Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
『バーチャル渋谷』が示した
新しいライヴのかたち

コロナ禍だからこそ
リアルを大事した

千々和
『VIRTUAL MUSIC LIVE』は5月で一旦終了しましたが、まだまだ可能性があってこの先が楽しみです。例えば、他の地域の音楽シーンが『バーチャル渋谷』に登場するのも面白いと思いました。
佐野
そうですね。KDDI目線での話になりますが、コロナ禍に入る前から渋谷未来デザインさんとはリアルな街のアップデートを主に置いてプロジェクトを進めていたんです。アートやスポーツ、ライヴもそうですが、ARを使って現地の体験をよりアップデートすることをやろうしていたんですよ。でも、コロナ禍になってできなくなったからこそ、リアルを大事にしながら『バーチャル渋谷』を昨年の5月にローンチして、今回の企画が立ち上がって。今後やれたらいいなと思っているのは、リアル側とバーチャル側を連動させたような企画です。コロナ禍の状況にもよりますが、例えばリアルで開催されるライヴでは観客の動員数が決まっているけど、それにプラスでバーチャル席でも観れるようできればいいなと話しているんです。
石田
配信されるライヴ映像を観るだけでなく、バーチャル席ならお客さんもライヴに参加している意識が高まるし、エンタメの可能性が高まりますね。
長田
コロナ禍の影響もあって、なかなかリアルの渋谷にも来られない方が多いですし、海外も含め、ハイブリッド型の企画が増えていくんじゃないですかね。あと、アバターが反応するとリアルとつながってリアクションができるとか、そんなことができればバーチャルとリアルを融合した体験ができるんじゃないかと思ってます。今回の企画をきっかけにKDDIさんや音楽業界の方々とつながったからこそ、お互いが得意分野を持ち寄れば新しい取り組みができるんじゃないかと考えています。
石川
個人的な感覚ですが、 Z世代のアーティストさんは抵抗が少ないかもしれませんが、30代以上のバンドマンやミュージシャンってバーチャルなどの先進的なデジタル技術に 抵抗がある方が多いと思うんです。今回のプロジェクトのように、音楽業界の方とも一緒にバーチャルを体験をしていくことで、業界全体でバーチャルの使い方がうまくなっていったら、また可能性が広がっていくと思います。
石田
今回の『VIRTUAL MUSIC LIVE』で強く感じたのは、このイベントを作っているのは本当に音楽が好きな人なんだろうなってことでした。ライヴハウスへの導線だったり、フロアーの作りだったり、アバターのリアクションにしても、関わっている人の音楽に対する情熱がひとつひとつの演出から伝わってきましたし。だからこそライヴハウスやマネージメント、アーティストが協力してくれるんだろうし、その想いがユーザーに伝わったんだと思います。
石川
コロナ禍だからかもしれませんが、みんなが一緒の目線でワンチームになって作れたというのが結果的にいいものになったのかもしれないですね。改善点はめちゃくちゃあると思いますけど。
石田
第二弾の予定はあるのですか?
長田
やりたいです! 今回の反省点をしっかりと集約しつつ、次につなげたいと思っています。チームとしてこれだけで終わらせるのはもったいないので、さらに進化したものを近い将来に実現できたらいいなと。
佐野
テクノロジーは常に進化しているので、よりアーティストやお客さんにいい体験を届けたいという想いは強いです。今回の『VIRTUAL MUSIC LIVE』を活かして、次につなげていきたいと思います。

『YOU MAKE SHIBUYA
VIRTUAL MUSIC LIVE -Teaser-』

OKMusic編集部

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