スタジオジブリ作品のグッズ
作りの要、原型師のお仕事とは?【前
編】

我々からすると馴染みの薄い原型師というお仕事、普段はどんな作業を行っているのだろう?「おもに粘土やパテなどの材料で原型を作り、型取り、彩色、版権元に監修に行ったり商品サンプルのチェックで海外に出張に行くこともあります」と鴇澤さん。部屋に閉じこもってただひたすら黙々作業というわけではないようだ。

昔からスタジオジブリ作品が好きで、そして物作りが好きでこの道を選んだ鴇澤さんは「自分の作った商品で多くの人に喜んでもらいたい」と笑顔を見せる。だがこの笑顔の裏には並々ならぬ苦労も。

「ゼロから作るので自分のイメージ通りの形になり、お客様にも喜んでもらえた時は楽しいのですが、逆にイメージが固まらず、数日間徹夜をして制作している時は本当に大変です。仕事を初めたばかりの時はイメージ通りに作れず、何度も何度も壊して作り上げたものです」(鴇澤さん)

そんな苦労の末に作り上げ、鴇澤さんの中で会心の出来と思えた原型は何なのだろう?

「スタジオジブリ作品のグッズ、『ライトアップジオラマ ハウルの動く城』は、城の口から覗いているカルシファーを上手く光らせるのに苦労しましたが、完成した時は感慨深かったです」(鴇澤さん)

鴇澤さんが丹精込めて作り上げた原型から商品が生まれ、そして思わぬ感動を生み出す。

「病院に偶然自分の作った商品が飾ってあって、患者の方と話をした時に『こんなのを作れるの? すごいね! これからも素敵な商品作ってね。楽しみにしている』と言われた時は感動しましたね」(鴇澤さん)

次回、後編では鴇澤さんの物作りにかける思いについてお聞きする。

【記事内で紹介した商品の取り扱い店舗】
●どんぐり共和国
「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」をはじめとする、スタジオジブリ作品のキャラクターグッズを豊富に取り揃えている。
店内は、木のぬくもりにあふれた、やすらぎの空間になっており、森づくりをお手伝いする「どんぐり銀行」の出張窓口でもある。

店舗リスト http://www.benelic.com/shop/#donguri

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