L→R 苑(Dr)、AMI(Gu)、なみだじゅり(Vo)、yuzu(Ba)

L→R 苑(Dr)、AMI(Gu)、なみだじゅり(Vo)、yuzu(Ba)

【she9 インタビュー】
元気を届けられるような
曲をやっていきたい

スタートラインに
ようやく立てたと感じている

「最強★ピース」はみなさんが目指した通り、聴くと明るい気持ちになりますし、2分31秒というコンパクトなサイズでいながら凝縮感があるのも最高です。続いて、「BPM」にいきましょう。この曲は『結婚できないにはワケがある。』のエンディング曲なんですね。

じゅり
「BPM」はTikTokでバズっていたのをドラマを作っている方に見つけていただいて、“この曲をドラマで使わせてもらえませんか?”というお話をいただいたんです。だから、「BPM」は書き下ろしではなくて、一年以上前に作った曲なんですよ。もともとは私が帰り道で坂道を下っている時に、サビのメロディーと歌詞が出てきて、それを膨らませてメロディーと歌詞を考えて、ピアノでコードをつけてかたちにしたんですけど、ちょっと可愛いすぎる気がしたんです。でも、みんなに投げたらバンドっぽいものに仕上げてくれたので、“私はこれがしたかった!”と思いました(笑)。歌詞は女の子が素敵な人と出会ったことでウズウズしていて、“もうここで弾けちゃえ!”という気持ちになったっていうことを歌っています。ちょっとエッチな感じを少女マンガっぽく描きたいなというのがあって、そういう部分も入れ込みました(笑)。
「BPM」は今回改めて録り直したんですけど、私はちゃんとしたレコーディングをするのは、実はこの曲が初めてだったんで、何日も前からめっちゃ緊張して“大丈夫かな?”とずっと言ってました(笑)。
全員
言ってたね(笑)。
なので、OKテイクが録れた時は本当にホッとしました(笑)。「BPM」のドラムはメリハリを大事にしていて…この曲はドラム始まりだから、“来るぞ、来るぞ、来るぞ!”という感じから一気に炸裂するというイメージでした。Aメロでちょっと落ち着いて、サビでまた弾け、Cは速い16ビートで勢いを出す…みたいな。そういう波をすごく意識したドラムになっています。テンポが速くてビートがどんどん変わるので、気を抜くとリズムが揺れてしまうんですよ。そうならないように、しっかりビートを切り替えるということも心がけました。
yuzu
ベースも抑揚を意識してフレーズを考えました。私もちゃんとしたレコーディングは初めてだったんですけど、私はワクワクしてましたね。ベース録りの時も弾いていたらめっちゃ楽しくなっちゃって、「BPM」はすごく楽しい曲なので、“この気持ちが伝われ!”と思いながら弾きました。サビのオクターブとかは特にそうでしたね。「最強★ピース」と同じように「BPM」も聴くと楽しい気持ちになる曲だと思うので、たくさんの人に届いてほしいです。
AMI
「BPM」は“キラッと感”をギターで出せたらいいなというのがありましたね。レコーディングにフェンダー・ジャズマスターとギブソンのES-339を持参して、イメージをかたちにするにはどっちのギターがいいかめっちゃ悩んだんですけど、そういうことも楽しかったです。両方とも弾いてみて、この曲は疾走感とか勢いを大事にしたほうがいいと思ったので、バッキングはソリッドな音がするジャズマスでギョイッ!とやりました(笑)。で、ギターソロは艶がある音が合うと思って、セミアコの339を使うことにしたんです。
じゅり
私はAメロとかは夏の気怠い感じをイメージして歌いました。夏の湿っぽさみたいなものを歌で感じ取ってもらえるといいなと思ったので。でも、サビは弾ける感じで歌って、女の子のキュンキュンしている心を表現しています。だから、ちょっと二重人格っぽい歌になっていますね。

20歳前後の女性はそういう側面を持っていることが多いので、歌い分けがリアリティーを生んでいます。「最強★ピース」と「BPM」はshe9の魅力が詰まったものに仕上がっているし、このタイミングでshe9に初めて触れる人が多いことは間違いないだけに、今後が楽しみです。

