映画本編の冒頭部分を公開中

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リアル舞台少女だった三森すずこが「
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァラ
イト」で共感した九九組の未来

映画本編の冒頭部分を公開中(c) Project Revue Starlight 4周年をむかえた「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は、ミュージカルとアニメーションで紡ぐメディアミックスプロジェクト。舞台とアニメに同じキャストが出演し、アニメでは9人の舞台少女が友情をはぐくみながら主役の座をかけて舞台上で激しく戦う姿が、鮮烈な演出とともに描かれる。

 神楽ひかり役の三森すずこは高校時代にミュージカル部に所属し、かつては舞台を中心に活動していた“リアル舞台少女”だった。そんな彼女が「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(6月4日公開)で共感したポイントとは、どんなところだったのだろうか。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)
――ブシロード取締役の木谷(高明)さんから声をかけられたのが、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」プロジェクト参加の発端だったそうですね(https://play.google.com/store/apps/topic?id=campaign_editorial_revuestarlight_v2_jp_games )。
三森:そのときの話をきちんとすると長くなるのですけれど(笑)、舞台の展開もあるこのプロジェクトへの参加を最初に提案されたときはちょっと動揺してしまうぐらい驚いて、「参加するのが怖いな」という気持ちのほうが大きかったというのが正直なところでした。舞台の世界から離れて声優の仕事が多くなってから随分たっていましたし、舞台はずっと出ていなかったのでブランクがありすぎてとても不安だったんです。「私は声優としての道を進んで、舞台にはもう立たず、一ファンという立場でいよう」と心のなかで整理ができていた頃でもありました。なので、今回はちょっとお断りしようかなと思っていたのですが、2回目に会ったとき、木谷さんから私にもう一度舞台にでてほしいという思いがあることをおっしゃっていただいて。
 最初にお話をいただいたタイミングでは、「μ's(ミューズ)」(※「ラブライブ!」の9人組ユニット)の活動が一区切りついた頃とも重なっていて、自分のなかで新しくはじめるためのエネルギーが足りていない気もして後ろ向きな気持ちが大きかったのですが、そこから木谷さんの言葉に背中を押してもらいながら前向きに考えはじめて、少しずつ楽しみになってきたなという感じでした。
――2017年に初の舞台公演を行った翌年、テレビシリーズがオンエアされました。
三森:舞台が先にあったので、テレビシリーズの収録の頃にはみんなすごく仲良くなっていました。舞台は毎日稽古で一緒にいるので家族みたいになってきて、かなり打ち解けた感じで最初からアフレコができました。舞台の稽古のときと同じようにお互いに助け合ったりもして、舞台のときは私もいろいろ教えてもらいましたし、アフレコのときは教えてあげられることがあったら教えてあげようという気持ちでいました。
神楽ひかり役を演じる三森すずこ(c) Project Revue Starlight――三森さんが演じるひかりは愛城華恋の幼なじみという役どころで、華恋役の小山百代さんとのやりとりが多いです。動画などを見ると、小山さんは華恋に似た明るい方という印象をうけました。
三森:百代ちゃんは第一印象のときから、すごく華恋らしいなと思っていました。でも本人に聞いてみると、自分はすごくマイナス思考なんですと話していて、本人のなかではキャラクターと重ならない部分もあったのかもしれません。ただやっぱりリーダーシップみたいなものはすごくあって、私たち九九組をまとめあげてくれているなといつも感じていますし、そういう意味では華恋にぴったりだなって思いますね。
――昨年8月に劇場版再生産総集編「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」が公開されました。「再生産」という惹句にふさわしい、テレビアニメシリーズとは異なるところが多々ある内容でした。
三森:テレビアニメシリーズのこのシーンがこうやってつながるんだとか、あのときのばなな(舞台少女の1人である大場ななのニックネーム)はこんなことを思っていたんだとか、テレビシリーズの裏の部分や今まで見えなかった部分が明かされてゾクッとしましたし、新鮮な気持ちで見られて面白かったです。
――特に、“舞台少女の死”を思わせるような、象徴的に描かれた不穏なラストシーンには驚かされました。
三森:不穏でしたよね。この作品はキリンの存在もそうですけれど、物語が進めば進むほど不穏な部分がでてくるので、「ロンド・ロンド・ロンド」でも新たな謎がきたなとワクワクしました。このあとの新作劇場版にどうつながっていくんだろうって、すごく楽しみになりました。
――新作劇場版は、卒業を間近にひかえた99期生たちにまた何かがおきそうだということが予告編からうかがえます。お話できる範囲で、作品の魅力と注目ポイントを聞かせてください。
三森:リアルに私も“舞台少女”だったので、映画のなかに「すごく気持ちが分かるな」という部分がたくさんありました。舞台少女は音楽学校にいる間だけが舞台少女ではなく、卒業したら終わりではないんですよね。舞台少女って続いていくもので、彼女たちがその先の選択肢をどう選んで進んでいくのかというところに演者の1人として特に共感しました
 今の自分に満足してしまい、その先の自分のことがよく見えなくなってしまうことって、自分自身を思い返してもけっこうあるんです。今やっている舞台が楽しいからこそ次の舞台になかなか進めない気持ちになるといいますか。そうした「舞台少女がずっと続いていく」というドラマに注目しながら、大人への階段をのぼっていく九九組の9人を見守ってもらいたいです。その過程で今回も「レヴュースタァライト」らしい面白いギミックがあって、予告編で焦った姿を見せているキリンなどミステリアスな部分がいろいろあって、そのひとつがトマトなんです。
――トマトですか?
三森:はい(笑)。作中にトマトがでてくるんですけど、「あのトマトは一体なんなんだ?」って、九九組のあいだでも話題になりました。映画を見ていくとトマトの意味がうっすら分かっていくと思いますので、楽しみにしていてください。
※三森すずこさんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #02」もあわせてご視聴ください。
【関連リンク】・アニメハック公式YouTubeチャンネルはこちら

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