『ラブライブ!スーパースター!!』L
iella! SPICE初インタビュー 「みん
なで叶える物語をファンの皆さんと作
っていきたい」

7月からTVアニメ放送も予定しているオールメディアで展開するラブライブ!シリーズの最新作『ラブライブ!スーパースター!!』、そこから誕生した新たなスクールアイドルグループ・「Liella!(リエラ)」。4月7日にはデビューシングル「始まりは君の空」をリリースした彼女たちにインタビューを行った。澁谷かのん役の伊達さゆり、唐 可可(タンクゥクゥ)役のLiyuu(りーゆう)、嵐 千砂都役の岬 なこ、平安名(へあんな)すみれ役のペイトン尚未、葉月 恋(れん)役の青山なぎさの5人に動き出したLiella!について話を聞いた。勿論SPICE初登場の彼女たちの言葉に耳を傾けたい。

――SPICE初登場、Liella!の皆さんです。
5人:よろしくおねがいします!
――4月7日に「始まりは君の空」でデビューされましたが、まずはスクールアイドルとして新たに活動し始めた皆さんに、自身が今回のキャストに決定したときの心境をお聞かせください。
岬:決まったときはとにかく現実味が無くて、ずっとフワフワしたような気持ちだったんですけど、周りの人にもまだ言えなかったので、家に帰ってから何回も「決まったのか?」っていう確認を繰り返す日々が、一週間くらい続きました(笑)。でも、とにかく、このために声優を目指したと言っても過言ではないくらいだったので、嬉しい気持ちでいっぱいでした。
伊達:私は一般公募でオーディションを受けさせていただいて、リモートで「合格です」って言われたとき、まず固まってしまって。「あっ、どうしよう」ってずっと言っていて(笑)。頭が真っ白ってこういうことなんだと思いました。その後に家族に伝えてすごく喜んでくれたんですけど、私は嬉しい反面不安がすごくて。「ついていけなかったらどうしよう」とか、いろいろ考えてしまいました。
Liyuu:私は嬉しかったんですけど、上海にいるから、実感が無かったです。「本当?いいの?」って気持ちがめちゃくちゃ強くて。自分が外国人だから、「あーっ……国も違うし!無理かなぁ……」って、ずっと思っていました。前からソロ活動はやっているんですけど、お母さんは芸能にそんなに興味が無いので、「お母さん、『ラブライブ!』に合格した!」って言っても、「それ何?えっ?もう一回デビューするの?えっ、どういうこと?」とか言われました(笑)。
ペイトン:私はもともと事務所に所属していたんですけど、事務所の中でもけっこう偉い人から急に電話がかかってきて……「怖い!何やらかしたんだろう!?」と思って(笑)。でも「ちょっとLINE見て!合格したよ!」って。「え?」ってなっちゃって。その瞬間は驚きしかなかったです。でも、だんだんLINEに書いてある「合格」っていう2文字を見て実感が湧いてきて、涙が溢れてきました。
青山:私もさゆりんと同じく、一般公募でオーディションを受けさせていただいたんですけど、まず純粋に嬉しくて、家で大騒ぎしました(笑)。家族にすぐ報告もしました。今まで将来のためにミスコンに出たり、ライブ配信をやったりしていたのですが、周りからは冷たい目で見られることもあって。でも、それが無駄じゃなかったんだな、って、初めて自分を認められたと言うか。やってきてよかったな、って思いました。
澁谷かのん役 伊達さゆり
――では、今回ご自身が演じるメンバーに対しての第一印象も聴ければと思います。
岬:一番最初のオーディションのとき、千砂都ちゃん(嵐 千砂都)のビジュアルのイラストが無くって、プロフィールが書いてあるだけだったんです。その中で私は、ちょっと褐色系のポニーテール、すごい元気なコっていうイメージかな……?と思ってオーディションに挑んでいたので。初めて見たとき……あの、見た目の情報量が、ちょっと多すぎるというか(笑)。
――確かに見た目の情報量多いですね(笑)。
岬:こういう感じか!垂れ目でかわいい、クリクリっとした感じの愛くるしいコなんだ!って、内面よりも見た目の情報量にすごく驚きました。可愛らしさをどうやって出していこうかなって、最初すごく悩んでいた記憶があります。白い髪色だし、前髪短いし、お団子二つついてるし。どこから拾っていこうかな?って(笑)。
伊達:私は、オーディション最中にティザーイラストで初めて見ました。そのときに、「あ、もしかしたら、この中にいるこの子を演じることになるかもしれない!」みたいな(笑)。 その真ん中に(澁谷)かのんちゃんは写ってるんですけど。私がイラストを見たとき、まずかのんちゃんにパッて目がいったんです。真ん中で、一人だけ私達を見て手を振っているんですよ。で、リーダーシップがあるコなのかな、私とは性格似てないな……って勝手に判断して。
(c)プロジェクトラブライブ!スーパースター!!
