井上芳雄が思う、「トニー賞」復活と
ミュージカル界の未来 WOWOW生中継
・ライブ配信『第74回トニー賞授賞式

2021年9月27日(月)(※日本時間)にアメリカ・ニューヨークのウィンター・ガーデン劇場で、約2年ぶりの開催となる『第74回トニー賞授賞式』。WOWOWでは演劇・ミュージカル界における世界最高峰の祭典の模様を生中継、ライブ配信。そして本番組のナビゲーターとして大阪サテライトスタジオより井上芳雄、東京メインスタジオより宮澤エマ、スペシャル・プレゼンターとして堂本光一、「WOWOWミュージカルラウンジ」アンバサダーとして海宝直人が出演する。

放送を前に、2014年の『第68回トニー賞授賞式』からWOWOWの生中継に出演し続けてきた井上芳雄にインタビューを行い、トニー賞の復活の喜びや、番組出演の意気込みなどを聞いた。
この度、オフィシャルインタビューが届いたので紹介する。
ーー「トニー賞授賞式」が約2年ぶりに開催されますが、その思いを聞かせてください。
率直にトニー賞が復活すると聞いてうれしかったですね。世界中が苦しい中、僕たちはなんとか舞台の幕を閉じまいと必死に続けさせていただいているのですが、アメリカはロックダウンを強いられ、劇場は完全に閉じてしまい、ブロードウェイは僕たちの想像を超える苦労をしているなと感じ、すごく胸が痛かったです。なので、ブロードウェイやトニー賞が復活するというニュースは僕たち含め、演劇人にとっては本当にうれしいニュースだと思います。
ーー過去にもWOWOWの生中継に出演されている井上芳雄さんが「トニー賞授賞式」で最も印象に残っているシーンについて教えてください。
鮮明に覚えているのは、2014年にヒュー・ジャックマンがジャンプをしながら入ってくるシーンですね。「トニー賞」に関わらせていただいて思うのが、司会者によってその年の「トニー賞」の印象がとても違うことです。もちろんその時々で行なわれるショーや作品は毎年違ったものではありますが、司会者によって見え方が変わりますね。特に2014年に「トニー賞」の司会者であったヒュー・ジャックマンは誰が見ても幸せな気持ちになったし、彼が全力のパフォーマンスをやるというね。それがあのあと少し流行りましたよね。
ーー今回は宮澤エマさんと2人でナビゲーターをされますが、井上さんは大阪サテライトスタジオからの出演で、宮澤さんは東京のメインスタジオからの出演です。宮澤さんへの期待などを聞かせてください。
エマちゃんは他のイベントでも一緒にトークをしたり、MCをやったりしているのを見たことがあるので、すごくしっかりしている印象です。とても頭が良くスマートな方で、MCも臨機応変に素晴らしかったのでまったく心配してないですね。自分だけが司会のときは、「しっかり進行しないと!」と思いますが、エマちゃんがいてくれたらすごく安心ですし、多少脱線しても叱って戻してくれるので(笑)。
大阪と東京と少し離れているので、やりとりの難しさはあるとは思いますが、僕がミュージカル『ナイツ・テイルー騎士物語ー』の公演中で、授賞式当日も公演があるので、舞台に立ち続けているリアルな臨場感というものも視聴者の方々に見てもらえればなと思います。そういう意味でも今までにない番組になるのではないかとワクワクしています。
井上芳雄
ーー日本でも、トニー賞のようなゴージャスな授賞式があればいいなと思いますか?
アワードじゃなくとも、エンターテインメントを称賛するようなショーがあってもいいなとは思いますね。日本はすみ分けがはっきりしているので難しいかとは思いますが、宝塚や劇団四季などのミュージカルも、すべてが一緒になって盛り上げられたらいいですよね。コロナ禍を機に、舞台芸術ネットワーク(緊急事態舞台芸術ネットワーク)などができて、横のつながりは前より格段に強くなっている気がしますので、前よりもそういった祭典ができる可能性はあるかと思います。
ーーコロナ禍において、なんとか日本ではミュージカル上演を続けられていますが、ご自身の体験から、観客に対して思うことはありますか?
もちろん日本でも中止を余儀なくされた公演が数多くあり、たくさんの人が苦しい思いをしてきました。その状況でもなんとか劇場の灯を消すまいと努力をし続け、お客さまが厳しい状況のなか来てくださることへの感謝はものすごくあります。それと同時に、もとの状況には戻れていないのが現実です。3回観ていたものを、1回にしようという方もたくさんいるだろうし、まだまだ観に来づらいと思います。もちろんそれぞれの事情があるし、急がなくていいと思います。新型コロナウイルス感染症の状況が収まったころにまた劇場に戻ってきていただきたいです。僕たちはいつまでも待っています。そして僕たちは向上心を絶やさず、新作に挑戦したり、チャレンジ精神をもってやっていきます。少し余裕がでてきたら、今までのようにぜひ観に来てほしいなと思っています。
ーー最後に視聴者の方々にメッセージをお願いします。
本当に待ちに待った「ブロードウェイ」と「トニー賞」の復活なので、それをみんなで喜び、分かち合いたいと思います。この1年間上演がなかったので今までとは違う、イレギュラーな形でのセレモニーを存分に楽しみたいです。番組では、なんといっても東京と大阪の二元中継ですのでワクワク、ドキドキしています。
喜びを分かち合いつつも、上演ができなかった演目も数多くあるので、そういう作品や人々に思いをはせつつ、これからの原動力となる番組にしたいと思います。

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