コラム【音は鼓膜を震わせ、音楽は心
を震わせる】#19 明るくて切ないZAR
D「君がいない」

エンターテイナーを夢見るしがない50代のマンモス☆南が、レコード、カセットテープ、CD、MD、ネット配信と、音楽メディアは時代と共に変われど、歌が人の心を動かすことに変わりはない、という想いについて語ります。

明るくて切ないZARD「君がいない」

アコースティックギターの軽やかな音から始まる、
でも実は切ない失恋ソング、
それがZARDの「君がいない」です。

多々あるZARDの曲たちの中で、
実は私が一番好きな曲で、
「負けないで」と「揺れる想い」という
巨大ヒット曲に挟まれ、
またドラマ「彼女の嫌いな彼女」の主題歌で、
と、ここまで書いてもあまり一般には
印象が薄い存在かもしれません。

ちなみにその「彼女の嫌いな彼女」は、
今だにお美しい石田ゆり子と原田美枝子の出演作で
(原田美枝子が娘の石橋静河を産む前)
毎週見ていました。

でもドラマの内容よりも、
ZARDの歌の方が心には残っています(笑)

この「君がいない」という曲は、
元々作曲者の栗林誠一郎の歌で、
それを女性目線でZARDの坂井泉水が
歌詞を書き換えました。

表題にも書いた通り、
明るくてポップな曲調でありながら、
切ない失恋の歌なんです。

歌詞に登場する2人の間に、
どんなことがあって、
どんな風に別れてしまったのかは
詳しくは書かれていないのですが、
その分「君がいない」というフレーズに
とてつもなく重みを感じるのです。

恐らく、一緒に見た景色、
一緒に感じたこと、
そして、ちょっとしたすれ違い、
よくある恋愛模様かもしれませんが、
それをこれほどシンプルに
かつストレートに表現されているのが、
ある意味清々しいとも思えます。

そして、
坂井泉水こそ、もういない存在ですが、
作品として存在し続けていることは、
間違いなく感じています。
マンモス☆南
プロデューサー/フォトグラフィック・オーガナイザー
1967年9月12日 神奈川県出身
広告代理店、映画制作・宣伝などの業務を経験した後、イベント企画・運営会社「合同会社グラスタ」を設立。女性アイドルの撮影会やネット番組、フットサルチームのプロデュースなどを行う傍ら、カメラマンとして写真集やブロマイドの撮影にも取り組む。

好きなミュージシャンは、小田和正Mr.Children、大瀧詠一、杉真理織田哲郎など。
【グラ☆スタ!今月の推しメン】
みゆ
1991年5月1日生。埼玉県出身
2021年春よりグラ☆スタ!にて撮影会、フットサルなど多彩に活動中です。ニコ生「グラ☆スタ!バンバン」(毎週土曜日20時~)レギュラー出演中です。

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