――そうなんですか?
伊達:リーダーシップが……無いので、私には(笑)。
――そんな(笑)。
伊達:でも、かのんちゃんの前髪の分け目と、当時の私の髪の長さがちょうど似てて。「えっ、ピッタリ!運命!?」と思っちゃって。
岬:運命だよ!
伊達:何か自分に自信をつけたくて(笑)。これは、自分にもチャンスがあるんじゃないか?って思いました。
――運命を感じたのはいい話ですね。
伊達:そうですね、パッと目がいったんです。もし、万が一合格できたら、この子の担当だったら嬉しいな、って思いました。
唐 可可(タンクゥクゥ)役 Liyuu(りーゆう)
Liyuu:私は、上海出身のメンバーを担当するかもしれないって言われて。だとしたら、ビジュアル的に絶対、お団子ヘアーとか、パンダとか、チャイナドレスとかかなって思っていたんです。でもメンバーたちのイラストが出てきたとき「ああ、可可ちゃん今どきの高校生の女の子だ!」って思いました。
――同じく上海出身のLiyuuさんから見ても、イマドキっぽいな、って思うんですね。
Liyuu:そうですね!
――確かに、上海出身って言われたら、チャイナドレスとかになりそうですけどね。
Liyuu:なんか、肉まん食べてたりとか(笑)。
ペイトン:すみれ(平安名すみれ)ちゃんは、神社の娘さんっていうのを最初から知っていたので、セッタイ黒髪だと思っていたんです、でも見たときに、「金髪ぅ!?」と思って(笑)。
――確かにそうですね、今のところ、みんなの想像や思いをぜんぶ裏切ってきていますね(笑)。
ペイトン:白ニーハイを履いてるし、「ギャラクシー」って言ってるし。なんかすごく驚いちゃって、自分が想像してた感じの女の子とは全然違っていて。プライド高そうなのかな?って思いましたね。
――最初はそういう印象があった?
ペイトン:最初は。今は、可可ちゃんともやり取りをしているときは、くだけた感じで話しているので、ちょっとプライドが高そうだなーとは思いつつも、だんだん崩れていってる部分があるな、って思います。
青山:(葉月)恋ちゃんは、私もティザーイラストで初めて見たんですけど、そのとき腕を組んで、凛々しい感じで横を向いていたので、ちょっとキツイ子なのかな?って思っていて。いざいろいろ情報が出て見てみると、「あ、そうでもなさそう」って思いました(笑)。黒髪ポニーテールで、清楚感があって、タレ目で、かわいい感じの女の子。想像とは違いましたね。
――では同じように、キャストのみんなと出会ったときの印象をお聞きかせください。
岬:一番最初に会ったときは、まだLiyuuちゃんは直接会えないからビデオ通話だったんですけど、まず頭にパッて浮かんだのが、「みんなカワイイっ!」って。
一同:えー!(笑)。
岬:最初に並んだとき、私が一番端で、隣にペイちゃん(ペイトン尚未)がいたんですけど。「隣にお人形さんが座ってる!」って思っていました(笑)。
平安名(へあんな)すみれ役 ペイトン尚未
ペイトン:やめてよ!(笑)
岬:隣の神々しいオーラに、めちゃめちゃやられてしまって(笑)。
ペイトン:恥ずかしい、やめて!(一同爆笑)
岬:さらに、真ん中に伊達ちゃんがいたので、もう真ん中の子は、この次元のコじゃない!って。2次元とか、2.5次元から出てきたのかなぁ……って(笑)。しかも、年下っていうところに驚きを隠せなくて!内側が出来上がりすぎてるんです、本当に大人っぽいと言いますか。
――伊達さん爆上げされていますよ(笑)。
伊達:やめてよー!(笑)
岬:全員の顔見たりとかして、「みんなカワイイな、これからみんなで頑張っていくんだな」っていうのもありつつも、一番近くにいるコに圧倒され過ぎて(笑)。
ペイトン:なんかすいません!ごめん、もう!(笑)
岬:自分の自己紹介どころじゃなかったな、っていう記憶はあります。
ペイトン:すいません、ほんと!
