RAKURAインタビュー、今だから書ける
想い「私の大切なもの、宝物をいっぱ
い詰められた作品ができた」

私がかっこいいと思ったものを作り、かっこいいと思ったものを着る。60年代〜90年代をテーマにした楽曲たちを18歳RAKURAが新しく表現した、1stデジタルミニアルバム「In me」を4月15日にリリース。デビューから約半年、改めてアーティストRAKURAとプロデューサーを担当するRa-Uの2人に、これまでとこれからを語っていただいた。
──前回インタビューを行なったのは昨年の10月末でしたけれども、この半年間を振り返ってみるといかがでしょうか。
RAKURA:もう半年も経ったんですね(笑)。コロナの時期なのもあって、イベントもそこまでなかったので、周りの反応を身近に感じることはあまりなかったんですよ。でも、SNSでの応援メッセージとか、フォロワー数とか、ミュージックビデオの再生回数とか、たくさんの人達が私の知らないところで観たり聴いたりしてくださっているんだろうなという実感はありました。
──あと、先日高校を卒業されましたけども、学校の卒業式とかはあったんですか?
RAKURA:ありました。昨年はコロナの影響もあり、先輩達は式も短縮されてしまっていたんですけど、私達は感染防止対策をしっかり行いながらフルでやれて。一言スピーチみたいなのがあったりとかして、泣いちゃったりしましたね(笑)。
──一言スピーチ?
RAKURA:卒業証書をもらうときに、ひとり一言ずつ言っていく……んですけど! すごかったんですよ、私! 
──お、なにかあったんですか?
RAKURA:まず、3年間皆勤賞だったのと、通っていた学校のグループが全国にあるんですけど、その年の生徒優秀賞? なんか、優秀な生徒みたいな表彰をいただいたんですよ。
──おおー。すごいですね、それは。ちなみに、スピーチではどんなことを話したんですか?
RAKURA:3年間通わせてくれてありがとうございましたっていうのをお母さんに言って、友達に、私は東京に行っちゃうけど、いっぱい遊ぼうねとか。なんか、すごくフツーな……(苦笑)。
──どデカい夢をぶち上げたりとかは?
RAKURA:そんな感じではなかったと思います(笑)。
──(笑)。でも、いい思い出ができてよかったですね。では、1stデジタルミニアルバム『In me』についてお聞きしていこうと思います。それぞれ雰囲気の異なったおもしろい5曲が揃いましたね。今回の取材もプロデューサーのRa-Uさんに参加していただいていますが、チームとしてどういう作品にしていこうという話をされていたんですか?
Ra-U:元々はシングル攻勢でいく予定だったんですが、プレイリストを作ろうという声が出たんですよね。そうなるとミニアルバムかとなったんですが、ちょっと時間的に厳しいなとは思いつつ、二つ返事でやりましょう!と。ただ、プレイリストって、ジャンルや方向性を寄せたり、アーティストがデビューするときってそういうことを考えたりすると思うんですけど、RAKURAの場合は方向性を決めたくなかったんですよ、特に僕が。どんなジャンルでも、どんな歌でも大丈夫っていう。
──それでこれだけ振り幅のある作品になったんですね。
Ra-U:ただ、初めからそういう作品にしようというコンセプトがあったわけでなく、作っていく過程でパズルが勝手に重なっていったところもあって。まぁ、見えないところでグっと寄せたところもありますけど、捉え方としては、RAKURAの声やできることの幅を表現しようと思って楽曲を用意したら、これだけバラエティ豊かなものになったという感じですね。
RAKURA:Ra-Uさんが“このトラックどう?”とか、“こんなリズム好き?”ってデータを送ってくれて、それを、好きです!とか、やりたい!とか、これはちょっと……みたいな感じで私が選別していったんです。
──“これはちょっと……”という話もされたんですね。
RAKURA:そこもちゃんと話し合えましたね。だから、バラバラではあるんですけど、全部自分がやりたいと思った5曲です。
──あと、楽曲によっては歌詞をおふたりで共作をされているものもありますね。
RAKURA:制作をしているときはまだ福岡にいて、ZOOMなどでコミュニケーションをとっていたんですよ。歌詞をそのまま書いて送ったり、学校であった出来事とか、ちょっと嫌だったこととか、自分の感情が動いたことを話して、その気持ちを文章にして送ったりとか。
Ra-U:朝10時から夜8時ぐらいまでZOOMを繋ぎっぱで、僕はギターを抱えたままで、終わる頃には無精髭も生えてきて……みたいなこともありましたね(笑)。あと、歌詞の話だけじゃなく、それにまつわるいろんな話をしたりして。なんか、相談に乗っているのか、逆に相談に乗ってもらっているのかわからなくなる瞬間もあったりしましたけど(笑)。
Ra-U / RAKURA
──そういった自然な会話から生まれてきた曲の中でも、1曲目の「Teenage-Dream」は、RAKURAさんの等身大に近いのかなと思いました。キラキラしている感じもあるんだけど、10代特有の揺れ動く気持ちみたいなものも感じさせるサウンドになっていますね。
RAKURA:この曲は90年代をイメージしたんですけど、聴いたときに、アメリカンポップな感じだなと思ったんですよね。それで、アメリカンスクール・ガールが思い浮かんだんですよ。廊下があって、ロッカーが並んでいて、そこをブロンドの女の子達が歩いているっていう。
Ra-U:映画の『クルーレス』みたいなやつね。
RAKURA:そうそう(笑)。だから、ミュージックビデオはブロンドにしなきゃとか、もうちょっと長くしたいなと思って付け髪で伸ばしてもらったりとか。そういうイメージですね。かわいくて、かっこよくて、大人と子供の狭間にいて、ちょっとすました感じの女の子っていう。
──確かに、お話しされていた学校のロッカーの絵、めちゃめちゃ見えますね。
Ra-U:後から言われて確かにそうだなと思ったんですけど、僕は高校時代をカナダで過ごしていたから、90年代にその生活を経験してるんですよ。あの景色もね、たぶん、みなさんが思っているような夢のある世界ではないんですけど(笑)。
──そうなんですね(苦笑)。
Ra-U:そんなのまったくないですから!(笑) カフェテリアはマズいですし、飲み物はマウンテンデューしかないし。
RAKURA:今ちょっと夢を壊されました(笑)
Ra-U:(笑)。でも、そういう自分の経験が勝手に入っちゃったのかもしれないですね。そこは全然考えていなかったので。
──Ra-Uさんとしてはどういうものにしようと思っていたんですか?
