「野村義男のおなか(ま)いっぱい お
かわりコラム」おかわり22杯目は、7
月に31枚目となるシングルをリリース
したangelaが登場

ギターをこよなく愛するギタリスト・野村義男が、沢山の仲間を呼んでおなかいっぱいの内容でお送りする対談形式のコラム。おかわり22杯目は、7月7日に31枚目となるシングル「アンダンテに恋をして!」をリリースしたangelaが登場。
野村:本日はお久しぶりでございますけども、angelaのお2人におこしいただきました。宜しくお願いします!
atsuko・KATSU:宜しくお願いします!
野村:3年半ぶりだって!
atsuko:びっくりですね、ご無沙汰しております!
野村:お2人ともこの3年半で何か変わりましたか?もしくはこんな事を始めましたとか。
atsuko:2キロくらい太った!
KATSU:(笑)。
野村:それはまぁ!(笑)
atsuko:あと、まだ届いてないんですけどアコースティックギターを買いました!
野村:えっ、まじすか!何故に?
atsuko:いまさらなんですけど、やっぱりちょっと身軽に歌ったりできる環境を整えてみたいなと思って。
野村:それはやっぱコロナ禍で配信とかも踏まえた上での楽器ってこと?
atsuko:そうなんです。ピアノは習ってたから少しは弾けるんですけど、やっぱりピアノって重いしちょっと持ち運んで弾くって感じではないですよね。(笑)
野村:はいはい。
atsuko
atsuko:あとは、影山ヒロノブさんがソロアコギの旅っていうのを、月一とかで全国各地でやっていらして。JAM Projectとか大きなライブをされつつ、自身のライフワークとして身軽に色んな地方で歌えるような活動に凄く憧れがあって。やっぱりバンドで行くとなると大所帯になるし、何か月も前から箱を押さえておいてになるじゃないですか。そういうのじゃなくて、来月時間あるからどこか行けないかなって身軽に動けるのを夢見て、これから練習しようかなというところです!(笑)
野村:でもそれさ、弾けるようになっちゃったらatsukoさんのソロのライブとかで実現されるということですか?
atsuko:弾けるようになったら!
野村:その時はKATSUさんどうするんですか?
KATSU:僕は見守る。だって(atsukoは)ライブがしたいわけじゃなくて、旅行したいだけだから!
atsuko:あはは!(笑)
野村:あ、そっちがメインなんだ?
KATSU:絶対そっちがメインです!
atsuko:やっぱりその地域のことを知ってこそ、面白いMCとかも出来るじゃないですか?
KATSU:今理由つけてますけど、アコギだと中が空洞で軽いからっていう理由もあるだろうし、エフェクターもいらないじゃないですか。だから荷物にならないからってのが見え見えなんですよ。
野村:裏があるんだね!(笑)
atsuko:いやいや、自分の未来を考えたスキルアップの為です!
野村:じゃあこのコロナ禍で色んな考え方が変わったっていうことですね。
atsuko:あと何十年歌えるかはわからないんですけど、もちろんangelaとしてのライブもやっていきたいし、プラスαで出来ることをって思いまして。
野村:アコギ弾いてもらって二人でやればいいじゃん!
atsuko:制作活動に入ってるとちょっと嫌がるんですよ(笑)。
KATSU:ふふ(笑)。
野村:生意気ですね!
atsuko:やっぱり制作の過程でアレンジって時間が掛かるじゃないですか。だからそこに入ると、もうアレンジに集中したいからってライブとかも嫌がって。
野村:うん、普通そういうもんですから。そうか、だからしょうがないからあたし一人でやるかってことね。
atsuko:そういう時、私は作詞も作曲も終わって、時間があったりするんです。
野村:だからちょっと旅行に行こうと!
atsuko:いやいや!ライブで(笑)。
野村義男
野村:でも今は旅とかも容易に行けなくなっちゃってるしね。
atsuko:そうなんですよ。ツアーとかも全然組めてないです。
野村:みんなそうですよね。名古屋でライブがあったんですけど、行ってライブして1泊して帰ってくるっていう行程がびっくりするくらい疲れましたよ。
KATSU:もう慣れがね。
野村:そう!今までは1週間とか行って、帰ってきて「あ~結構今回きつかったな~!」くらいの感じだったのが、一泊でへっとへと。もう体が覚えてないんだよね。
atsuko:わかります! 最近は客入れが半分とかの関係で2回公演が多くなってるじゃないですか。私もこの間イベントで、初めて昼夜公演をやったんです。それで、イベントだったから昼に3曲、夜に3曲しか歌ってないのに、どうしていいかわからないくらい疲れてしまって。ちょっとリハビリが必要だなって思いました(笑)。
野村:配信ライブとかはやってたんでしょ?
