Wakana「今年もライブができることが
嬉しい」進化した自分を見せる“202
1年の夏”を語る

今年4月に開催された『Wakana Spring Live 2020 ~magic moment~』、一年以上延期されてついに開催されたこのライブが、8月11日にBlu-rayとしてリリースされる。長い延期を経て行われたこのライブはWakanaにとってどういうものになったのだろうか? 8月15日と9月4日にはアニソンクラシックカバーライブ『Wakana Anime Classic 2021』の開催も控えた彼女に話を聞いた。

――Wakanaさんは、このなかなか動きずらい中、2020年後半からずっと動き続けている印象があります。やはり意識的に活発に動かれているのでしょうか?
そうですね。去年、2020年12月に『WakanaAnime Classic』の第一弾を開催できたので、それが大変ありがたかったですし、その前にリリースしたカバーアルバム『WakanaCovers~Anime Classics~』もあって。レコーディングがあったり、去年は時間はたくさんあったんですけど、音楽のことばっかりやっていて、すごく走り続けています。
――そして今回は2021年4月に開催された『Wakana Spring Live 2020 ~magic moment~』がブルーレイになるということを中心にお話をお聞きしたいのですが、約1年延期されていたんですよね?
そうですね。本来は2020年3月14日にやるはずだったものが、1年以上延期になってやっと開催できました。
――そんな延期から『Wakana Spring Live 2020 ~magic moment~』を開催して、約4カ月がたつのですが、振り返ってみていかがですか?
バンドスタイルでのフルライブを1日2回公演というのが初めてだったんです。2019年の12月に、ギター、パーカッション、ピアノという編成で1日2回公演はやっていたんですけど、やっぱりベースもいて、ドラムもいてっていう音圧の強い編成での、1日2回公演なんて最初は「できるかな?」と思っていたんですね。ですが、ライブが終わった後に、武部さん(武部聡志 / 音楽監督・キーボード)に冗談で「3回目やる?」って言われて「あ、できる!」って思ったんです。体力的にきついから、裸足でやりたいとかいうのはあるんですけど、声は平気でしたし、昨年から積み重ねてきたことが今となっては良かったです。
――2020年の延期からの積み重ねが自信になったと?
2020年の3月から6月は、本当にライブができるのか、分からない時期だったんです。その3ヶ月という間ですごく自分の声の研究ができたんですね。その研究が今も続いていて、日々発見もあるし、それがあったからよかったんだと思っています。
――そういえば「宅録もできるようになった」っておっしゃっていましたしね。
はい、それがないと日々の練習はできなかったです。
――今回、一足先に『Wakana Spring Live~magic moment~2021』のブルーレイを拝見させていただいて、声の響きがだいぶ変わって、低音の出がすごい綺麗になっているなと感じたのですが。
ありがとうございます!
――ボディに響くような低音の声の出し方っていうのが、すごく洗練されてきたなと。ご自身の中で何か意図的に変えていった部分、変わっていった部分があると思うんですが。
今、意図的に変えていっている部分もあって。この時は、まず体力的な部分と精神的な部分で1日2公演をどうみんなに届けるかというところはすごく考えてました。1年前の自分が作っていたセットリストから大幅に変えたんです。武部さんにもカバー曲を入れたいっていう相談を1月にして、全体像としての届け方はすごく変えましたし、変わったと思います。
――なるほど。
声の部分はソロになってから今のボイストレーニングの先生と出会って、その先生とずっとやっていることが、やっと形になってきたなっていう。4月のライブから時間が経ちましたけど、今も変わってきているので、次の『Anime Classic』ではより違う私を見せられると思います。
――どんどんソロシンガーとしての響かせ方になってきていますよね。そしてやっぱりカバー曲は気になりました。すごくいいチョイスですよね。今回、玉置浩二さんの「メロディー」と竹内まりやさんの「元気を出して」の2曲をカバーされていますが、これはMCでも語ってらっしゃいましたが、武部さんとのやりとりの中で決まったのでしょうか?
