【堀江由衣 インタビュー】
キャラクターのみんなが
幸せになってほしい
という気持ちで歌った
清 竜人さんの曲は
清さんにしか作れないところがある
清さんの曲は過去にも「インモラリスト」「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」「The♡World's♡End」「半永久的に愛してよ♡」「Girl Friend」「ミステリー…」「春夏秋冬」とたくさん歌ってきましたが、どんな印象ですか?
清さんの曲は清さんにしか作れないところがあって、最初は「インモラリスト」、次が「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」だったんですけど、雰囲気はまったく違う曲なのに清さんらしさがあるというか。構成、曲調、メロディー、オケ…全てに清 竜人節があるんですよ。「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」は曲の途中で《フレー! フレー! ほっちゃん! がんばれ! がんばれ! ほっちゃん!》と応援されるパートがあって、ああいう発想が浮かぶのが本当にすごいなって。最初はあまりイメージが湧かなかったんですけど、ライヴで歌うとお客さんが“フレー! フレー!”と声を出してくれて、それに感動するんですよね。こういう光景まで想像されて作ってくださっていたのは、本当にすごいと思います。
なるほど。タイトルとなっている“Adieu”は“別れ”とか“さよなら”といった意味ですが、思い出に残るエピソードはありますか?
こういうお仕事をしていると、あまりはっきりした別れはなくて、あるとすれば学校の卒業ですかね。学校を卒業する時は、毎日同じ教室で会っていたみんなと別れるのは寂しいけど、一生会えなくなるわけじゃないと思うものの、結局それ以来一度も会っていない友達も結構いて。永遠の別れじゃないし、今から会おうと思えば会えるかもしれないけど、案外あれはちゃんとした別れだったのかもしれないなって。
“あの子、どうしてるかな?”と思い出すような人はいますか?
いっぱいいますよ。一個上にすごくカッコ良い女子の先輩がいて、派手なタイプではないけど、勉強ができて、バスケ部で。合唱コンクールの時にはピアノで伴奏を弾いていたんですけど、素人でも分かるくらいピアノが上手なんです。卒業されて優秀な学校に行ったと聞いていますけど、今はどんなことをしているのかなって思う時があります。
あと、今回の湖の上に立っている写真も素敵ですね。
アイアンメイデン・ジャンヌちゃんのチーム『X-LAWS』の衣装が白を基調にしているので、その色のイメージがいいというのがあって湖で白のドレスを着ようと。撮影した場所は大人の膝上くらいの深さなんですけど、水面ぎりぎりの高さの台に立っています。その場に行くのにドレスが濡れてはいけないので、担がれてそこまで運ばれました(笑)。ただ、ドレスがどんどん水を吸って重くなるし、足を取られるし、結構命懸けで。岸まで距離があったから“ドレスが重いでーす!”“流されそうでーす!”と大声で岸に向かって叫んでました(笑)。そんな苦労があったようには見えない写真に仕上がりましたね。
では、最後にこの夏に挑戦したいことは何かありますか?
私はお正月や誕生日に目標を決めるんですけど、今年は“いろいろできるようになる!”という目標を立てたんですよ。
その“いろいろ”を聞きたいのです。
そうですよね(笑)。“もう少しダンスができるようになりたい”とか、“もうちょっと歌がうまくなりたい”とか、いろいろな面でスキルアップしたいといつも思っているので、全然行けていないレッスンに行きたいと思っています。
何かの免許を取りたいとかはないですか?
運転免許も持っていないくらいですからね。でも、そういう話で言うと、電動キックボードに乗りたいです。今はまだマナーが問題になっていたり、どこを走っていいのかよく分からないので、早く交通ルールを整備してほしいですね。自分で漕ぐタイプは持っているんですけど、あれだと結局プラマイゼロというか、歩くより1.5倍速い代わりに、1.5倍疲れるんですよ。だから、電動がいいなと。あれほど便利な乗り物はなくないですか? 自転車よりも幅を取らないし。近未来はみんな、ああいう乗り物で移動しているイメージなんですけどね。
取材:榑林史章