【EUPHORIA インタビュー】
このアルバムを聴いていただければ
今のEUPHORIAのことが全て分かる
アルバムに収録されたことによって
新たな意味を帯びた楽曲たち
この4人が持っているかけがえのない魅力は新曲の「Be Yourself」からも伝わってきます。この曲にはどんな想いがありますか?
叶逢
新しい一歩を踏み出す人への応援歌です。でも、“頑張ってね。行ってらっしゃい!”っていうよりも、両手でやさしく背中を押すような曲だと思っています。“あなたならもう大丈夫だよ”と寄り添って送り出すようなイメージですね。
乙綺
この曲がめっちゃ好きなんですよ。俺自身、EUPHORIAが自分の居場所なので、“みんなにとってのそういう場所も見つかるはずだから!”という経験に裏づけられた気持ちもこの曲に込めています。
心
“背中を押されています”“学校に行く前に聴いています”とかの感想をたくさんいただけているので、それくらいこの曲にはパワーがあるんだと感じています。これからもいろんなみなさんの力になれる曲であったらいいなと思っています。
湊都
僕は《君は君のままでいいんだよ》というところを歌わせていただいているんですけど、そこは“絶対に歌いたい”と思っていたんです。僕自身、この活動をしながら“今のままでいいのかな?”と思うことがよくあったので、《君は君のままでいいんだよ》というメッセージを実感を込めて伝えることができると思っています。このメッセージは自分自身に対して歌っている部分もありますね。
叶逢
僕にとってもEUPHORIAは大切な居場所ですし、“このメンバーで良かった”と日々感じています。本当にいい子たちなんですよ! …って年齢はそんな離れてないのに子供のように言っていますけど(笑)。“このメンバーで活動してこられて良かったなぁ”ということを改めて思います。
もうひとつの新曲「Don't stop the music」に関してはどのような想いがありますか?
叶逢
今までの曲にはない雰囲気があって、ライヴ会場で大きな音で聴いていただきたいですね。
湊都
ダンスミュージックとしての色が強いんですよね。僕のこの曲を歌う時のテーマは“癖全開”です(笑)。自分の癖を全開にしても足りないくらいの曲としての強さがあるので、ライヴで聴いてくださるみなさんに“すごいな!”と感じていただけるように練習を重ねていきたいです。振り付けの先生は“ダンスフロアーで女の子を誘うようなイメージで”とおしゃっていましたし、色気もあってカッコ良さもある進化したかたちのEUPHORIAだと思います。
心
この曲を聴くと自然と身体が動くんですよ。ライヴで聴いていただく際は、一緒に踊っていただきたいですね。
乙綺
“覚える”というよりも“身体に取り込みたい”ということを思ったので、俺はひたすら聴きながら踊って身体に染み込ませました。大人っぽい雰囲気のEUPHORIAも感じてもらえる曲ですね。家で動画を観ながら振りを確認する時は、“ここ、めっちゃカッコ良いじゃん!”って5回くらい巻き戻したりしています(笑)。
叶逢
新曲もいただいたことによって、とても振れ幅の広いアルバムになりましたね。この曲順になったことによってストーリー性も感じていただけると思います。
「桜色の旅立ち」はこうしてアルバムで聴くと、やはり叶逢さんの卒業のことも重なります。
叶逢
この曲がリリースされた時、“叶逢が卒業するんじゃないか?”という説もあったみたいなんです(笑)。でも、そういう曲ではなくて、“EUPHORIAにとっての卒業ソング”ということで作っていただいたんですよね。11月の卒業ライヴでも心を込めて歌いたいと思っています。
湊都
リリースした時とは違う意味を持つ曲になった部分もあるんで、できれば叶逢さんの卒業ライヴで歌いたくないです(笑)。歌いたくないよね?
心
うん。
乙綺
歌いたくない(笑)。
湊都
“ありがとう”という気持ちもいっぱい込められた曲なので、涙ではなくて温かい気持ちで歌えたらなと思っています。
叶逢
卒業ライヴは11月なのに、もう送り出そうとしている?
湊都
まだです!(笑)
乙綺
この曲をシングルで出した時、卒業の曲はEUPHORIAにはまだ早いという気持ちもあったんですけど、いざ自分たちにもそういう場面が来ると“いい曲だなぁ”と改めて感じますね。
心
シングルでこの曲を出した時は自分たちのことではなくて、学校を卒業する人、職場が変わる人のこととかを思い浮かべながら歌っていたんですけど、うたさんの卒業が決まったら急に現実味を帯びてきましたね。
叶逢
「Be Yourself」は送り出す人へ向けた曲なんですけど、「桜色の旅立ち」はどちらかと言うと送り出される側が歌っている曲なんです。そういう2曲が入っているアルバムをリリースして卒業できるのはとてもありがたいことです。でも、まだ時間がありますからね。11月14日に“もっとあんなことしてれば良かったな”と思うことがないように、残された日々を大切にしていきたいです。
乙綺
家族といるよりメンバーといるので、俺的にはメンバーは家族以上の存在なんですよ。家族に対してめっちゃ失礼ですけど(笑)。でも、それくらい大事な存在だと思っているんです。“何かがあったらメンバーのことを守れるように”というくらいの責任も感じる大好きな人たちですし。そして、これからもEUPHORIAというグループも大切にしていきたいと思っています。“前の4人の時も好きだったけど今も好き”と思っていただきたいですし、EUPHORIAをもっと大きくしていきたいですね。
叶逢さんに安心して卒業していただきたいという想いもあるのでは?
乙綺
そうですね。安心せずに卒業されたらびっくりです(笑)。
心
うたさんが残してくれたものがたくさんあるので、そういうものを大切にしながらもっと輝けるようにグループとして成長していきたいと思っています。
湊都
うたさんが卒業したらEUPHORIAは別のかたちになると思うんですけど、そこでまた自分たちが思うEUPHORIAというものを作っていきたいですね。
叶逢
大丈夫ですよ、きっと。
乙綺
きっと?(笑)。
叶逢
あと3カ月くらいあるので、しごいていきたいと思っています!(笑) そして、この4人としてもっとパワーアップして11月のライヴをお届けして、“EUPHORIAってこんなにすごかったっけ?”と思われるくらいになりたいですね。
取材:田中 大