求めるのはプリミティブな快感。東京
インディ・シーンのダークホース、N
EHANNが語るバンドのスタンス

夜の都会にそっと馴染んで

夜の都会をひとりで歩くのは、夜の田舎をひとりで歩くより、なぜだか寂しさを強く感じる。明るすぎるネオンも多すぎる人も孤独を色濃く強調するようで、胸の奥がグググッと苦しくなる。そんなときに添えてほしいアーティストこそ、音楽デュオのchillbill.だ。

ネット上での出会いをきっかけに、2019年11月より活動を開始。“夜のネオトーキョーを歩く”をコンセプトとした音楽を紡いでいる。
chillbill.の音楽は、距離感がなんとも絶妙なのだ。BGMよりも近くて街中の騒音よりも遠い程よい距離から、そっとローファイなサウンドを奏でている。トラックメイカーのorocodatが映画を好み、劇伴から影響を受けていることも少なからず関係しているのだろう。無理やり何かを押し付けるでもなく、誰かが影響を受けることを恐れるでもなく、chillbill.の音楽は心地よい距離感で刻まれていく。

先日配信が開始された「生きてるだけでちょーえらい」は、6月にリリース予定のアルバムから先行で届けられたもの。アコギを基調とした柔らかなサウンドは、ちる井のエアリーで甘い声を引き立てる。紡がれる言葉が心の奥底に沁みるナンバーだ。

chillbill. アーティストページ

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