今後も今と変わらず元気を届けられるような曲をやっていきたいですね。「最強★ピース」と「BPM」の他にも何十曲とストックがあって、she9の切なさを込めた曲もあるので、そういうものも徐々に出していけたらいいなと思っています。あと、ライヴができる状況になったらガンガンやっていこうと思っているので、ぜひライヴにも来てほしいです。
yuzu
うんうん。早くライヴをしたい気持ちは強いですね。私たちって演奏中に結構動くんですよ。そういうところはやっぱり生で観ていただきたいですし、来てくださったみなさんと一緒に楽しい時間を過ごしたいので、一日も早く普通にライヴができるようになるといいなと思っています。音楽面は苑も話したようにshe9はいろんな雰囲気の曲があるので、そういう曲もどんどん出していきたいですね。
AMI
ドラマの主題歌をやらせていただいて多くの方の耳に届く機会が増えたので、本当にチャンスだと思っています。今回の2曲をきっかけにしていい波に乗っていけるように、私たちにできることをどんどんやっていきたいですね。she9に触れた人みんなを巻き込んでいけるバンドになるように頑張ります!
じゅり
自分たちの曲がドラマの主題歌になったり、配信されたりするようになって、私はようやくスタートラインに立てたと感じているんです。とにかく「最強★ピース」と「BPM」をたくさんの人に聴いていただきたいし、それ以外にも本当にいろんな曲があるのでどんどん届けていきたいです。曲作りに関しては若いうちにしか書けない曲というのがあると思うから、背伸びしたり、取り繕ったりせずに、リアルな自分たちが伝わる曲を書いていって、聴いてくださったみなさんと一緒に成長したり、未来に向かって歩いて行けるといいなと思っています。

取材:村上孝之

配信シングル「最強★ピース(TV Ver.)」2021年4月19日配信開始
    • ※配信先の詳細はオフィシャルHPをチェック
配信シングル「BPM(TV Ver.)」2021年4月19日配信開始
    • ※配信先の詳細はオフィシャルHPをチェック
配信シングル「最強★ピース」2021年5月10日配信開始
    • ※配信先の詳細はオフィシャルHPをチェック
配信シングル「BPM」2021年5月24日配信開始
    • ※配信先の詳細はオフィシャルHPをチェック
she9 プロフィール

シーキュー:なみだじゅり(Vo)、AMI(Gu)、yuzu(Ba)、苑(Dr)による4 人組 Z 世代ガールズバンド。2019年8月に結成。そこから一気に音源制作に入り、同年10月5日の渋谷 eggman から都内ライヴハウスを中心に活動を開始。新型ウィルス感染拡大防止による、各イベントの中止が相次ぎ、バンド活動の中心であるライヴはほとんどなくなったが、そこから楽曲制作をより多く行ない、50曲以上の楽曲を制作したYouTube にも積極的に投稿している。作詞・作曲なみだじゅり、アレンジAMI、yuzu、苑が担当し、ロックを基本にしながらも、ポップなメロディーラインを活かしたダンサブルな曲調や、切なく重厚なバラード、激しく攻撃的なダークロック、キャッチーな王道ロック、遊び心が満載のポップロックなどジャンルを超えた楽曲を数多く生み出している。ライヴにおいても振り付けのある明るく楽しい楽曲はギター、ベースも楽器を持ちながらの振り付けに遊び心がうかがえる。ステホーム という中、20 年 10 月からTikTok で”バンドあるある”をテーマにした動画を公開し、オリジナル楽曲「BPM」「乙女マスター」が大きく注目を浴びる。そのTikTokの内容はABC放送のプロデューサーの目にも止まり『結婚できないにはワケがある』の主題歌、エンディングテーマにも抜擢された。2022年に入りライヴも徐々に活発化していく中、she9も20本を超えるライヴをこなしている。22年の夏も多くのイベントライヴに出演。 she9 オフィシャルTikTok
she9 オフィシャルTwitter

「最強★ピース」MV

「BPM」Lyric video

OKMusic編集部

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