昨年の12月から『WakanaAnime Classic』を始めて、このコンサートをずっと続けていきたいという想いがあります。武部さんが音楽監督をしてくださるソロ活動を始めてからのライブはいろんなJ–POPだったり洋楽だったり、アニメ楽曲ではなく、そういった曲のカバーをやらせていただいていて、それもこれからも続けたいと思ったんです。バンドスタイルではJ-POPのカバー曲をやる。『Anime Classic』ではアニメソングをカバーする。そういうふうにちゃんと線引きをしたいんです、と武部さんに提案しました。もちろんKalafinaのカバーも入れていたんですけど、Kalafinaは今回は1曲だけになりました。本当は2曲を考えていたんですけど、最終的にはJ-POP2曲入れているのでKalafinaを1曲にしてより際立たせたいと思ったのでこういう選曲になりました。
「春を待つ」はもともと入れていたのですが、「元気を出して」と「メロディー」は武部さんからの提案でした。「元気を出して」は知っていたんですけど、「メロディー」は知らなかったので、お恥ずかしながら家に帰って聴いて、すぐこの曲にしたいと思って。すぐに録音して武部さんに送りました。
――宅録がそこでも活きている。進化したWakanaですね。
いてもたってもいられなくなってしまって。ボイスメモですけど(笑)。
――それだけ歌いたかったってことですね。
歌いたかったんです。もうこんな素敵な曲を歌えたら、と。そこから練習を勝手にはじめました。
――リハーサルは1日だけだったと。
昨年リハーサルをやっていて、曲順は色々変わっていても歌うものはほぼ変わらないじゃないですか。「メロディー」と「元気を出して」は新曲になるので、どんなアレンジでくるか分からないから、リハーサルの日に武部さんと初めて合わせてっていう感じでした。色々緊張感はあるんですけどだんだん武部さんのスタイルに慣れてきました。
――改めて聴いて、Wakanaさんの「メロディー」のようなバラードいいですよね。
名曲は本当にやっぱり名曲なんだなと。もちろん玉置浩二さんあってこそなんですけど。これは本当にもうどんな方が歌っても、染みるっていうような曲の素晴らしさがある。それだけすごい曲なんだと思います。
――セットリストの真ん中ぐらいに入ってくるのがすごく気持ちいいですよね。
これもすごく悩んだところで、6曲目の「夕焼け」から8曲目の「myself」までがちょっとアコースティックになるので、9曲目からカバー曲を入れて、本当はここがちょっと盛り上がる感じにする場所だったんですね。
――下げて上げてみたいな。
そう。それがあえて「メロディー」「元気を出して」「オレンジ」にするっていうところで、お客さんが眠くならないかすごく悩んだんですけど、カバー曲というところでちょっとみんなワクワクするかなって。「myself」で一旦この世界観が終わって、「メロディー」「元気を出して」っていうところで皆さんご存知の世界。それで11曲目はオリジナルを入れてみようっていう。
『Wakana Spring Live ~magic moment~ 2021』初回限定盤ジャケット
――すごくいい構成だったなって思います。
私もこのセットリスト大好きで、もう1回やりたいくらいです(笑)。
――そしてKalafinaカバーが「春を待つ」ですが、MCでも言われていましたが、何がなんでも春にやらないと、っていう。
そうそう、春にやらないと(笑)。
――「揺れる春」という言葉から始まっているし。
そう、絶対に春にやりたいって思っていたからよかった、と思いました。
撮影:大塚正明
――現在はソロで自分の曲を持っている中で、今Kalafina楽曲を歌うことに対するモチベーションだったり、想いっていうのはどういうものなのでしょうか?
自分が2020年からコロナ禍​においてすごく、「より進化しよう」っていう想いが強くなって、今まで歌わせていただいていた歌に更に興味がでてきたんです。もっとこうできるんじゃないかって、余白があまりにもあったから、それを今挑戦している気がします。
――ソロシンガーとしてチャレンジしたくなったと?
