【内田 彩 インタビュー】
“今を楽しく
生きているなら大丈夫”と、
ありのままを認めてくれる一曲
いつかは私とみんなの
“運命"なんて呼べたらいいな
そんな「Pale Blue」のMVについて、注目ポイントはありますか?
今回は室内撮影だったんですけど、監督さんが限られた空間の中でいろいろな面白い仕かけを考えてくださいました。アニメの内容に合わせて、ろくろを思わせるレコードやマグカップも登場します。
全体的に可愛いらしいモチーフが多いですよね。
そうなんです! 1stシングル「SUMILE SMILE」(2016年11月発表)のMVでお会いした大好きなデザイナーさんにご協力をいただきました。今回も小物などを作っていただいたんですけど、本当に可愛い世界観をお持ちなんですよ。ファンのみんなには“少しだけ昔の可愛い路線に戻った?”と思われそうですが、私自身がそもそも可愛いものが大好きなので。楽曲タイトルもほわんとしたイメージのある“Pale Blue”だから許してくれるかな?(笑)。
カップリング曲の「Destiny」は2019年3月発売の3rdシングル表題曲「Sign」へのアンサーソングだとか。
TVアニメ『五等分の花嫁』EDテーマとして主人公と5人のヒロインの姿を描いたのが「Sign」で、当時は“あなたと結ばれたい”や“私を選んでほしい”という少し切ない想いを歌っていました。今回の「Destiny」ではそんな彼女たちがようやく結ばれて、今までのつらかった出来事さえ、これからの幸せな未来につなげていこうって約束しています。
そもそも、なぜアンサーソングを作ろうと考えたんですか?
私自身がコロナ禍で世間の雰囲気に引きずられたし、昨年に予定していた5周年記念ライヴが中止になって気持ちが少し落ち込んでしまったんです。そんな時に制作チームから“アンサーソングを作るのはどうですか?”とご提案をいただいて、すぐに“やりたいです!”と。おかげで、素直で前向きな気持ちに変われました。
そこで「Sign」を選んだ理由も教えてください。
昨年の外出自粛期間中にYouTubeで過去のライヴ映像を配信したり、無観客ライヴの映像を公開したり、ファンのみんなにはライヴ開催が難しい間も今までの楽曲をたくさん聴いていただいて。中でも「Sign」は『五等分の花嫁』の影響もあって海外でも人気なんですよ。そこでみんなへの恩返し…と表現するのは少し違うかもしれませんが、この曲で笑顔になっていただきたいなと考えたことが背景にあります。
すごく聴き応えがある一曲になりますね。
「Sign」から「Destiny」までの歌詞で、歌に登場するふたりはいろいろな困難を乗り越えるというより、むしろそれを含めて“自分たちの運命にしていこう”と歌っているんです。私たちもコロナ禍で難しい時代にいますが、それでも過去と未来はつながっているはず。だからこそ落ちサビの《一つずつ 重ねてゆこう》という歌詞のように、今から新しい思い出をひとつずつ重ねていくことが、いつかは私とみんなの“運命"なんて呼べたらいいなと。
とても心に刺さる話ですね。最後に7月18日には京都・ロームシアター京都にて自身初となるシンフォニックコンサート『Ani Love KYOTO presents 内田彩 Symphonic Concert〜en and ett〜』が開催されます。当日に向けての意気込みを教えてください。
オーケストラ編成でのシンフォニックコンサートということで、今回はゆっくりと音楽を味わっていただける新しい形式でのステージになります。いろいろと制約のある状況下でも、その時々で新しい思い出を重ねていって、10年後くらいに“あの時も良かったね”と笑い合えるような、幸せなひと時になれば嬉しいです!
取材:一条皓太
「Pale Blue」MV
『内田彩「Pale Blue」
発売記念特番+MVプレミア上映会』
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