L→R 日向ハル、佐藤まりあ、十束おとは、奥津マリリ

L→R 日向ハル、佐藤まりあ、十束おとは、奥津マリリ

【フィロソフィーのダンス
インタビュー】
全曲を繰り返し聴いてほしい、
全方位、満遍なく戦闘力が高い一枚

最終的には結成時から掲げている
国民的アイドルグループを目指す

(笑)。ご丁寧にありがとうございます。この曲は7月に行われた1年半振りの有観客ワンマンツアー『Dance with Me TOUR 2021』初日Zepp Haneda(TOKYO)のアンコールで初披露されましたが、お客さんの反応はどうでしたか?

十束
感触は良かったですね。たくさん挑戦をした曲だったのでどんな反応が返ってくるのか不安もあったのですが、みなさんが好きと言ってくださって嬉しかったです。
佐藤
大好きな曲で自信があったし、振り付けもかなり練習したので堂々と披露できたなって。しっかりと完成したものを安心してお見せできたと思います。
日向
タイアップということで、“どんな曲なんだろう?”っていう期待値が上がっているだろうなというプレッシャーが少しあって。その期待値を超えられるのかという緊張感はありましたけど、かなりこだわって作った曲で、今のビジュアルも最強なので自信を持って“届けるぞ!”という気持ちで歌いました。
奥津
ちゃんとフィロソフィーらしさを残しつつ、作品に寄り添った曲ができたので、みなさんが受け入れてくれて良かったです。私たちもちゃんと作品と融合したイメージで歌うことができて良かったと思いました。

ファンの方とライヴからの帰路が一緒だったんですが、“新曲、カッコ良かったね”という声が多かったですよ。そのライヴのオープニングナンバーとして初披露した新曲「ウェイク・アップ・ダンス」がカップリングに収録されています。

日向
ライヴの1曲目に新曲をやりたいというところから曲を仕上げていきました。今回のツアーは「ダブル・スタンダード」の歌詞にも入っている《Dance with me》というフレーズをツアーのテーマにして、ミュージカルのようなエンタテインメントショーをやりたいと考えていたんですね。『バーレスク』の匂いを感じるサウンドで、歌詞には1年半振りの有観客ワンマンツアーに向けての私たちの想いを込めました。なかなか会えない日々が続いていたけど、やっと会えたんだったら、明日のことなんて気にせずに今を楽しもうよと。
佐藤
ライヴの1曲目として盛り上げたいという想いで作った曲だったんですけど、初披露とは思えないくらいにみなさん盛り上がってくれて。すごくライヴ映えするし、これからのフィロソフィーのダンスのライヴの定番曲になると思っています。
十束
私たちの一番の魅力はライヴの楽しさだと思っていて。ライヴをもっと楽しくさせられるような曲を手に入れたから、ライヴがコロナ禍以前と同じくらいにできるようになった時には、みんなで叫んだりクラップしたり、ジャンプしたりしたいですね。いつかフェスとかでみんなで跳べる日が来ることが楽しみになる前向きな曲だし、私たちらしい一曲だと思っています。
奥津
この曲の歌詞にどんなメッセージを込めるかという話合いでメンバー全員、全人類が思わず元気になっちゃうような曲がいいと話していて。でも、それは“頑張れ”とか “明日もあるさ”とか、そういう励ましやエールではないんです。私たちにできることはステージ上でキラキラ輝いて、楽しい時間を提供することだという想いから生まれた曲なんですね。その中でも私のこだわりポイントは、《やっとあなたに会えた/そう今はこの幸せ/一緒に感じようDance!Dance!》というところで。私たちもステージでみんなと一緒に踊ることが本当に幸せなんだということを伝えたいと思ったから、とにかく今を楽しみたいっていう気持ちを入れ込みたい、私がアイディアを出しました。作詞家のSHOWさんがそれを落ちサビという大事なところに入れてくださりました。ここを歌う時は泣いちゃいそうになるくらいに想いがギュッと詰まった、私たちからファンのみなさんに向けたアツいラブソングにもなっています。

妹から兄への愛、メンバーからファンへの愛に続き、3曲目にはシティポップ調の夏のラブソング「サマー・イズ・オーバー」が収録されているという。

奥津
私はそもそも夏曲が好きなんですよ。アツい曲もいいけど、暑さが陰ってきた夕方の匂いがする曲が好きなので、最初のデモの段階からいい曲だと思っていました。ハッピーで明るいさわやかな夏曲というよりは、ちょっと湿ったしっとりとした切なさがいいなと。夏の終わりに聴いてその夏が楽しかったなと感じるエモさでもいいし、数年後にあんな夏もあったなと思い出すエモさでもいいんですけど、ちょっと胸がキュッとなる曲なので、これからの季節に聴いてほしいと思いますね。
日向
実はこれ、「カップラーメン・プログラム」(21年4月発表のシングル)に収録されている「テレフォニズム」の続編になっているんです。「テレフォニズム」は春の夜、甘酸っぱい恋の始まりだったんですけど、夏の終わりにその恋がどうなったのかを表現していて。

えっ? ひと夏の恋で終わっちゃったってことですか?