そうですね。今まで歌っていたものを「もっとこうやってレコーディングしたかった」っていう悔しさとかではなくて、今ならこう歌いたいっていう想いを掘り下げているんです。
――確かにそれは「春を待つ」を聴いてすごく感じました。
それは自分のソロの曲にもある想いなんです。2020年以前にレコーディングさせていただいている全ての曲において、上書きしたかったんです。レコーディングしたけど、「もう少しこうしたかったな」っていう部分が自分の中であって。それを一つ一つ解消するために全部上書きしたいという想いがあったんです。だから5月のファンクラブイベントではファーストアルバムの曲をたくさん歌って、「今の自分で歌うとこうなんだ」というのをみんなに届けたいっていう自己顕示欲の塊みたいなステージになりました(笑)。
――ソロシンガーとして、進化した自分が歌うと、こうなるということも見せたかったと。
ボイストレーニングの先生とすごくそこを悩んで。グループでやっていた方々の一番の不安ってやっぱりそういうところだから、って。自分の個性をまず見つけていくこと。そして1人でちゃんと人に魅せられる声になることをすごく研究していったんです。当時の声は、やっぱりその時の声だから大事なものだし、今聞いてもみんなそれぞれの声がちゃんとあって、すごいハーモニーだなって思うんです。だから今自分がやったらどうかっていうのを、私は自分自身に興味があるからやってみたいって思うんです。
――なんかお話伺っていると、コロナ禍のステイホーム期間によって、Wakanaさんの自分に対する探究心みたいなものが、どんどん大きくなっている印象がありますね。自分をもっと掘り下げたい、自分が何ができるのかを知りたい、というのをすごく感じます。そして実はソロデビューしてもう2年半なんですよね。
そうなんですよ。意外と時間が経っている。
――ソロデビューが2019年2月だから気がつけばもうすぐ3周年がやってきますね。
もうそんな経ったんだなって思って。なんか、最初はあれよあれよという間にって感じだったからこそ、2020年は一旦自分の中でストップできたのは、言い方が難しいですけど…すごくよかった。
――振り返る時間ができたと。
振り返ったことで前に進める、ヨシ!って腹をくくれたのがすごくよかったです。
――それは今回のライブにも現れていましたね。今までと違うものを見せようって意欲も感じたし。最後のMCの涙も僕はグッときました。
どうせカットされるからいいやって思って(笑)。溢れちゃえ!みたいな。溢れたくないじゃないですか、なんかカッコ悪いから。
――そんなことないですよ。
本当なら「See you~」って感じで帰りたいんですけど、もう無理だったからカットしてもらおう、って。だって我慢できない、できるんだったらあんなになっていないですね。お辞儀した瞬間に(目元を抑えながら)ここが緩んで、ウッてなって。
――それはステージに立てた喜び、来てくれたファンへの喜びがあったと。
そうなんですよ。人前で歌えるっていうのが今すごく大事なことです。やっぱり私は歌いたいんだなっていうのを2020年に感じたからレコーディングもすごい楽しくて。そして昨年の12月のコンサートもできて、で、今年4月24日が決まってドキドキしつつも、そのための1日限りのリハーサルもめちゃくちゃ楽しくて。それでライブで、もう全パワーを使い切ったんですね、それぐらい楽しかった。人にこう見てもらえるからこそライブができる、自分としてはライブをライフワークとしてずっと続けていきたいから涙が出ました。嬉しかったから。
――歌える喜び。
みんながいて観てくれて、本当に全員でここにいられるって喜びですね。バンドさんもみんな楽しそうだったし。
――それはすごい感じました。バンドメンバーみなさんすごく楽しそうなのも印象的で。
照明さんも、音響さんもみんな楽しそうだった。すごくよかったです。
――それは感じましたね、クラップするところとかもすごいみんな笑顔でクラップしていて。
そうそう、お客さんが本当にね、協調性がすご過ぎて、アンコールもすご過ぎて「なんだこりゃ!」みたいな感じ。すごく綺麗なんですよ。だからより感動しました。
――そして今回のブルーレイにはドキュメント映像が42分も入っています。
めっちゃ面白いですよ、これ(笑)。
――そんなドキュメント映像のWakanaさん的な見どころをあえて聞きたいなって思っているのですが。
見どころはブログでも言っていたんですけど、コンサート本編が終わって私が早替えしているときのバンドさんの会話ですね。こういうこと喋っているんだ、って(笑)。