atsuko:やってたんですけど、そのイベントが1年4か月ぶりくらいの有観客のライブで、余計舞い上がっちゃったところもあるのかもしれないですけどね。昼夜やると、テンション上げて下げて上げて下げてみたいな、1回のワンマンライブとはまた違う気持ちのところもあって。
野村:しかもあのお客さんが「わぁー!」とか「きゃー!」とか、一緒に歌ってくれることが出来ないしね。
atsuko:出来ないから、よりこっちが頑張らないといけないんじゃないかって気負ってしまったのもあったのかな。でも、6曲しか歌ってないのにびっくりしました。ちょっと慣らしていかないと。
KATSU
野村:じゃあKATSUさんはコロナ禍で何かしたことは?
KATSU:コロナ禍は関係ないのですが、僕は2017年からだと、ホントにもう些細なことなんですけど、結婚しました(笑)。
野村:おめでとうございます!
KATSU:ありがとうございます!大きく変わったのはそれくらいですかね……。あ、そういえばギターを作りました。
野村:どんなギター?
KATSU:最初に10年前くらいにESPで、見積りをとってもらったんですよ。それが、やりたいこと全部詰めたら170万円とか来て(笑)。
野村:ESPの平均金額ですね(笑)。
KATSU:紹介もしてもらったんですけど、もらうじゃなくてちゃんと買いたいって思って。そういう意味でいったらそれで170万円は無理だなって思ってるところに、元々フェルナンデスのクラフトの学校の講師をしてた人がフリーでギターを作ってて。ブライアン・メイのギターを作り過ぎてから、フリーでやってるハマノさんって方なんですが。
野村:あ、そうなんだ。
KATSU:その人に全部落とし込んでもらったら、良い値段で作ってくれて。
野村:ブライアン・メイのギターもすごく良いもんね。そのギターはじゃあもう出来上がってきたの?
KATSU:もう出来上がりました。
野村:出来上がってきて、大満足的な?
KATSU:はい、もう大満足ですね。野村さんはオーダーで作ったりします?
野村:もうオーダーはしなくなっちゃったなぁ。自分で作るっていうか、ギター弾いてないし。
atsuko・KATSU:えぇー!?
野村:コロナ禍になってギター弾いてなくて、4か月くらい経ってちょっと弾けるかどうか不安になってちょっとだけ触り始めたよ。指が痛かったらどうしようって思って。
KATSU:そこ(笑)。毎日弾いてるもんだと思ってました。じゃあお宝ギターは倉庫に眠ったまんまなんですか?
野村:100本くらい処分しましたね。
KATSU:えぇ!処分?
野村:売っちゃったりあげちゃったり。あんまり持っててもっていう。
KATSU:え、変わった。どうした、コロナの影響か!(笑)
野村:終活、終活!
atsuko:そんなー!
野村:でも、気が付いたらウクレレを弾くようになっちゃった。あとは今やってるツアーではベースを弾いてる。だから、僕はもうギター弾けないと思うのでKATSUさんにお任せします(笑)。
KATSU:ちょっと今ショックを受けてる(笑)。
野村義男
野村:まぁ僕の話なんかいいんですけども、7月7日七夕に新曲「アンダンテに恋をして!」が出まして。
atsuko:出まして!
野村:ちょっとバグパイプが聞こえてきそうなイントロから、最後にシタールが聞こえたんだけど、あれはシタールなの?
KATSU:はい、あれは打ち込みですけど、シタールはよく使いますね。
野村:ちょっとエスニックとオリエンタルの混ざったようなアレンジになってて、不思議な世界観ですよね。
KATSU:シタールとアコギと、ヴァイオリンが常にユニゾンでいるっていう感じです。アニメの世界観に寄せたっていうのもあるんですけど、中世ヨーロッパみたいな。でも別にヨーロッパとかは作品中では言ってなくて、このアニメの独特な世界観なんですよね。でも、ぱっと見るとヴェルサイユ的な雰囲気があるので、それをうまいこと表現するのに中近東とかの楽器を使ってます。
野村:僕は聴いててちょっと嬉しかったですね。今時ってそういうアレンジをするような曲を作る人たちがいないから、色々なものに挑戦してるのが感じられたので。
KATSU:ありがとうございます。嬉しいです!
