胸キュンフォトスポットも登場 韓国
ドラマの世界を体感できる『スタジオ
ドラゴン 韓ドラ展』レポート

『愛の不時着』や『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』など、数々の韓国ドラマを手掛けるドラマ制作会社「スタジオドラゴン」。近年代表3作品となるドラマの世界を体感できる展示会『スタジオドラゴン 韓ドラ展』が、2021年7月9日(金)から8月28日(土)まで、渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホールにて開催中だ。その魅力をじっくり紹介しよう。
スタジオドラゴンとは?
コロナ禍のおうち時間で再燃したのが、「韓国ドラマブーム」だ。そのきっかけとなったのが、韓国の財閥令嬢(ソン・イェジン)と北朝鮮の軍人(ヒョンビン)との異色のラブストーリーを描いた『愛の不時着』だった。
『愛の不時着』が配信されている日本のNetflixのベスト10には多くの韓国ドラマがひしめいているが、上半期の作品ながら、早くも「2021年最高の韓国ドラマ」と呼び声が高いのが、壮大なスケールの復習劇の中に笑いの要素があるソン・ジュンギ主演の『ヴィンチェンツォ』だ。
『愛の不時着』も『ヴィンチェンツォ』もドラマ制作会社「スタジオドラゴン」の作品。ほかにも『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』、『シグナル』、『知ってるワイフ』、『ボイス』、『サイコだけど大丈夫』など良質のヒット作を多く生み出しており、韓国ドラマファンの間では、「スタジオドラゴン作品なら間違いナシ!」と言われている。
韓国ドラマといえば悲劇のヒロインやラブコメデイが定石だったが、スタジオドラゴン作品は映画のようなスケール感、多様なジャンル構成、そしてストーリーの深さでこれまでのイメージを覆し、男性を含め、これまで韓国ドラマを敬遠していた層をも沼入りさせている。
『スタジオドラゴン 韓ドラ展』では、その「スタジオドラゴン」近年の代表作3作、ノワールコメディ復讐劇『ヴィンチェンツォ』、夢を抱く若者たちの青春群像劇『スタートアップ: 夢の扉』、新世代の胸キュンラブコメディー『キム秘書はいったい、なぜ?』というジャンルの異なる作品にスポットライトを当て、その世界観を体感できる展示を行っている。
『ヴィンチェンツォ』エリア
スタジオドラゴン紹介エリアを抜けると、最初の作品『ヴィンチェンツォ』のコーナーが現れる。イタリアンマフィアの顧問(コンシリエーレ)を務める韓国系イタリア人の弁護士ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)が、老朽ビル クムガ・プラザの住人たちと巨悪に立ち向かうノワールコメディ復讐劇。シリアスな中に、コメディの要素があるのがおもしろい。今年2月から配信がスタートした新しい作品だ。

『ヴィンチェンツォ』エリア入口
入口で迎えてくれるのは、主演のソン・ジュンギの名セリフのシャワーだ。巨大タペストリーにはドラマの名セリフが書かれ、天井からその音声が流されている。
その先には、ドラマの中で使われた小道具のレプリカ、そしてソン・ジュンギが実際に着用していたこだわりの高級スーツや衣装も展示されている。
衣装とフォトスポット(オフィシャル提供)
フォトスポットには、クムガプラザの仲間たちと敵地に乗り込むシーンが再現されている。カサノファミリーになって『ヴィンチェンツォ』の世界に浸りたい方は、ぜひ黒スーツ着用で!
ソン・ジュンギ着用のスーツ
衣装
ヴィンチェンツォと愛されキャラとなったハンソ(クァク・ドンヨン)の名シーン、アイスホッケーの衣装も!
リアルな小道具
ヴィンチェンツォのパスポート。他にもドラマの中で使われた手配資料や、実際には映っていないが作りこまれている暴露系ネット配信番組「暴露TV」の台本など、レアな小道具がいっぱい。
『スタートアップ:夢の扉』エリア
韓国のシリコンバレーといわれる「サンドボックス」で、スタートアップ企業に飛びこんだ若者たちの始まり(START)と成長(UP)を描く、爽やかな青春群像劇。2020年作品。国民の初恋といわれるペ・スジ演じるソ・ダルミの初恋の行方も気になる!
巨大なセットも
物語の舞台となる、若者の憧れのベンチャー企業・サンドボックス。社内カフェの立体スタジオセットも再現。

作中で使われた小道具
初恋物語のキーとなる手紙とポストも。ポストはドラマで使われた本物。他にもドラマで使われた本物の小物や衣装、ハン・ジピョン(キム・ソンホ)がソ・ダルミ(ペ・スジ)送った手紙のレプリカも。
ナム・ドサン(ナム・ジュヒョク)とソ・ダルミ(ペ・スジ)の社員証
ドラマのシーンと同じ体験ができるコーナー
ドラマの中に登場した「夢」を貼り付けるボードには、実際に自分の夢を付箋に書いて貼り付けることができる。
『キム秘書はいったい、なぜ?』エリア

『梨泰院クラス』で斬新な髪型を見せたパク・ソジュンと、キュートなヒロイン役が似合うパク・ミニョンという2大スターが演じるラブコメ作。敏腕秘書のキム・ミソ(パク・ミニョン)の退社を引き留めるために、大企業の副会長であるイ・ヨンジュン(パク・ソジュン)が悪戦苦闘。上司と秘書が“男と女”として距離を縮めていく過程にムズキュンしっぱなしの作品。ラブコメではあるが、時代に合わせてアップデートされている内容にも注目。2018年作品。
フォトスポット
『キム秘書はいったい、なぜ?』エリアは、フォトスポットが充実。中でもパク・ソジュンと腕組みができるウェディングフォトのコーナーがおススメ!
ほかには、クローゼットのシーン、ネクタイを結んであげるシーンなど、作中の名シーンをパク・ソジュンやパク・ミニョンとのツーショットで再現できるフォトスポットで胸キュン体験を。
キム・ミソの日記
ふたりの関係性のキーとなる、子ども時代のキム・ミソの日記もじっくり見られる。ここから改めて見えてくることもあるはず。ほかにもオフィスのシーンで使われたポストイットや、成績優秀だったミソの成績表など、ドラマではチラッとしか映らない小道具もじっくり見ることができる。
キム・ミソの部屋も再現
ここだけしか見られない映像も
各作品展示スペースではキャストによるメッセージビデオやメイキング映像も公開。出口付近には現在韓国で放送中のチソン主演の『悪魔判事』、ソン・スンホン、イ・ハナ主演の『ボイス4』、そしてソ・イングク主演の『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』など、スタジオドラゴン新作のダイジェスト映像も見ることができる。

この展示会のポイントは「体感」だ。ドラマでは気付くことのできなかった作りてたちの細かなこだわりや、自分がドラマの登場人物になったかのような気分が味わえる。夏休みのお出かけにおススメだ。『スタジオドラゴン 韓ドラ展』は、2021年7月9日(金)から8月28日(土)まで、渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホールAにて開催中。

文・写真=坂本ゆかり

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