宮野真守

宮野真守

【宮野真守 インタビュー】
“こんな自由が待ってるなんて”と
歌える日が必ず来る

配信でもお客さんの空気を感じられて
エモーショナルにパフォーマンスできた

そして、昨年12月に行なわれたスタジオライヴのBlu-ray&DVDも同時発売されますが、素晴らしいエンターテイナーぶりに釘づけになりました。いつになくラフな感じで幕開けたかと思いきや、曲が始まって宮野さんがアップになった瞬間、“えっ、ここはアリーナ?”みたいな。

“こんなに照明を仕込んでんの? カメラ多くない?”って(笑)。

いや、一番驚いたのは、宮野さんのモードチェンジですよ。素からいきなりアーティストモードに切り替わって、この方は自宅でもアリーナやドームと同じテンションで歌えるのではないかと。

言いすぎ、言いすぎ!(笑) ただ、緩いライヴかなと思わせて、いきなりカメラ目線になるっていうミスリードは、今回あえて狙ったところではありますね。そういった観せ方もスタジオライヴなら演出になるっていう、いわば状況を逆手に取ったかたちです。初めてのスタジオライヴということもあり、そういった発見は多かったですね。全部が演出になるんだなと。

「LIFE」曲中のロングトーンから急に黙り込んで感極まっているのかと思ったら、想定外にコミカルなトークが始まるというのもうまいなと。

いや、あれは単純に笑ってほしかっただけなんですよ(笑)。ただ、配信だと観ている人のレスポンスを直に感じられないから間を長く取りすぎてしまい、“あれ? マモ、本当に泣いた?”と言われてしまったので、あれは失敗したかもしれないです(笑)。

いえいえ、それも結果的には好演出ですよ。スタジオライヴにもかかわらず、ダンサー陣のパフォーマンスがしっかり入っていたのも想定外でした。

苦肉の策を苦肉の策にしたくないという想いがあり、6人もいるダンサーを狭いスタジオには入れられないので、別撮りで参加できる方法を映像監督が考えてくれたんです。「Follow Me Now」では生のマモとコラボして踊らせてみたりとか、すごく頑張ってくれましたね。そもそも最初は初のスタジオライヴということもあって、セッションライヴくらいの空気感でやれたらいいかなと考えていたんですよ。ただ、楽曲をリリースしたもののコロナ禍で披露できていない曲をセットリストに組み込んでみたら、意外と新曲祭りになってしまって!(笑) いわゆる手動の音だけじゃ追いつかない部分もたくさんあったのでマニピュレーターさんを入れて音を作っていったら、結構フルライヴに近いくらいの音使いになったんです。その音作りも今回はスタジオだからみんなで一緒になって作っていったし、ギリギリに“やっぱり面白さは出したほうがいいよね!”ってみんなに無理を言ってアドリブのコーナーを入れたりもして。手探りであったけど、結果的にすごくエンタメ力の強いものになったと思います。

面白いパートがあるからこそ、「ZERO to INFINITY」から「光射す方へ」と続くシリアスなクライマックスとのギャップがグッときますしね。

そうですね。特に「光射す方へ」を歌った時は配信ライヴであるってことが何も気にならないくらい、すごくエモーショナルなパフォーマンスができました。やっぱり生で配信したおかげで、観てくれているお客さんの空気を感じたんですよね。MC中にタブレットを見ながら生で声を拾ったりもしたし、そこにお客さんがいる感覚っていうのは僕だけじゃなくバンドメンバーも感じたらしくて、かなり熱の入ったパフォーマンスになりました。

となると、またオンラインライヴを期待してもいいんでしょうか?

常に立ち止まってはいけないと思っているから、その時々によって考えられることはたくさん考えて、できることをやっていきたいです。7月には次のシングルも決まっているので、今は「透明」を味わっていただきつつ、そちらも楽しみにしていただければ嬉しいですね。

取材:清水素子

シングル「透明」2021年5月26日発売 KING RECORDS
    • KICM-2087
    • ¥1,430(税込)
Blu-ray & DVD『MAMORU MIYANO STUDIO LIVE ~STREAMING!~』2021年5月26日発売 KING RECORDS
    • 【Blu-ray】
    • KIXM-455
    • ¥6,050(税込)
    • 【DVD】
    • KIBM-875
    • ¥6,050(税込)
宮野真守 プロフィール

ミヤノマモル:『DEATH NOTE』『機動戦士ガンダム00』『ポケットモンスター ベストウイッシュ』『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズ『ちはやふる』などのアニメ作品に加えて、『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』などの吹き替えにも出演する人気声優。2008年よりアーティスト活動をスタート。声優、俳優の現場で培った豊かな表現力と類い稀な歌声、そしてダンスを駆使した高いライヴパフォーマンス力を武器に、独自のエンターテインメントを追求し続け、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでの単独公演も成功させている。宮野真守 オフィシャルHP

「透明」MV

「MAMORU MIYANO STUDIO LIVE
~STREAMING!~」
LIVE Blu-ray & DVD トレーラー

OKMusic編集部

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