岬:めっちゃ褒めてんのに(笑)。
ペイトン:恥ずかしー!
伊達:まず、唐 可可ちゃんが上海出身だってことは事前に知っていたんですけど、部屋に入ってきたときに椅子が4つしか無くて。代わりに画面があったんですよ。「え、何で?」って思って。
Liyuu:そこに私がいますね(笑)。
伊達:話を聞いていたら、実際の上海にいるコがやります、っていうのを聴いて、「すごい、そのまんまじゃん!」と思いましたね。事前には、どのメンバーを誰が担当するのかというのは知らなかったのですが、みんなに会って挨拶したときに「このメンバーはこの子だろうな」っていうのは、ある程度想像がついたんです。それぐらい雰囲気だったりとか、オーラからそのメンバーと似てたのが、最初の印象ですね。
――では、ビデオ参加だったLiyuuさんは?
Liyuu:リモートで参加して、正直、めちゃくちゃ緊張していました。半年以上日本に来られない感じでしたので、日本語も少し退化しているんじゃないかと思っていて……。
ペイトン:退化じゃない!
青山:上手だったよ!
Liyuu:自己紹介のときは、あんまり記憶が無い……「アッ……ハッハイ」って(笑)。
岬:あっ、でも確かに、そうなっていたかも、なんか、「アッ……ハイ……」って。
Liyuu:一人ずつ、挨拶するとき、「……ハイ」「……ハイ」「……ハイ」それしか言えない。
ペイトン:でもさ、なぎちゃん(青山なぎさ)、を最初見た瞬間、「カワイッ!(太い声で)」って(笑)。
Liyuu:すみません、そうでした(笑)。
――でも、一人だけ場所違ったら、ちょっと緊張しますよね。
Liyuu:そうです。4人がマスクをはずしたのも、一瞬だけだったので、顔も覚えてないという感じでした。でも11月にみなさんと初めて実際に会うことができて!みんないっしょに喋って。私のために、みんな、いっぱい喋ってくれた。これから頑張りましょう!とか。そこまでは、想像していませんでした。感動です。
ペイトン:初めて会ったとき、「あー、みんな緊張してるなぁ」って思いましたね。もちろん自分もなんですけど(笑)。伊達ちゃんとか、もう初っ端の自己紹介から泣いていて。第一声ぐらいから(笑)。
伊達:あー!
ペイトン:素直な子なんだなぁって思いながら、実際私ももらい泣きしそうになっていたんです(笑)。りーちゃん(Liyuu)は、画面ごしってすごい距離を感じるじゃないですか。そのあと初めて対面で会ったときに、嬉しくてずっと質問攻めしてしまって。一緒に歩いてるときに、「ねえ、上海の美味しい食べ物教えて!」とか聞いたり(笑)。それにもすごい笑顔で答えてくれて。「ああ、このコめっちゃいいコだ!仲良くなれる!」って思っていました(笑)。
――なるほど。
ペイトン:なこちゃん(岬)は、最初からほんわかしたオーラをまとっていたんですけど、根から出る真面目さがあふれ出てて、「あ、この人はしっかりしているんだな」って、すぐわかりました。なぎちゃん(青山)さんは、会ったその日に初めてダンスレッスンがあったんですけど、体もめっちゃ柔らかいし、踊りもすごくしなやかでていねいなので、もう恋ちゃんそのまんまだなって!今も見習っています。
葉月 恋(れん)役 青山なぎさ
青山:まず、なこちゃんは、最初声を聴いた瞬間、「あ、声優さんだ!」って(笑)。自己紹介から「スゴイ!」ってなったのを覚えていますね。で、さゆりん(伊達)は、どこかの駅で初めて初対面で会って……。
ペイトン:どこかの駅!?
