【りゅうと インタビュー】
自分の恋愛観を
赤裸々に歌詞にした
中学校の担任の先生との
交換日記がすべてのはじまり
今回リリースする新曲「My Only One」では歌詞も手がけていますが、どのような想いで生まれた曲ですか？
実は以前から自分の恋愛観や、今までの恋愛で感じたことをずっとメモしていたんですよ。今回はそれをプロデューサーのLinusさんに共有して、伝えたいことを言語化してもらいました。恋愛中に感じたつらい想いや好きな人に望むもの、“本当はあの時こう思ってたんだよ”ということを、「My Only One」で赤裸々に歌にしています。
もともと気づいたことはメモをするタイプなんですか？
中学生の時から書いていました。当時、担任の先生と交換日記をしていたんですよ。僕は反抗期がひどくて、友達もいないし、親ともあまり話していなくて。でも、その先生だけは僕に目をかけてくれていて、この交換日記を提案してくれたんです。なぜかその先生との日記では、本音を言うことができたんですよね。それから感情を言葉にする習慣ができた気がします。
そんな時期があったんですね。
その先生以外、誰も信じられなかったんです。先生は“いつまでも味方だから”と言って、授業に出ていない時も関わってくれて。あの時はその先生と話すことだけが唯一楽しかったので、とても大切な存在です。今もたまに連絡を取るので、僕の活動を喜んでもらえるように頑張りたいです。
すごく素敵な関係だったんですね。その当時も音楽は聴いていました？
その時から清水翔太さんを聴いてました。尾崎 豊さんの「Forget-me-not」をカバーされてて、その歌詞が当時の自分と重なってすごく心にグッときたのを覚えています。あとは、EXILEが大好きだったのでよく聴いていましたね。実は高校生の頃、EXILEに入りたくてオーディションを受けていたんです。でも、序盤で落ちて（苦笑）。その時は自分に自信がなかったし、落ちると分かってたのであまり悔しいとも思わなかったんです。それでもまた受けてみたくて、一度現実を突きつけられたのに、アーティストになりたいという夢だけは諦めきれなくて。
その頃から楽曲制作はしていたんですか？
本格的にはしていなかったんですが、自転車で通学中にメロディーと歌詞が浮かぶ瞬間がたくさんあったんです。それを歌いながら通学していました。でも、記録することはしていなかったので、しっかりと制作をしてみたいと思ってます。歌詞も今回は共作になるので、ちゃんと全部自分で書いてみたいなと。
今回共作をしてみて、より楽曲制作の難しさは感じました？
めちゃくちゃ難しいと思いました。僕は楽譜が読めないので、ちゃんと勉強しなくちゃいけないと改めて思いましたし、歌ももっとうまくなりたいからピアノを習いたいとも思い始めてて。やりたいことがたくさんあるので、ひとつひとつ実現していきたいです。
今回のレコーディングではLinusさんからどんなディレクションをもらいましたか？
事細かく、いろんなアドバイスをいただきました。この曲は裏声が多いので、声の出し方や言葉の乗せ方など、1からしっかりと教えてもらえたんです。すごく勉強になりました。この曲はファルセットを使う場所がたくさんあって難しかったですね。より感情を込めないと伝わらないので、何度も歌い直しました。
一番苦労したのはどんなことですか？
Linusさんの楽曲って、ものすごくLinusさんのカラーが強いんです。だから、“りゅうとの歌にするにはどうしたらいいだろう？”ということはすごく考えました。自分らしさを出さないと、やっぱりダメだと思うんです。
今思う自分らしさとは？
声かな？ この甘い声を活かしながら、ちゃんと気持ちを伝えられるように歌いたいですね。
ちなみに、この歌詞は『恋とオオカミには騙されない』を観ている人なら、“ちょこくん”の想いと重ねて聴く子が多いと思うんですよ。
そうなりますよね（笑）。そこは盛り上がってもらえたら嬉しいです。
番組に出演した反響はいかがですか？
思っていたよりもすごく反響があって驚いています。芸能界に入っていろんな人に出会う中で、自分に自信をなくしたりもしたんですが、この番組で仲間に出会えて、一歩前進することができました。特にTakiちゃんには自分の弱いところを見せられるんですよ。アーティストとしても先輩ですし、すごくいい刺激になっています。
なるほど。では、今後はどんな活動をしていきたいですか？
まずはこの曲をたくさんの人に聴いてもらいたいですね。それからはアーティスト活動はもちろん、モデルの活動もしっかり頑張っていきたいですし、俳優業にも興味があるので、どんどんマルチに活躍できたらいいなと思っています。
取材：吉田可奈