――確かにWakanaさんが知らないところですからね。
お客さんのクラップに合わせて、なんかリズムとって遊んだりとか、あとは武部さんが「magic moment」のピアノがちょっと難しいタッチだから、生で弾くパターンとしてはすごく難しいらしく、ずっと「何この難しいの!」っておっしゃっていて。そうしたら裏で「『magic moment』弾けちゃったよー」って。バンドさんも「弾けちゃいましたね、練習しちゃいましたね」って言っていて。そういうバンドさんの音楽的なやりとりが面白くて。
――なかなか見れるものではないですからね。
そう、しかもなんかすごいハイレベルなこと言っている。
――今回のブルーレイの印象の一つに、あらためて武部聡志さんは本当にピアノうまいなってのがありました。
そうなんですよ!本当に、バンドさん本当にすごいって思いました。武部さんはもちろんなんですけど、武部さん音楽監督でもあり全体を見つつ、めちゃくちゃプレイもできるわけじゃないですか。多分リハーサルの時間だけで全てを完璧に整えていっているんですよね。それであれだけ弾けるし、「春を待つ」とか「メロディー」とか。この辺の前奏いっつも違うんですよ。
――毎回、前奏が変わるってすごいですね。
だから結構緊張するんですけどそれが楽しくなってきて。
――特に今回「春を待つ」もそうですけど、削ぎ落としたシンプルな構成のときにWakanaさんのうまさも相まって武部さんのピアノのすごさを感じたんです。
武部さんって印象的なのに主張し過ぎなくて、歌の隙間を埋めてくるのがすごいんですよ。
――そしてバンド全体のクオリティも高くて、そんな人たちがすごく楽しそうにやっていたのが印象的でした。
そうそう。毎週必ずどこかでライブしているようなミュージシャンの方も久しぶりに音楽できて嬉しい、みたいなのがやっぱり伝わってくるし。すごくいいライブだった。本当に! 楽しかったもん。
――すごく音楽的にレベルの高いライブだったんですけど、演奏しているプレイヤーは純粋に楽しんでいたのが、すごく伝わってきたんですよね。なので音楽が好きな人にぜひ見てもらいたい。
そうですね。あとカメラワークもバンドさんのいいところをちゃんとおさえてくれていて。今回の撮影監督が坂本あゆみさんっていう女性の方で、「時には昔の話を」のMVを撮ってくれた方なんです。あゆみ監督は音楽とその人の熱量っていうのをすごく感じてくれる方なんですね。あゆみ監督とそのスタッフの皆さんが全部分かってくれていて、それが嬉しかった。見ていて気持ちがよかった。
撮影:大塚正明
――そしてそんな楽しかったライブもあり、8月には大阪・住友生命いずみホール、9月に東京・紀尾井ホールの2会場で、2回目となる『Wakana Anime Classic 2021』が開催されます。こちらはYouTubeで昨年のダイジェスト動画見たんですけど、前回はどうでしたか。
前回は、いろいろせわしなく12月を迎えてしまって、ちょっと慌ててしまった部分もあったんですけど、だけどあそこでいろいろなものをつかめたので今年に繋がっているんですよね。だから、なんかアワワワワからスンってなりました。もう腹くくれや!って感じで(笑)。
――確かに腹を括ったというか、その飛び込んだ感はありましたね。アニメの世界っていうのもあるし、かつカルテットの音楽感もあって、繊細なコンサートですよね。
そうなんですよ。繊細なのでもうちょっといろいろ詰めていく部分も必要だな、って思ったし、前回はその時間がなかったんですよね。だから、腹括りゃー!になりましたね(笑)。
――今回はどうですか。
今回は、すごく詰めていくつもりです。12月があったからこそ、自分の中で見えたものがありますし。ホールの響きとか。素晴らしい感じが見えているからすごく楽しみです。そして今回の演奏は前回の1966カルテットさんから編成が変わって、バイオリン、チェロ、ピアノのトリオです。
――今回はさらにシンプルになると。
カバーアルバム『Wakana Covers~Anime Classics~』の中の「愛にできることはまだあるかい」はトリオでレコーディングしているんですけど、まさにあの雰囲気になります。それでもやっぱり迫力がすごくて、ミュージシャンの方って本当にすごいな、って思いますし、自分の想像以上のものにきっとなるはずなのですごく楽しみです。
――去年発売した『Wakana Covers~Anime Classics~』の10曲よりも増えるのでしょうか?