青山:そう、私とマネージャーさんと3人で(笑)。「初めましてー」って会ったときの印象は、「ちっちゃ!」って(笑)。でも私その日ヒール高くて。10センチくらい差があったんですよ。
伊達:そうだよ、小さく見えたのはヒールのせいだ!(笑)
青山:本当、すごい素直なコで、「あっ、ハイ!よろしくお願いいたします!」みたいな感じで、「すごい、純粋!」って(笑)。Liyuuちゃんは……。
Liyuu:おぅ、なに?(笑)
青山:リモートのときはね、第一声で「かわいー」って言われて、「アッ、ありがとうございます」って。もともと一方的にSNSを前から見ていたので、「憧れの人いるんだけど……!」っていう。ただのファンみたいになってしまって(笑)。
Liyuu:えーっ!そうなの?(笑)
青山:実はね(笑)。で、ペイちゃん(ペイトン)は、顔合わせの前に、待合室みたいなところで待っていて、そのときに右前にいて。「なんだこのお人形さんは!見たことない!」みたいな。
岬:そうだよね!本当にそう!
ペイトン:怖い怖い!(笑)
青山:本当に見た目の印象がすごすぎて。でもその反面、すごい真面目な感じだったので、「あ、ちょっととっつきにくい感じなのかな?」って思っていたんですけど、話してみたらまったくそんなことはなくて。
ペイトン:ちょっとまってよ(笑)。
青山:美少女すぎてね!(笑)
――さて、これから「Liella!」として皆さん活動されていきますが、ラブライブ!シリーズって時代を作ってきた、大きいプロジェクトの一環だと思うんです。μ'sがあって、Aqoursがあって、虹ヶ咲(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)があって、今回の「Liella!」という。ラブライブ!シリーズを背負っていく一翼としての想いも聞きたいと思っています。
伊達:私は小学校のころからずっとラブライブ!シリーズが大好きで、ずっと追いかけてきていたので、今度はそれが自分の役目なんだって思うと、プレッシャーがすごすぎて。
――そうですよね、μ'sが10周年ですからね。そのころはまだ小学生ですか……。
伊達:オーディションを受ける前から、「これ受かった人、すごいプレッシャーだろうな」と、思った上で応募したので。最初はどうしようって思っていたんですけど、今は一人じゃないし、5人でやっていこうという思いが強くなっています。Twitterとかも開設して、初回の生配信番組とかをやるにあたって、みんなから「楽しみにしています!」「たくさん応援します!」みたいなコメントをいただいて、「あ、これみんな、仲間だ」って強く感じて。
――ファンの方も仲間という感覚は素敵ですね。
伊達:もちろん、歴史があるラブライブ!シリーズというプロジェクトを背負っていくプレッシャーはあるんですけれど、それを楽しんでいきたいなっていう想いに変わっています。リリースイベントとかもすごく緊張はしているんですけれど(笑)、私も応援している側のときは、キャストさん自身が楽しんでいる姿を見るのがすごく好きだったんです。だから皆さんも私たちが楽しんでいるところを見たいはずだなって思って、それを大事にしていこうって思ってます。
――楽しんでいけるように、というのは大事ですよね。
伊達:不安を抱えながら、不安な表情を出したままステージに立っても、不安なんだろうなって思わせてしまうし。だったら、不安だけどそんなのはちょっと後ろの方に置いといて、みんなを引っ張っていくような存在になりたいなって。
ペイトン:言いたいことぜんぶ言ってくれた!