野村:途中ベートーヴェンも出てきてましたけど、全体的にはクイーンが入ってるのかなって。コーラスの重ね方もそうかもしれないけど、きっと音楽好きな人が聞いても要素的に色々なものが出てくるから面白いんじゃないかなって。
KATSU:嬉しいなぁ、初めてそんなに言っていただいて。曲は変しか言われないですからね。曲が変でボーカルの癖が強いみたいな(笑)。
atsuko:あはは!(笑)
野村:いやそんなことはないです(笑)。ちゃんと聴いてましたけど、面白かったですよ。これコロナ禍でレコーディングをしてたってことですよね?
KATSU:そうですね。真っ只中だったので、ぶっちゃけて時間はあったんですよ。一時期去年の5月から夏くらいまで、キングレコードのスタジオが使えなくて色んなものが後ろにずれこんで行っちゃってた分、1曲のアレンジだけで1か月、2か月近くかけてたっていう。
野村:マジすか! 凄くない?
KATSU:僕的にはアレンジに時間がかけられたのがコロナ禍で良かったことかな。
atsuko:あと、今までなかなかスケジュールが取れなかったミュージシャンの方が、すごい空いてて!
野村:そうなるとレコーディングは楽しかったっていうか、充実した感じだったんだね。じゃあライブはどうしますか?
atsuko / KATSU
atsuko:ワンマンライブはまだ決めかねているところですかね。キャパとかやり方の問題もあるんですけど、お客さんたちの気持ちがどうなんだろうなっていうところがありまして。全然やりたいんですけど、東京に来るのも大変だろうし、やはりお客さんあってのライブなので。
野村:じゃあ、とりあえずはシングル出たんでアルバム作っちゃいましょう!
atsuko:アルバム、この間出したんですよ!(笑)
野村:また出しましょう!
KATSU:そのアルバム出すのに3年かかってるんですけど(笑)。
atsuko:あはは(笑)。
野村:ちょっと時間とれそうだから、今のうちに今年もう1枚出しちゃいませんか!
atsuko:なんかね、そんなに湯水のように曲が溢れてこなくて。毎回絞り出しなんですけど。
野村:でもファンの人達は発信を待ってるっていうのはあるでしょ?
KATSU:僕はやっぱアニソン専門のアニソン屋って言ってるんですけど、ものがあったら作れるんですけど、何もないところから作るってなるとホント遅いんですよ。イメージ湧かないから、一旦仮でストーリーを考えてからみたいな。
atsuko:映画を見た時に、俺ならこんな主題歌をつけるぜ!みたいなね。
KATSU:制約がある事による不自由が苦じゃないっていうのは、アルバムを作るたびに思いますね。
野村:それはだからプロってことですよね。
KATSU:いや、僕は逆にプロじゃないんだって思いますけどね。このリフがかっこいいから曲にしました!みたいな自分が感じたものを作るみたいなものが出来ないので(笑)。
野村:じゃあ今この記事を見てくれているアニメ関係者の人は、とりあえず仕事持ってこいと。
atsuko:仕事(笑)。
KATSU:そうですね。なにかあればそれに的確なものを作るのは自信があるというか、むしろそれをやり続けたいので。
野村:そこでまとめましょう!えー、そういうアニメのプロデューサーとか、作家の先生たち、angelaに曲を作らせませんか?
KATSU:そこなら自信があります!
野村:自信があります入りました! 今ちょっとライブが出来ない状況だし、吉報を待って音源を作りましょう。
atsuko:是非発注を。良い仕事しまーす!
野村:アニメ関係者の皆さんには音を常にangelaさんに作らせてくださいっていうことと、atsukoさんは弾き語り頑張っていただくということで。
atsuko:どうしよう。次にまたお会いした時にどうなの?って言われたときに何も進んでなかったら。
野村:そんなもんですよ。人生なんてそんなもん!
KATSU:ふふふ(笑)。
野村:お時間もそろそろということで、今日はangelaのatsukoさんKATSUさんに来ていただきました。ありがとうございました!
atsuko ・KATSU:ありがとうございました!

撮影=大橋祐希
atsuko / 野村義男 / KATSU
「アンダンテに恋をして!」

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