日向
あまりうまくはいってないですよね(笑)。
奥津
ただ、私はね、まだ終わりきっていないと信じたい!
佐藤
ここまできたらその先の展開も知りたいので、完結編を作りたいですね。
日向
次を書くなら4〜5年先の話がいいな。同級生の結婚式で会うとかね。
十束
いいね、それ! 私は「テレフォニズム」のレコーディングで “恋の妖精みたいに歌ってください”と言われたんですけど、「サマー・イズ・オーバー」もその時の気持ちを忘れないように、みんなを援護する感じでふんわり歌いました。ただ、落ちサビだけは人間としての心を取り戻したいと思って感情を入れて歌ったので、そこを注目して聴いてほしいですね。そんな個人的なオススメのポイントがありつつ、私たちは夏曲を結構持っているんですけど、今までとはちょっと違う曲だと思っています。「告白はサマー」(2016年発表のアルバム『FUNKY BUT CHIC』収録曲)や「夏のクオリア」(2017年発表のアルバム『ザ・ファウンダー』収録曲)はフレッシュだったんですよね。でも、「サマー・イズ・オーバー」は今の私たちだからできるというか、昔の私たちは歌えなかった曲だと思っていて。表現方法とか、歌割りとか、今のフィロソフィーのダンスの熟した感じが…
日向
熟してることを強調するね(笑)。でも、確かに高校生が歌っていてもあまりリアリティーがないかも。
奥津
なんか説得力があるよね。
十束
アイドル1〜2年目で歌ったら、歌わされている感じがあるけど、今の私たちが歌うことによってすごく歌詞に気持ちが乗っていると思うんですよね。人間としての厚みみたいなものが出たというか、人の気持ちをちゃんと伝えられるようになってきたかなと。

“恋の妖精”の甘いウィスパーヴォイスは、今作でもNightTempoによる「テレフォニズム」のミックスで効果的にカットアップされていますね。

十束
リミックスを聴いて、“こういうふうになるんだ!?”って。予想の斜め上を行っておりました。めっちゃ良かったです。電話の音も効果的に使われていて、あの発想はさすがNightTempoさんだなと。
奥津
このシングルにアニメを通して知ってくださった方が手に取ってくれたとしても、「ダブル・スタンダード」以外にもライヴに来たくなるような「ウェイク・アップ・ダンス」もあり、しっとりとした一面を見せる「サマー・イズ・オーバー」もあって、それとリンクしている「テレフォニズム」がリミックスでさらにカッコ良く、チルに仕上がった楽曲が収録されているんです。だからこそ、全方位、満遍なく戦闘力が高い一枚になっているし、夏の終わりに全曲を繰り返し聴いていただきたいと思います!

最後にハルさんから今後の目標をお願いします。

日向
こんなにビジュアルも整っているし、歌っている曲もカッコ良いので、さらなる飛躍を目指して進んでいきたいです。いつその時が来てもいいように今後も一作一作に対して真摯に向き合って、最終的には結成時から掲げている、誰もが知っている国民的アイドルグループを目指していきますので、どうぞ応援のほどよろしくお願いします!

取材:永堀アツオ

シングル「ダブル・スタンダード」2021年8月18日発売 gr8! Records
    • 【初回生産限定盤】(CD+Blu-ray)
    • SRCL-11858~9
    • ¥6,500(税込)
    • ※スペシャルボックス仕様
    • ※オリジナル・ステッカー封入
    • ※豪華フォトブック付き
    • 【通常盤】(CD)
    • SRCL-11860
    • ¥1,250(税込)
    • 【期間生産限定盤】(CD+Blu-ray)
    • SRCL-11861~2
    • ¥1,980(税込)
    • ※アニメ盤・デジパック仕様
    • (C)2021 佐島 勤/森 夕/KADOKAWA/魔法科高校の優等生製作委員会
フィロソフィーのダンス プロフィール

フィロソフィーノダンス:2015年に活動を開始したファンク、ソウル、ディスコのグルーヴに、哲学のエッセンスを加えた歌詞、そしてコミカルで個性的なダンスを武器に数々の音楽ファンをうならせている4人組アイドルグループ。17年にリリースした2ndアルバム『The Founder』収録曲「ダンス・ファウンダー」が『Spotify』バイラル・チャートで女性アイドルとして初となる1位を2日間記録。19年には全国10箇所を回るツアー『Glamorous 4 Tour』を完走し、デビュー前からテレビのレギュラー番組『フィロのス亭』が放送されるなど話題を生み20年にメジャーデビューを果たした。デビュー後はシングル2枚を発表し、21年8月に自身初のアニメタイアップ曲を収録した3rdシングル「ダブル・スタンダード」をリリースした。フィロソフィーのダンス オフィシャルHP

「ダブル・スタンダード」MV

「ダブル・スタンダード」
Dance with Me TOUR 2021
at Zepp Haneda(TOKYO)(2021.07.04)

OKMusic編集部

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