Liyuu:すごい!(拍手)
伊達:がんばりました(笑)。
――何者でもない女の子たちが「スクールアイドルになる」って努力していくのが、ラブライブ!シリーズの魅力だと思うんです。キャストである皆さんが、メンバーたちと成長していって、ステージでそれを表現していく。Liella!も夢や希望を持ってスクールアイドルになりますが、皆さんの叶えたい夢だったり、願いだったりは何かあるんでしょうか?
青山:私はライブがしたいっていうのがあります。実際皆さんの前に立って何かをやりたいって気持ちが大きくて。いろんなところでライブしたいなって。
――Liyuuさん、いますごいうなずいてましたけど、やはりライブがやりたいですか。
Liyuu:そうですね。せっかく上海出身のメンバーを担当しているので、いつか上海にも行きたいです!
一同:わー!行きたーい!
Liyuu:μ'sさんは中国で物凄く人気で。Aqoursさんもアジアツアーもやって人気があります!
――実現したら中国語でMCを任せられますね。
一同:あー!
ペイトン:MC、Liyuuちゃんの一人喋りになっちゃう!
Liyuu:みんなにも中国語の挨拶してもらいたいです。
一同:謝謝ー!
Liyuu:謝謝ーしかないのぉ!?(笑)。ちゃんと教えます!
ペイトン尚未:私はすごく漠然としたものかもしれないんですけど、5人でどこまでも、上へ上へと行きたいなって思っていて……。最高のスクールアイドルになりたいなって。スクールアイドルとして最高に輝いている私たちLiella!を、応援してくださっている皆さんに見てほしいなっていう……もちろん、ライブもしたいし、いろんなところで応援してくださっている方の顔もいっぱい見たいんですけど、それ以上に感謝を持って、常に応援してくださっているっていう意識を忘れずに5人で上に行きたいなって思っています。
岬:ペイちゃん、絶対一番年下じゃないんですよ!精神年齢はたぶん、誰よりも上だと思う。
ペイトン:やーだー!もう、また年齢詐称とか言われる!(笑)
岬:しっかりしてるってことだよ!礼儀正しくってていねいで!
――そんな岬さんいかがですか?
嵐 千砂都役 岬 なこ
岬:結構かぶってしまうところとかもあるんですけれども、まず一番は、みなさんの実際の表情や反応を見たいっていうのがありますね。全国を回って、その後日本を飛び出していろんな国に行って、たくさんの方とコミュニケーションを取りたいなっていう思いがあります。ラブライブ!シリーズがきっかけで、声優という道を目指し始めて、今ここに自分がいるので、私から今度は、誰かに夢を与えられるような存在になりたいなっていうのは、すごく思っています。
――そんな皆さんがデビューシングル「始まりは君の空」をリリースされました。まさにLiella!の始まりにふさわしい曲だと思いましたし、決意もあるし、前へ進む思いもしっかり入れ込んだ曲だと思うんですが、楽曲に対する印象とか、レコーディングされたときのエピソードなどがありますでしょうか?
岬:結構、レコーディングが初めての子が多かったんです。みんなで最初はレッスンをしていて。音符も読めないし、どうしようみたいな(笑)。
――それは大変そうですね。
岬:まずは歌詞を分析していって、何を伝えたいかみたいなのを、自分なりに解釈していって、そのうえで、担当メンバーはどう歌うか、みたいな。発声法から教えていただいて、歌い方を直すのに必死でした。当日歌う歌詞カードに、気をつけるポイントをビッシリ書いて挑んだのを覚えています。
――初レコーディングとなった伊達さん、青山さんはいかがですか?