増える予定です。アルバムの曲はもちろんなんですけど、ライブでしかお披露目していない曲。12月にお披露目している曲とかもやりたいし。夏なのでこの曲を絶対やりたいって思っていた曲があるんですけど。
――どれだろう…。
はい、『Wakana Covers~Anime Classics~』のレコーディングをする選曲の時点で出ていた曲なんですよ。
――それを今回披露する予定だと。
夏にライブがあればそこで歌うって言って取っておいたんです。それを歌います。
――今頭の中にある古今東西の夏アニメが浮かんでますけど…それはライブをお楽しみに、ということですね(笑)。
楽しみにしてもらいたいです。
――あの曲なんじゃないかっていうふうに思ったりもできますもんね。
でも絶対当たらないと思う。みんないろんなところ考えて、で、「GetWild」とかもやるからそっちの昔の曲かもとか色々考えるじゃないですか。
――何度でも言いますけど「Get Wild」はいまだに度肝抜かれましたから。
いまだに!嬉しいな。
――Wakanaと「Get Wild」の接点って今だにあまりよく分からない。
本当に男性は「Get Wild」みんな好きですよね(笑)。みんなこの曲の話する。
――いやそうですよ。ここだけちょっと曲の質感が違うんですよ。
違和感半端ない?(笑)
――木造建築でこの一枚だけ鉄、みたいな感じだから。
あははは!面白い!冴羽獠のアップから止めて、引くカメラアングルを思い出してもらえたらいいな(笑)。
――そういうサプライズじゃないけど、驚きも今回あると?
ここまでの驚きかは分からないけど、それなりに驚いてもらえると思います。男性曲なんですけどね。男性の曲が好きなんです、私。
――それは前もおっしゃっていましたね。
これはソロになってからです。ずっとセリーヌディオン、ホイットニーヒューストン、MISIAだったから。だから最近は男性の曲ばかり聴いていますね。
――それはこれまでの音楽人生の中の反動なんでしょうか?
反動です。あのなんだっけ、えっとすごい大きいサイズみたいな……
――大きいサイズ…?
あ!アリアナグランデだ! グランデサイズね(笑)。
――それは難しいですよWakanaさん…(笑)。
ヒントが難しかったですね(笑)。アリアナグランデとかも聴いてたけど、今は気持ちがそんな感じじゃないんです。一番好きなのがサム・スミスだし、でもジャスティン・ビーバーも好きです。ジャスティンはね、私を裏切らないから。
――ジャスティンビーバーはWakanaを裏切らない。
ジャスティンを聴くとなんかこうスーっとなる部分があって。エド(・シーラン)も裏切らない。ただサムは気持ちによるって最近わかった。サム・スミスは重たいんですよね。
―その3人の中だったら重い気がしますね。
だからサムを知りたいと思いますし。どうしてこんな声なんだろうって知りたい。で、エドも気になるな。なんであんなに軽やかにかっこよくロックができるのか。
――今までのKalafinaの時の印象も含めて、Wakanaさんってクラシカルな人っていうのがあったんですけど、ソロになってからは、すごくメジャーでポップなものを取り入れようとしている印象があります。
そうですね。声にも人が受け入れやすい音域っていうのがきっとあって。そこをちゃんと出せるようにしたいなっていうところもあるし。あとは身体の使い方を変えているので、そうすると自然とそういう声になっていきますね。鬼のように毎日ボイストレーニングを自分でしているんですけど、先生とのボイストレーニングを毎回録音していて、その30分の音源と40分の音源があって、それを毎日やっているんですよ。
――ずっとやって嫌になることは?
ありますよ!でも「またやんなきゃ!」って思いながらやると、いい感じになった瞬間がわかるんですよね。
――もうそれはアスリート的な感覚ですね。
そうですね。とりあえずやったモン勝ちだ!って思って。それを自分で自分に課しているので。別になんか先生に言われたわけじゃないんですけど、でもやると先生結構辛口なのに褒めてくれるから。よっしゃ!みたいな(笑)。
――負けず嫌いですね。
負けず嫌いでした。あんまりよく知らなかった、自分のこと。でも負けず嫌いじゃないとオーディション受けたりここまできてないんですよね。基本みんなアーティストさんって負けず嫌いですけど、こういうロックな気持ちを持っているんだなっていうのは最近よくわかりました。
――まあみんなどこか負けず嫌いで、どこかいい意味で自分本位なところはあるかもしれないから。
そうですね、それももちろんだし、みんな私の音楽を聴け!みたいなものをどこかしら持っているっていうのを聞いたときに「え、私どこにあるんだろう」って思ったんですよね、でも探したら私の中にもそういう気持ちはあったので。いい感じです今。
――ではこれからは、もっともっと進化したWakanaさんが見れると。
はい! 今年もライブができるので嬉しいです。やっぱり皆さんに届けられる機会がいただけるのが幸せなので、どういうものを見せるかを毎日考えながら生きています。

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