心地よさに連れ去る、Belinda Mayの
シューゲイザーサウンド

胸に残る甘い傷跡

――ティンカーベルの魔法の粉を浴びると、こんな気持ちになるのではないだろうか。
Belinda Mayの音楽を聴いて、直観的にそう感じた。全身を包みこむキラキラしたサウンドや優しい歌声は、心地よい浮遊感にリスナーを連れ去っていく。

彼らは、名古屋を拠点に活動するシューゲイザー・プロジェクトだ。70~80年代のJ-POPや90年代のシューゲイザー、スウェディッシュ・ポップなどを影響源に持ち、儚くも煌びやかなシューゲイザーを響かせている。
人は感動すると理性より先に心が動くが、Belinda Mayが生み出しているのは、まさしくそういう作品なのだ。どうしようもなく美しくて、どうしようもなく離れがたい。多彩なアプローチで持って、胸の奥底に甘酸っぱい傷をつけていくのである。

先日配信が開始された『beautiful days』は、2019年に7インチシングルとしてリリースされた1枚。レコーディングが行われたのは2018年の秋ということだが、2021年を迎えた今も決して色あせて聴こえない。せわしなく過ぎ行く時代だからこそ、ぜひ手を伸ばしてほしい作品だ。

Belinda May アーティストページ

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