ソニーグループが総力をあげて、レア
な恐竜体験を実現 『DinoScience 恐
竜科学博』記者発表会レポート

『Sony presents DinoScience 恐竜科学博 〜ララミディア大陸の恐竜物語〜2021@YOKOHAMA』(以下、DinoScience恐竜科学博)が、2021年7月17日(土)から9月12日(日)まで、パシフィコ横浜にて開催される。本展はソニーグループ9社が技術の粋を結集させてつくり上げる、これまでにない恐竜展。見るだけではなく、五感で感じる新しい恐竜体験を提供するという。
開幕に先駆けて行われた記者発表会では、ソニーグループ株式会社のCFOやDinoScience 恐竜科学博の製作委員長、そして横浜市副市長といった錚々たる顔ぶれが登壇。さらに企画・監修の “恐竜くん” や、日向坂46メンバーらが登場して本展への想いを語った。そして、記者発表のフィナーレには公式テーマ曲の生演奏も。本展に込められた熱い想いがひしひしと伝わってくる、盛りだくさんの発表会となった。この記事ではそのハイライトをお伝えする。
ソニーグループが総力をあげて、レアな鑑賞体験を実現
左から、横浜市副市長の林琢己氏、製作委員長の水野道訓氏、ソニーグループCFOの十時裕樹氏、企画・監修の恐竜くん、日向坂46の潮紗理菜、丹生明里、松田好花
まず登壇したのは、ソニーグループ株式会社 副社長 兼CFOの十時 裕樹(ととき ひろき)氏。主催者として『DinoScience恐竜科学博』開幕にあたっての想いを語った。
「本展はソニーグループ9社が結集しその想いを実現させたものです。欧米の博物館では、恐竜を “科学の扉” と位置づけ、子供達が科学の面白さを自ら見つけるための最適のコンテンツとも言われています。日本でも、かねてより恐竜展は非常に多く開催されていますが、本展は科学の視点を大切にした、五感で感じる体験型エデュテインメントを目指した非常にユニークなものです。」
そして国内外の協賛・後援・協力団体への謝辞に続き、最後はグループ全体の大きなビジョンで挨拶を結んだ。
「ソニーの企業活動は、あらゆる生命の生存基盤である地球環境が健全であって初めて成り立つと考えています。この素晴らしい地球を次世代の子供達に繋いでいくためにも、恐竜を通して生き物の不思議・美しさに目を向けてもらいたいと願っています。本展で、DinoScience(ディノサイエンス)という新しい恐竜体験をぜひお楽しみいただきたいと思います。」
そして、残念ながら来日が叶わなかったブラックヒルズ地質学研究所のピーター・ラーソン所長、そしてヒューストン自然科学博物館のジョエル・バーチCEO兼館長の両氏からは、展覧会の成功を祈る温かいビデオメッセージが披露された。
両館の特別協力のもとに初来日が実現した、世界一美しいトリケラトプスの実物化石「レイン」 ※ヒューストン自然科学博物館所蔵
ビデオメッセージに続いて登壇したのは、横浜市副市長の林 琢己(はやしたくみ)氏だ。市長からの祝辞を代読したのち、いま横浜市が力を入れて取り組んでいる都市イルミネーションにソニーの先端技術が活用されていることを例に挙げ、主催企業であるソニーへ寄せる信頼を改めて言葉にした。
「本展もまたソニーならではの最先端技術を用いたイベントということで、我々はイノベーション都市としても、そして観光フォーメーション都市としても、こういったイベントは大歓迎でございます。依然としてコロナ禍の厳しい状況ではありますけれども、ぜひ安全対策を徹底して、子供から大人まで楽しめるこのイベントを成功に導いていただければと思っております。横浜市も全力を挙げて応援して参りたいと思います。」
そして続いては、DinoScience 恐竜科学博 製作委員長の水野 道訓(みずのみちのり)氏がマイクを受け取った。ソニーグループ初の総力イベントである本展は、構想から実現まで4年の歳月がかかったという。開催にあたり、ここまでにあった葛藤や決意について語った。
「いよいよ我々としても待ちに待った開催ですが、現状、東京都に4度目の緊急事態宣言が出て、神奈川・横浜は蔓延防止等重点措置の中にあります。私どもも昨年から何度も、どうしたらできるのか、できないのか、協議を重ねてきました。やはりコロナ禍以降、子供達のリアルな学びの場というものが本当に激減してしまった。そして昨年もですが、今年の夏休みというものは、成長の早い子供達にとっては一度きりのものだと。そういう想いのもとで、政府や会場のガイドラインに完全に従い、感染防止策を徹底した上で開催することを決定しました。この新しい恐竜体験を通して、子供も大人も、感動と学びを得ていただくことを願っております。」
その後、会場のスクリーンを使って、『DinoScience恐竜科学博』に関連するソニーの新しい技術、協賛各社の施策や企画が続々と紹介された。
企画・監修・熱源/恐竜くん
さて、ここで登場したのは、本展の企画・監修を務めるサイエンスコミュニケーターの恐竜くん(田中真士)だ。恐竜くんにとって、6歳の時に上野の国立科学博物館で恐竜に “一目惚れ” したのが全ての始まりだったそう。
「今回のプロジェクトの始まりは、大変光栄なことに、ソニーグループの皆さんからいただいた『恐竜くんのやりたいことは何ですか? それを一緒に実現しましょう』という信じられないくらいありがたいお申し出でした! どんなことができるか必死で考えていく中で、子供の頃の体験や一つひとつの出会いが、今の自分を形作っているんだと思い当たったんです。今度は自分が送り手となって、総力を結集させた恐竜展をお届けできたら、と思い企画を進めてきました。」
