小柳ゆき

小柳ゆき

【小柳ゆき インタビュー】
ここから新たな小柳ゆきとして
歩みを始められたらいいなと

昨年デビュー20周年を迎え、13年振りのオリジナルアルバム『SPHERE~球宇宙~』もリリースした小柳ゆき。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一年以上も延期となっていた全国ツアー『LOST ANNIVERSARY TOUR ~SPHERE 球宇宙 2021~』の開催を9月に控えた今、改めて新作に込めた想いと、同ツアーに向けた意気込みを訊いた。

表現みたいなものも
色々な方向からやっていきたい

9月から全国ツアー『LOST ANNIVERSARY TOUR ~SPHERE 球宇宙 2021~』が開催されるということで、アルバム『SPHERE~球宇宙~』を引っ提げてのツアーですが、まずは同作の制作に取りかかった経緯について教えてください。

2019年に事務所を独立したんですけど、その時から新たなステージに入っていきたいという気持ちがあったんです。その年の9月には今作にも入っている「Prelude」を配信限定シングルとして先行リリースしたのですが、それも“20周年を迎えた小柳ゆきとして、ここから新たな歩みを始められたらいいな”という想いで。この気持ちが詰まったオリジナルアルバムを作りたいとずっと思っていたので、やっと作れたという感じです。

「Prelude」を作った時からアルバムについて想像していたイメージはありましたか?

“SPHERE~球宇宙~”というタイトルはイメージしていました。私はもともと宇宙にとても惹かれるところがあって、子供の頃から宇宙の絵や写真を“きれいだなぁ”って眺めてワクワクしていたんです。それから宇宙に関して知ったり触れていくうちに謎というか、美しいけど怖いみたいな、そういう分からないところに興味をそそられるようになっていって、自分でも宇宙のような魅力のある作品を出したいと思うようになりました。やっとオリジナルアルバムを出せることになったので、その念願を詰め込んだのが『SPHERE~球宇宙~』です。

アルバムを聴いて宇宙の神秘的な魅力と同時に、どこか哲学的な世界観も感じられました。

宇宙って諸説ありますけど、丸いと言われることもあるじゃないですか。本当に丸いのだとした場合、“繰り返していく中でつながる”というイメージがあって。自分の命も宇宙の中の細胞のひとつで、生死を繰り返しながら今存在しているみたいな。自分では強く生きようと思っても、宇宙の規模で見たら弱かったり儚かったり、愚かなところもあるけど、懸命に生きる姿はすごく美しいと感じているんです。なので、私たちの日々の生活と宇宙という大きなものの間を巡る音楽を書ければ…と考えていました。

そういった全体のイメージもありながら、サウンドは曲によってさまざまですよね。ライヴの展開も楽しみです。

サウンド的にはいろんなことをやりたかったんです。自分自身、ちょっと取っ散らかった性格をしているところがあって(笑)。興味が移ったりもするし、ジャンル問わずさまざまな方向から表現していきたいと思っています。

楽曲はどのように発注したんですか?

楽曲ごとに異なるのですが、例えば「サイドウェイ-並行世界-」はちょっと怖い世界観というか。少し宇宙の話ともつながるんですけど、童謡だったりチンドン屋さんみたいな、子供の頃に抱いていた“興味はあるけど怖い”というイメージをパラレルワールドにリンクさせて作りたいってところから始まり、そのことをHIROMIという名義でシンガーソングライターをやっている姉に話して広げていったんです。自分の過去や、怖いものをしっかりと受け止めて進んでいかなきゃいけない修行のような感じは、藤原道山さんに尺八の音で表現していただきました。あとは、ライヴの幕開けになる曲も欲しくて、自分の20周年もそうですけど、華々しく何かを始められる楽曲ということで「IT'S SHOW TIME」をLantanさんにお願いしたり。

デーモン閣下と競演した「SPHERE」も圧巻ですね。壮大な楽曲だし、すごい熱量です。

そうですね。お互いの魂をぶつけ合う感じにしたいと思っていたので、まさにアツい曲です。デーモン閣下とやるからにはエネルギーのあるものにしたかったし、疾走感と美しさが入り交じった曲にしたかったので、松岡モトキさんに相談し、その想像に寄り添っていただいてできた曲なんです。

「クオンタムメカニクス」は軽やかなロックで、これも新鮮でした。

あまり多くは歌ってきていないタイプの曲ですね。作曲をしてくださった矢野まきさんの楽曲はどれも本当に素敵なので、ご一緒できて楽しかったです。やっぱりデビュー曲(「あなたのキスを数えましょう」)の印象が今も強くあると思いますし、王道のバラードを歌うのも好きなんですけど、幅を決めずにいろんなことに挑戦していきたいと思ってます。

「Pluto」のジャジーな雰囲気も大人っぽくて素敵です。

アルバムには歌い上げない心地良いもの、フワッと浮遊するようなイメージの楽曲を一曲入れたくて。Lantanさんが書いてくださった曲なんですが、聴いた時に惚れ込みまして歌わせていただきました。

また、「ハジロホシ」はアコギ一本というアレンジで。

ライヴではアコースティックな編成もよくやるんですけど、気持ちの機微なところが伝わりやすいアプローチだと思っています。“ハジロホシ”というのは“金星”という意味で、いつも空に出てる、朝方に見つけやすい星に想いを馳せて歌詞を書きました。
小柳ゆき
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OKMusic編集部

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