伊達:緊張は滅茶苦茶していました。私、本当に歌に自信がなくて。正直な話、今でも自信があるかって訊かれたら、ちょっと首をかしげてしまうような感じではあるんです。初めてレコーディングをしたときも、不安だし、声が震えてしまったり。ただ、この曲が一番最初の私たちの曲になるっていうのを思うと、何を届けたいのかとか、自分が楽しんで歌わなきゃきっと届かないなって思ったので、徐々に歌に対する楽しさが見えてきた曲になりました。
青山:私もさゆりんも、体を楽器にして歌う、というのがまだできていない状態だったので、そこの基礎から教えていただいて、ギリギリ間に合うか間に合わないか、みたいな感じでレコーディングを迎えたんですけど(笑)。レッスンの甲斐もあって、今もやっと自分らしく歌えるかな?っていう風になってきました。この曲は歌い出しが恋ちゃんからなんですけど、そのことは最初に伝えられていなかったので、それが逆によかったですね。もし先に伝えられていたら、たぶん緊張で歌えなかったと思います。
――では残りのお二人はいかがでしたか?
ペイトン:私は以前、お仕事で歌を歌わせていただくことがあったので、自分の中での歌い方ができちゃっていて。それを一回崩さなきゃいけないって言われたんです。発声法も変えて、徐々にすみれちゃんになって歌うっていう作業から入りました。期待に応えないと、って思っちゃうと、ガチガチに緊張しちゃうんですよね。レコーディングの現場で、「そんなに緊張しなくていいよ」って言われたんですが、どうしても緊張して力がこもった歌い方になってしまって。それを直すのが大変でした。だいぶ慣れてきましたが。
Liyuu:もともと、私はソロのときもけっこう歌のクセがあって、緊張していました。レコーディングのとき、今回ソロパートもあるって言われて、「え!?」って思ったんです。最初に「え、ソロパートがあるんだ!」って。めちゃくちゃ興奮しましたね(笑)。
――そこは「ソロがあった!やった!」って感じですかね。
Liyuu:それはちょっと、ありました(笑)。
――では次の曲「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」の感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
伊達:印象を一言で言うと、おもちゃ箱みたいなイメージですね。おもちゃ箱の中に、自分が小さくなって「入り込んじゃった、どうしよう?でも楽しい!」みたいな。楽器の音も笛の音とかあったり、サビの最後に「ばいーん」ってちょっと変わった音とかあったりとかして(笑)。この曲、最初から最後までぜんぶ前向きな歌詞なんです。もうこれ、聴いたら絶対テンション、メチャアゲだなって思いましたね。応援歌みたいですよね。
ペイトン:聴いていると、自然とリズムに乗ってしまって、あっという間に曲の世界に入ってしまうような感じで。さゆりんは、おもちゃ箱って言っていたんですけど、私は異世界に「こっちおいでよ、楽しいよ!」って笛を鳴らされて、連れられて行くような曲だなって思いました。曲の世界に入り込んじゃうなって(笑)。
――更に今回は[みんなで叶える物語盤]と、[私を叶える物語盤]の2種類がリリースされました。それぞれ、「Dreaming Energy」と、「私のSymphony」、別々の曲が入っています。
岬:じゃあ私は「Dreaming Energy」の話を。この曲は歌いながらスキップしたくなるような、お散歩にピッタリな曲だと思っています。一人でも、仲間がいても、一緒にどこかお出かけしたくなるような、何気ない日常をきらきら輝かせてくれるような曲だなって。目が合ったら、思わずニコッと笑ってしまうような。(笑)。
青山:「私のSymphony」は一言でまとめると、ちっぽけな等身大の自分が、夢を見つけて、「やりたい」って思っていてもその一歩が踏み出せないってときに、背中を押してくれる曲だと思っています。私自身、この曲をレコーディングしたときは、オーディションのことを思い出しながら歌っていたんです。たぶん、誰にでも夢ってあると思うんですけど、その一歩を踏み出すのって本当に大変で、止まっちゃう人がたくさんいると思うんです。たくさんの方にみんなに聴いてほしい曲ですね。
――今回はドラマパートも収録されています。ドラマパートの収録はどうでした?
岬:緊張しました!