展覧会意図や展示内容を丁寧に解説してくれる恐竜くん。恐竜愛あふれるミニ講義に、報道陣もすっかり引き込まれる
タイトルにある「ララミディア大陸」とは、かつて恐竜たちが住んでいた、失われた大陸。現在では北アメリカ大陸の西側にあたる部分だという。恐竜くん自身が「おそらく、初めて聞くという方が多いと思います」というほどマニアックな大陸をテーマに据えた狙いについて、続けて熱っぽく語った。
「恐竜は1億6000万年以上という途方もなく長い時間、赤道直下から北極南極に至るまで、世界中で生きていました。そのため一般的な展覧会などでは、できるだけ恐竜の “時代” と “世界” の全体を大きく俯瞰して網羅して、分類した恐竜を順番に紹介していくようなやり方がメジャーなんですね。ですが、今回はそことは正反対のコンセプトで作っています。どういうことかというと、長い恐竜時代のうちの最後の最後の200万年間のみにフォーカスし、“ララミディア大陸の、しかも中部の、海岸沿いの、低地の、湿地帯” という場所を舞台としています。この時点で、かなり変わった恐竜展だということはご理解いただけたかと思います(笑)。時と場所を徹底的にローカルに限定することによって、目玉の展示であるトリケラトプスの「レイン」がどんな生き物たちと暮らしていたのか、一体どんな世界を見ていたのか、それをみなさんに体感していただきたいんです。この展覧会は、私たち人類が科学の力でどこまで恐竜たちの世界に近づくことができたのか、それを体現した展示です。いろんな方達の思いが隅々までこもっていますので、どうぞみなさん、全てのディティールを見逃さないように楽しんでいただけたらと思います!」
日向坂46メンバーたちも大興奮!
3名の登場で、会場内がパッと華やかに!
本展の公式アンバサダーは、自他共に認める恐竜好きという日向坂46の小坂菜緒。記者発表会では小坂に代わり、日向坂46メンバーである潮 紗理菜、丹生明里、松田好花の3名が登壇して、その活動を紹介。ひと足早く展示を鑑賞した感想について、司会者のインタビューに答えた。
ーー展示をご覧になった感想をお願いします。
日向坂46・潮 紗理菜
潮:本当に、入った瞬間から世界観があって、映像や音響もすごく充実していて。実際に恐竜たちが動いている姿を見られるところもあったので、恐竜が生きている時代にタイムスリップしたみたいな貴重な体験をさせていただきました。時間を忘れるくらい楽しかったです!
丹生:会場内にトリケラトプスの赤ちゃんのシルエットや、床には足跡もあって! 恐竜の赤ちゃんと一緒に展覧会を回っているような気持ちになれたのがとっても楽しかったです。あと、恐竜に脳腫瘍があったって展示を見て驚きました。恐竜の世界にも病気があったんだって思うと、さらに恐竜のことを知りたいなって改めて思いました。
松田:今回の目玉とされている、トリケラトプスのレインの化石を見せていただいたんですけど。レインは6600万年前からほぼ完璧な状態で保管されている化石なんだってことを聞いて……。しかも日本初上陸なんですよね! そんな貴重な化石を実際に見られて、本当にワクワクしました!
ーー恐竜を科学の視点で捉えた、リアリティある展示風景はいかがでしたか?
潮:今まで図鑑で、何メートルとか何トンとかって数字を見てきたんですけど、なかなか数字が大きすぎて想像しきれない部分があって。でも実際に実物を見ることができて、迫力に圧倒されました。今にも恐竜たちが動き出しちゃうんじゃないかってくらい躍動感があって、感動しました。
日向坂46・丹生 明里
丹生:いろんな恐竜の、卵からちょっとずつ大きくなっていく姿の化石とかも飾られていて。あんまり赤ちゃんの恐竜っていうのを見たことがなかったので、それも勉強になりました。あとはやっぱり実物大の化石が感動的で。口の中とかをこうやって覗くと、「あぁ〜こんな気持ちで食べられてしまうのかな〜」とかって思って(笑)。目でもだし、恐竜の迫力を五感ぜんぶで体感できたのがとても楽しかったです。
ーー従来の恐竜展とは一味違ったポージングはいかがでしたか?
日向坂46・松田 好花
松田:そうですね、すごく迫力がありました。「レイン」の隣にいる、ティラノサウルスの「スタン」の動きがとっても魅力的で! 躍動感が素晴らしくて、360度ぐるっと見ることができたので、それもすごく楽しかったです。
ーー皆さまへひと言ずつメッセージをお願いします。
潮:恐竜をお好きな方はもちろん、今まであまり恐竜に触れてこなかった方でも、みなさん間違いなく楽しめる空間になっていると思います。ぜひみなさまに、この貴重な体験を、めいいっぱい、五感ぜんぶで楽しんでいただきたいなと思います。
丹生:恐竜が大好きだよって方も、今まで知らなかった新たな一面がたくさん見れると思うので、ぜひこの夏休みの機会に、ご家族の方と一緒にこの『DinoScience恐竜科学博』を楽しんでいただけたら何よりです。
松田:会場には、恐竜くんが監修されている音声ガイドもあって。先ほど小坂菜緒バージョンのものを聴きながら回らせていただいたんですけど、聴きながらだと「そうなんだ〜!」ってことがたくさん知れたので。それもぜひ展示と一緒に楽しんでいただけたらなって思います。
3名によるグッズ紹介。小坂菜緒が描いた恐竜イラストを使った、ゆるかわグッズも!
太古の風を感じる、堂々の生演奏
そして発表会のクライマックスでは、展示会場内の「白亜紀体験シアター」へと移動。ヴァイオリニスト・宮本笑里、ギタリスト・DAITAによって、展覧会公式テーマ曲「Laramidia」の生演奏が披露された。
公式テーマ曲「Laramidia」の生演奏

