聴くたびクセになる、照内涼太のへん
てこポップ
違和感を残して
枠からはみ出すことなく綺麗に着色された塗り絵も美しいが、境界線すらないフリーペイントだけが持つ面白みもある。照内涼太が作り上げているのは、いうならばそういう音楽だ。
彼は東京都品川区に拠点を置くシンガーソングライター。以前は高円寺や代官山で定期的に弾き語りを行っていたが、2016年以降は制作を中心に活動している。
照内の魅力は、クセのあるポップセンスと温かみのある歌声だ。ただただ綺麗に作品を仕上げるのではなく、リスナーが「ん?」と引っかかるポイントを曲に埋めこむ。そのエッセンスが彼の作品を“優しい歌声”だけで終わらない特別感を与えているのである。
先日配信が開始された『ゆみちゃん』は、全12曲入りの宅録アルバム『マツリノウタ』にも収録されている1曲。ゆるさ×ヘンテコなポップソングは“これぞ照内涼太”と感じることができるのではないだろうか。
照内涼太 アーティストページ
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