aiko「透明ドロップ」を考察!タイトルの意味と最後の歌詞とは?

aiko「透明ドロップ」を考察!タイトルの意味と最後の歌詞とは?

aiko「透明ドロップ」を考察!タイト
ルの意味と最後の歌詞とは?

アルバム「泡のような愛だった」収録の失恋ソング
『透明ドロップ』はaikoの11thアルバム『泡のような愛だった』の収録曲。
好きだった相手に別れを告げられたものの、受け止められない男性の心情を描いた切ない失恋ソングです。
ファンの間でも「神曲」として人気が高く、アルバムの曲ながらもライブで何度か演奏されてきました。
短いイントロの後に始まる歌詞からも、主人公のやるせない感情が伝わってくるでしょう。
透明ドロップ 歌詞 「aiko」
https://utaten.com/lyric/jb51407018
「あの頃の自分」とは相手と付き合う前であり、主人公が相手に片想いをしていた頃のことかと思います。
冒頭の歌詞で特に印象的なのは「いつでも戻れるよ」「そんなに苦しまないで戻れるよ」と2回も「戻れる」と繰り返している点。
まるで「自分は大丈夫だ」と自身に言い聞かせているようにも感じます。
そうやって強がってしまうぐらい、主人公が相手を好きだったのが伝わってきますね。
タイトル「透明ドロップ」の意味を考察!
タイトルの『透明ドロップ』という単語は、歌詞中には1度も出てきません。
そこで、なぜ曲のタイトルが『透明ドロップ』なのか、続く歌詞から考察していきましょう。
冒頭のフレーズに続くのが以下の歌詞です。
透明ドロップ 歌詞 「aiko」
https://utaten.com/lyric/jb51407018
別れてしまった相手は、もう主人公のそばにはいません。
しかし、相手と過ごした日々や相手の声、相手に触れた時の感触は簡単に忘れられないものでしょう。
この歌詞は相手は実体として目に見えないけれど、主人公の「頭」や「心」や「舌」に相手との記憶が残っている現状を表しているのではないかと思います。
そして「ドロップ」=「飴玉」は、舐めていくうちに口の中で消えてしまうものですよね。
次第に形を失うけれど、溶けてもしばらくの間は舌に甘さが残る「飴玉」が、今の主人公の気持ちに重なります。
ここから、タイトルの「ドロップ」はつけられたのでしょう。
続くサビでは以下の歌詞が登場します。
透明ドロップ 歌詞 「aiko」
https://utaten.com/lyric/jb51407018
主人公はベランダに出て空を眺めます。
しかし、見えた景色は相手と過ごしていた日々に見ていたものとは異なるようです。
よく、人生が幸福で満ち足りていることを「薔薇色の人生」と言いますね。
相手と過ごした日々は、主人公にとってまさに「薔薇色の日々」だったのかもしれません。
そんな日々が終わってしまったのなら、まるで世界から色が失われたように思えるかもしれませんね。
相手と幸せだった日々を思い返し、そこから現実に引き戻された時の様子を色に例えて「透明」としているのではないかと思います。
『透明ドロップ』の言葉には、別れてもなお相手を想い続けている主人公の心情が込められているのでしょう。
最後の歌詞が意味するものは?
『透明ドロップ』を収録したアルバム『泡のような愛だった』が発売されたのが2014年5月28日。
『透明ドロップ』は7年前の曲です。
しかし、先日アーティストの星野源が結婚発表した際に、なぜか『透明ドロップ』がSNSで話題になる事態が起こりました。
事の発端は、以前に芸能週刊誌がaikoと星野源の交際をスクープしていたこと。
そして、同様に2人が別れたと報じられたのが、aikoが『泡のような愛だった』をリリースした後のことでした。
これらの記事内容から『透明ドロップ』が「aikoが星野源に向けて作った曲」などと噂が広まってしまったのです。
理由として『透明ドロップ』が失恋ソングである点と、曲の最後の歌詞が「妙にリアル」と指摘されている点があります。
ああ 仕事だって嘘ついたね/ああ あの時手を繋いだよね
実は、この最後の歌詞は歌詞カードに記載されていません。
歌詞カードにない点からも「実話なのではないか」と言われる原因になってしまったそうです。
しかし、単なる噂でありaikoが公言したわけではありません。
真実はaikoのみが知るところです。
言い方を変えれば、このような噂ができてしまうほど『透明ドロップ』の歌詞はリアリティにあふれているのでしょう。
こうして話題になるほど、多くの人が『透明ドロップ』の歌詞に共感したと言えるのかもしれません。
そもそも、歌詞カード自体も「普段なかなかじっくりと見ない」という人が多いでしょう。
歌詞カードに記載されていない仕掛けは、歌詞カードを見た人だけが気づける、ちょっとした遊び心のように感じられます。
作品をよく聴いてもらうための、aikoの工夫が感じられますね。
「透明ドロップ」はaikoの作詞センスが光る楽曲!
別れた後も相手を忘れられない様子を、飴玉に例えて描くaikoの『透明ドロップ』。
全体として切ない歌詞ではありますが、明るい曲調からは「いつかは前を向ける」という希望も込められているように感じます。
そして、楽曲に対してさまざまな憶測が飛び交うほど、aikoの作詞センスの高さを証明している曲なのかもしれませんね。
時が経っても色あせないaikoの音楽は、いつも私たちの恋愛に寄り添ってくれることでしょう。

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