ペイトン:ドラマパートは5人一緒に流れに沿って録っていったので、自然とその情景が見えてくるというか、みんなで渋谷に出かけるっていうお話だったんですけど、かのんちゃんとちぃちゃん(千砂都)が恋ちゃんを探しに行っている間に、可可ちゃんとすみれちゃんが、じゃんけんしているんですよ。仲良いなこの2人!って(笑)。いつも言い合いしているけど仲良いのがすごい印象的でしたね。
――Liyuuさんはドラマパートいかがでしたか?
Liyuu:ドラマパートですか?試練です!(一同爆笑)
――そんな重い感じでしたか(笑)。
Liyuu:いやあ、日本語もそんなにできなくて、最初台本もらったとき、「あー!やばいなあ」って。たぶん、いっぱい練習しなきゃできないなって思ってました。
伊達:可可ちゃん、セリフの量多いから早口だよね。スクールアイドルに対しての想いが強すぎて。
Liyuu:そうです。早口がいっぱい。そして性格も想像と違いましたね。そんなにカワイイの、えーっ!?って(笑)。
――でもぜんぜん普通に喋れてますよ。
一同:すごい、本当にすごいよ!
Liyuu:そうですかね~(笑)。
――5月6日には、シングルリリースイベントが予定されています。ある意味ここがお披露目なのかもしれませんが、意気込みをいただければ。
伊達:リハーサルが始まって、頑張ってるんですけど、今まではダンスと歌を別に練習をしていたので、両方合わせてみんなでやるっていうのが初めてなんです。それに苦戦していて。ダンスに集中しちゃうと歌詞が飛んじゃうし、歌に集中しちゃうとダンス間違っちゃったり。もう次から次へと課題が見つかってしまって。
――一緒にやるというのはまた別物ですもんね。
伊達:リリースイベントってやっぱり、皆さんが応援してくださる一つのきっかけでもあると思うんです。しかもμ'sさん、Aqoursさん、そして虹ヶ咲さんって応援してくださってる方が、必ずしもLiella!も応援してくださるとは限らないわけじゃないですか。だから、今までのラブライブ!シリーズを好きな方も引き込めるようなパフォーマンスだったり、さらに、ラブライブ!を知らないという方にも、「このコたちスゴイ!」って思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいなって。
――フォーメーションとかも出てきますし、想像以上に大変なんだなと思います。
伊達:もうとにかく難しくて!でも練習あるのみだなって。皆さんが、感動していただけるようなパフォーマンスをできたらいいなと頑張っています。
――それでは最後に記事を読んでいる方々に、お一人ずつコメントいただけないでしょうか。
岬:まず私たちLiella!を温かく迎え入れてくださって、見つけてくださって本当にありがとうございます。皆さんの期待や応援が一つ一つ本当に励みになっているので、それに応えていきたいって思っています。皆さんと一緒に、少しでも多く、楽しい時間を共有できるように、これからも頑張ります!
Liyuu:私は前からラブライブ!シリーズのファンなので、ラブライブ!シリーズの先輩たちを好きな人たちにも、Liella!のことを好きになってもらえたら嬉しいなって思います!
ペイトン:いつも応援してくださってる方からのメッセージとか、言葉にすごく支えられて。その言葉にお返しできてるかな?って思っています。沢山愛をもらってるのに、もらってばっかりだなって思ってしまうので……これからのイベントなどで皆さんからもらった愛をお返しできるように、これからも私たち頑張っていきます。いつもありがとうございます!
青山:私も先輩方のパフォーマンスを見て、元気をもらっていた側でした。今度は自分たちがその立場になるということで、先輩たちのようになりたいなって思っています。あとはやっぱり、感謝の気持ちを絶対に忘れないように、今後活動を続けていきたいと思っています。
伊達:ラブライブ!シリーズって言ったら、みんなで叶える物語だと思うんです。μ'sさん、Aqoursさん、虹ヶ咲さん、それぞれの物語が今まであったと思うんですけど、Liella!ならではの物語を、皆さんと一緒に作っていきたいなと思います。そして、私はμ'sさんからラブライブ!シリーズにハマったので人間なので、Liella!を見て新たにハマってくれる人を増やしていきたいです。Liella!に憧れる方を増やしていきたいですね!
インタビュー・文:加東岳史

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