ーーこの楽曲はどのようなイメージで作られたのでしょうか?

公式テーマ曲 楽曲提供・プロデュース・ギター演奏のDAITA
DAITA:初めは「ララミディア大陸」という名前は知らなかったんですが、その場所が北アメリカの西海岸に当たると聞きまして。僕は過去にアメリカ大陸を一人で旅をしていて、その辺りに長い間住んでいた時期があったんですね。その時の経験をイマジネーションとして、大自然の風景の中を、恐竜たちが生きている世界をイメージして作曲しました。
ーー宮本さんは、DAITAさんからこの曲を受け取ってどう感じましたか?
公式テーマ曲 ヴァイオリン演奏の宮本笑里
宮本:メロディから壮大な世界観があふれていて。頭の中でふわっとイメージが湧き上がるような、恐竜の世界に連れて行ってくれるような素敵な曲だなって感じました。この展覧会はきっと、幅広い年代の方に楽しんでいただけると思います。このテーマ曲も併せて、来場される皆さんに元気いっぱいになっていただけたら嬉しいです。

バックには横12m×縦6.8mの高精細大型Crystal LEDモニター。製作委員長の水野氏いわく「これはソニーの技術の現段階での最高傑作じゃないかと思います」とのこと。本当に美しい!

今年の横浜はかなり熱い!
最後は、トリケラトプスの「レイン」の前で
『DinoScience恐竜科学博』は、2021年7月17日(土)から9月12日(日)まで、パシフィコ横浜にて開催される。世界一美しい奇跡の化石「レイン」に、ソニーグループが結集させた最先端技術の数々! どの角度から見てもワクワクが止まらない、見逃せない展覧会となりそうだ。

文=小杉美香 撮影=草刈雅之

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