“兄同士”小野大輔＆櫻井孝宏が語り
合う「NIGHT HEAD 2041」　互いの印
象は「ハンサム」「軽やか」

「NIGHT HEAD 2041」小野大輔＆櫻井孝宏インタビュー！　1992年に放送され、カルト的な人気を誇ったテレビドラマ「NIGHT HEAD」。同作をアニメ化した「NIGHT HEAD 2041」は、ドラマ版の原作・監督を務めた飯田譲治が自ら脚本を手がけ、ドラマでおなじみの霧原兄弟と、新キャラクターの黒木兄弟という2組の兄弟を軸に“新たなNIGHT HEAD”が描かれる。まもなく迎える第5話の放送を前に、霧原兄弟の兄・直人役の小野大輔、黒木兄弟の兄・タクヤ役の櫻井孝宏による“兄インタビュー”が実現！　2人が明かす、ドラマ版の思い出、2組の兄弟の関係性、今後の展開とは？　本作のみならず共演の多い2人。互いの魅力を問うと、「ハンサムな小野大輔」「軽やかな櫻井孝宏」という話題で盛り上げてくれた。（取材・文・写真／編集部）

　飯田譲治（脚本）×大暮維人（キャラクターデザイン原案）×白組（アニメーション制作）が手がける本作は、精神エネルギーの存在が完全否定され、超能力や超常現象を扱った創作物も禁止された2041年の東京を舞台に、運命に翻弄される2組の兄弟の姿を描く。超能力を有する霧原兄弟を小野大輔と島崎信長、危険思想を取り締まる国家保安本部特務部隊に所属する黒木兄弟を櫻井孝宏と小野賢章が演じる。

「NIGHT HEAD」であることの“証”
ドラマもアニメも「霧原兄弟がいるということ」

(c)飯田譲治／NIGHT HEAD 2041 製作委員会――おふたりはテレビドラマ版をご存じだったそうですが、アニメ版の完成映像をご覧になった印象はいかがでしたか。

小野　まず感じたのは、今のアニメーション技術のすごさと、「この技術を使って『NIGHT HEAD』を表現するんだ」というワクワク感でした。CG表現の緻密さが際立っているけれど、そのなかに生きた人間たちが呼吸している感覚もある。最先端の、令和のアニメだと感じました。

――ドラマ版はリアルタイムでご覧になっていたのでしょうか？

小野　（出身の）高知県では見られなかったので、僕はド真ん中世代ではありません。櫻井さんはどうでした？

櫻井　深夜に見ていたね。当時の自分の知識では100％の理解は難しかったけれど、わからない部分は想像で埋めながら見ていました。「映画館の大きなスクリーンで見るような雰囲気の作品だな」と感じて、どこかアニメのような感覚で見ていたような気がします。だからこそ、逆に今回の「NIGHT HEAD 2041」は、カット割りや映像効果で「ドラマみたいだな」と思いながら見ています。

――ドラマ版に触れたことがあるおふたりから見て、「NIGHT HEAD 2041」にドラマ版のエッセンスを感じる部分はありましたか？

(c)飯田譲治／NIGHT HEAD 2041 製作委員会小野　やはり霧原兄弟がいるということですね。完全に作り変えるのではなくて、最先端の技術を駆使しながらも、キャラクターたちは昔のままそこにいるんです。御厨や双海翔子も出てきます。ドラマ版の「NIGHT HEAD」が好きな方は感動を覚えたと思います。

櫻井　霧原兄弟がいることこそが「NIGHT HEAD」の証だと考えると、やはり「霧原兄弟がいる」ということへのエモさはありますね。私は対となるポジションのキャラクターを担当していますが、霧原兄弟の動向を追ってしまいます。

小野　引き付けられますよね。変わらぬ「霧原兄弟感」があるというか。

櫻井　「NIGHT HEAD」ってどこか不穏な感じがあったと思うんです。どこか居心地が悪くて、そこに悩める霧原兄弟がいて。

小野　不安になるような感覚がありますよね。

櫻井　そう、ちょっと不安な気持ちになる。ドラマもアニメも「そっちにいかない方がいいよ！」「ダメダメそんなの触っちゃだめ！」「そのチンピラに関わらない方がいいよ……！」みたいな気持ちでずっと見ている（笑）

小野　(笑)