『ジーザス・クライスト=スーパース
ター in コンサート』遂に復活~豪華
ミュージカルスター達が開幕メッセー

『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』が、2021年7月12日(月)、東急シアターオーブにて開幕した。
1970年にロック・オペラのコンセプト・アルバムとして発表され、翌1971年にブロードウェイで初演がおこなわれた『ジーザス・クライスト=スーパースター』。イエス・キリストの最後の7日間を描いた本作は、ティム・ライス(作詞)とアンドリュー・ロイド=ウエバー(作曲)という、当時まだいずれも二十代前半の若者だった(やがて天才として大成することになる)二人の英国人クリエイターによって作られた本格的ロックミュージカル。ユダ視点で描かれたキリスト物語というセンセーショナルな内容と、ミュージカルナンバーすべて名曲揃いという画期的作品として、世界に衝撃を走らせた。その後、けっして朽ちることなく、半世紀に渡り、多くのプロダクションにより上演が重ねられてきた。
「GETHSEMANE」マイケル・K・リー ソロ  (撮影:渡部孝弘)
そして、2019年10月、コンサート形式ではあるが、日本では初めて作品のオリジナル言語である英語歌詞による全編上演が実現した。しかも、世界各国で活躍するミュージカル界のトップスターたちがキャストとして名を連ねるという豪華企画。それが、東急シアターオーブでの『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』だった。ミュージカル・ファンの間で大きな話題を呼び、チケットは発売と同時に全日程完売した。が、チケットを入手ができなかった人々や、さらに台風による一部公演中止により不運を味わった人々からは、当然、再演リクエストが止まなかった。そんな声に応えて、このほど『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』が東急シアターオーブに帰ってきたのだ。
「SUPERSTAR」ラミン・カリムルー ソロ  (撮影:渡部孝弘)
今回の再演に集結したキャストも、初演に負けない多彩な陣容だ。ジーザス役は、韓国系アメリカ人としてブロードウェイで活躍、韓国ミュージカル界のトップスターとしても絶大なる人気を誇るマイケル・K・リー。ユダ役はイラン生まれ、カナダで育ち、ブロードウェイやウエストエンドで活躍し、世界中に多くのファンを持つラミン・カリムルーが初演に続き出演。
「I DON‘T KNOW HOW TO LOVE HIM」セリンダ・シューンマッカー ソロ  (撮影:渡部孝弘)
また、オランダ出身で現在はイギリス・ウエストエンドを中心に活動中のセリンダ・シューンマッカー(マグダラのマリア役)、フランス系カナダ人のロベール・マリアン(ピラト役)、カナダ出身でブロードウェイでも活躍するアーロン・ウォルポール(アンナス役)、そしてアジア系アメリカ人を代表するブロードウェイスターのテリー・リアン(ペテロ役)。そして日本を代表するキャストには、ミュージカルやストレートプレイ、そしてドラマ や映画でも活躍する柿澤勇人(シモン役)、人気ヴォーカルグループ『LE VELVETS』のバリトン宮原浩暢(カヤパ役)、そして抜群の歌唱力で客席を魅了する藤岡正明が出演(ヘロデ王役)。
「SIMON ZEALOTES」柿澤勇人 ソロ  (撮影:渡部孝弘)
東京では、7月12日・13日のプレビュー公演を経て、7月27日まで上演。緊急事態宣言への対応については、公式サイトを参照のこと。また、7月31日~8月1日(日)には大阪・フェスティバルホールでも公演がおこなわれる予定だ。
出演者より開幕に際してのコメントが届いたので紹介する。
■マイケル・K・リー〈ジーザス・クライスト役〉
今回この作品に出演することができて、とても光栄です。短い期間でしたが、情熱的で、アメージングな『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』の稽古を経て、今、公演が待ちきれない思いです。共演者のみんなと一生をともに過ごしたような濃密な時間でした。準備万端でございます。皆様に最高な作品をお見せいたします。
「GETHSEMANE」マイケル・K・リー ソロ  (撮影:渡部孝弘)
■ラミン・カリムルー〈イスカリオテのユダ〉
お久しぶりです。また劇場に戻ってくることができてとても幸せに思っています。またこうして舞台に立てることにわくわくしていますし、大好きな東急シアターオーブで皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
「SUPERSTAR」ラミン・カリムルー ソロ  (撮影:渡部孝弘)
■セリンダ・シューンマッカー〈マグダラのマリア役〉
東京に来るのは2回目です。大好きな東京で『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』という作品に初めて参加させていただけることがとても幸せです。世界中のキャストが一堂に会しての公演になりますので、とても楽しみにしています。
「I DON‘T KNOW HOW TO LOVE HIM」セリンダ・シューンマッカー ソロ  (撮影:渡部孝弘)
■藤岡正明〈ヘロデ王役〉
早々たる世界のトップスターが東京の渋谷、ここシアターオーブに大集結する『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』。コロナの不安・恐怖が続きますが、我々自身もステージに立つことで、明日への希望にあふれるような稽古期間を過ごしてきました。お客様には勇気をもって明日へ進んでいく活力になるような公演にしたいです。頑張ります。
■宮原浩暢(LE VELVETS)〈カヤパ役〉
緊急事態宣言が今日から発令されましたが、公演を行うことができてとてもうれしいです。リハーサルでも世界から来たスーパースターたちの歌を聴きながら、心が震えていました。会場に来ていただいたお客様には、この作品がコロナで疲弊した心を癒すような 救世主になるのではないかと思います。
■テリー・リアン〈ペテロ役〉
この作品で東京に戻ってくることができてとてもうれしいです。2019年の公演と今回の公演の間で世界は一変してしまいましたが、また新たにこの作品に携わることで、様々なアーティストと関ることができて、お互いの絆をとても感じています。幸せな時を過ごしたこの作品を完成させるのは、劇場にお越しになる皆さんです。この作品を皆さんとシェアするのが楽しみです。
■ロベール・マリアン〈ピラト役〉
今回で東京は9回目ですが、東京に来ると毎回夢が叶うようなわくわくする思いをしています。このような状況でも公演が行えるということまさにが夢のようです。ここシアターオーブで素晴らしいカンパニーの皆さんと舞台に立てることにとても興奮しています。お客様とこの素晴らしいカンパニーとこの作品をシェアしたいと思っています。まるで魔法のような公演です。どうぞお楽しみに。
■柿澤勇人〈シモン役〉
19歳の時に劇団四季の研究生の時に初めて舞台に立った作品が『ジーザス・クライスト=スーパースター』です。時が経って、あの頃、憧れていたシモンという役で世界のトップスターと同じ板の上に立てる、夢が叶ったと思っています。ピュアでかわいかったあの頃の自分に頑張ったなと言ってあげたいです。熱狂的な作品ですので、袖で聴いていて涙がこみ上げます。皆さん、劇場に来る際はタオルを忘れずに!
「SIMON ZEALOTES」柿澤勇人 ソロ  (撮影:渡部孝弘)
■アーロン・ウォルポール〈アンナス役〉
大好きな『ジーザス・クライスト=スーパースター』という作品にまた出演することができて言葉に尽くせない、感慨深い思いです。私はこの1年半公演は役者活動ができなかったので、こんなに素晴らしい皆さんと大好きな作品でご一緒できることはこの上ない幸せです。お客様には、一生忘れられないような体験になると思いますのでどうぞお楽しみに!
 (撮影:渡部孝弘)

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