事に慌てながらも喜びの声を上げた。そして、改めて感謝の気持ちを伝える。
「今日来られなかったひともみんなで」
「今日は本当に、貴重な時間を割いて来ていただきありがとうございました。みんなも勇気を出してこの場に来てくれたからこそ、僕も勇気を出していろいろとチャレンジしていかないとなって改めて思いました。今日、歌えていない曲が2曲あります。本当は歌いたかったんですけど、ここで全部出してきってしまったら次がないんじゃないかと思い、3曲に留めておきました。次回はその2曲を披露出来たら良いなと思っています。そのときはぜひ、今日来られなかったひともみんなで集合して、楽しい時間を共有できたら嬉しいです」
■撮影:AZUSA TAKADA
“キミとの次の約束”という新たなピースを手に入れ、32歳へと駆け出した山下大輝。この日語られた彼の未来予想図は想像以上に大きく、輝かしいものとして完成することだろう。まずは5曲のピースがつながるその日を、楽しみに待ちたい。
■撮影:AZUSA TAKADA

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