Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
『バーチャル渋谷』が示した
新しいライヴのかたち

渋谷という街で行なうからこそ
ひとつの価値が生まれた

『YOU MAKE SHIBUYA VIRTUAL MUSIC LIVE powered by au 5G』

『YOU MAKE SHIBUYA VIRTUAL MUSIC LIVE powered by au 5G』

千々和
コロナ禍でライヴハウスに行く機会が減ってしまったけど、それが渋谷の活性化にも影響が出ていることには気づいていなくて、バーチャルでも渋谷に触れることで視野が広がった感じがしました。自分が好きなライヴハウスのシーンも、広く見たら渋谷のシーンのひとつであったという実感が初めて持てたというか。『VIRTUAL MUSIC LIVE』のオフィシャルサイトでは、各出演アーティストに“あなたにとっての渋谷とは?”をうかがっているのも拝見しましたが、アーティストにとってもこのプロジェクトに参加することで、改めて“渋谷”という街のことを考えるきっかけになったのではないかと。
石川
僕自身にとってもそうですが、渋谷は音楽を志す人間にとって切っても切り離せない街です。La.mamaやeggman、CLUB QUATTRO、今はもうないですが渋谷屋根裏やSHIBUYA-AXでもたくさんライヴをしました。初めて渋谷公会堂(現:LINE CUBE SHIBUYA)でワンマンライヴをやった時は最高に興奮したのを覚えています。おそらく今回出演していただいた全てのアーティストにとって、それぞれの渋谷への強い想い入れや思い出があって、ライヴ中のMCや“あなたにとっての渋谷とは?”のクエスチョンを通じてそれを知ることができたのが興味深かったです。アーティストの中にはバーチャルという空間設計や見せ方に対して懐疑的な方が一定数いらっしゃると感じています。随分浸透してきたとはいえ、配信ライヴはNGという方も結構おられますし。そんな中、出演をご快諾いただいた100組のアーティストはみなさん、電波の先でライヴを楽しんでくれている観客に対してバーチャルライブの面白さや可能性をポジティブに発信してくれたこともとても嬉しかったです。
佐野
視聴者目線でたくさんライヴを観ましたが、MCで“渋谷のイベントだから出た”と話してくれるアーティストも多くて。渋谷という街で行なうからこそ、アーティストにもひとつの価値が生まれたのではないかと思います。
長田
『VIRTUAL MUSIC LIVE』は配信ライヴとリアルのライヴの間の位置づけになると思うんですけど、この取り組みをみなさんが快く受けてくれたのは、“渋谷”という軸だからこそだったのかなと今のお話を聞いて思いました。
千々和
街の再現にしても、出演アーティストのラインナップにしても、すごく渋谷感が出ていて楽しかったです。今は『バーチャル原宿』も始まっていますが、原宿でライヴイベントをやったら今回のラインナップには絶対にならないのではないかと。
長田
そうですね! 絶対にならないと思います。
千々和
アーティストの並びを見ても“この日はあの箱っぽいな”とか、どなたが推薦したのかが何となく分かることが多くて、短期間にたくさんの人が集中して関わっていることが伝わってきました。正直、私はまだバーチャルに馴染めていなかったんですけど、自分が知っている音楽シーンや、“渋谷のライヴハウスシーンを守る”という制作側のアツイ想いを感じることで、バーチャルの可能性を楽しむことができました。
石川
嬉しいお言葉です!

OKMusic編集部

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