Ra-U:今回の制作で最初に作った楽曲なんですけど、これはもうRAKURAの声でこういう曲を聴きたいっていうところから作っていきました。10代の頃って、キラキラした背伸び感もあるんだけど、自分の部屋の中でいろんなことを想像したり、夢を描いたり、何かに憧れたり、不安も不満も反抗も含めて、あの6畳とか8畳ぐらいの部屋の中ですべて完結していたなと思って。で、今回ZOOMでやり取りしていたので、(RAKURAの)部屋が見えるんですよ。アーティストの実家の部屋を見ながら作業をすることって、まずないじゃないですか(笑)。
──(笑)。確かに。
Ra-U:これすごいな!と思って。「Teenage-Dream」は、ZOOMの画面というか、その画面がもう直接(RAKURAの部屋に)繋がっているイメージなんですけど、この向こう側ですべて完結しているんだな、ここなら誰でも無敵になれるんだっていうのを感じて、それを音にしたんですよね。
RAKURA:ミュージックビデオはアメリカンハウスを借り切って撮影したんですけど、それも夢みたいな感じというか。家の中でいたずらしたり、机の上にのぼったり、普段はできないことをやりたかったんです。そういうものを監督さんと話して表現させてもらえたので、すごく楽しかったです。
──そんな楽曲から打って変わって、次の「Jewel In The Crown」はめちゃくちゃ渋いですね。往年のソウル感があるといいますか。このギャップもおもしろいなと思いました。
RAKURA:元々ソウルミュージックが好きなので、トラックを聴いた瞬間に、かっこいい! こういうのやりたかったんです!って、すぐに言いました。この歌詞は、Ra-Uさんにガールズパワーをテーマにして書いたものを送っていて、そこから生まれてきた曲なんです。私、人から“それ、似合わないね”とか“RAKURAらしくないね”って言われるのが好きじゃなくて。自分が着たいものを着たいし、好きだと思ったものを身に付けたい。そうやって自分が選んだものを身につけるからこそ、好きな自分でいられるんじゃないかなっていうメッセージ性の強い歌詞を書いていたんですけど、それにぴったりの曲だなと思いました。
──そこは〈好きも価値も自分で決めるMy Life〉というフレーズに凝縮されていますね。
Ra-U:最近の傾向でよくあると思うんですが、RAKURAって特に背が高いわけでもないし、僕からしたら細くて小さい子という印象があるから、小さい声でアンニュイな感じで歌う方向にされるんじゃないかなと思っていたんですよ。でも、僕があまり素直じゃないというのと(笑)、彼女がジェシー・Jとかを歌っているところを見て、マジでかっけえなと思ってたんですよね。だから、誰がなんと言おうとこの声で行ってやると思って、チームの誰にも相談せず、勝手にこの方向で進めてたんです。でも、たぶん直されるんだろうなと思っていたら、チーム全員が“かっこいい! いいね!”って(笑)。
──実際にめちゃくちゃかっこいいですよね。〈のぼせたまま〉のがなる感じとか。
RAKURA:ありがとうございます! この曲とこのキーとこの歌詞の強さは、もうこの感じで歌わなきゃって思いました。
Ra-U:彼女は声もそうですし、さっき話していたこともそうなんですけど、ものすごく自信を感じるんですよ。それは根拠のない自信ではなく、本人の土台と、これまでやってきたことすべてが繋がっていて、そこから生まれていると思うんですけど。好きなものを身につけるというのも、それの何がいいのかを理解していないと名前やブランドに流されてしまうけれど、自分がなぜそれを好きなのかをしっかり把握しているなという印象を受けて。だから、この曲はそのテーマにぴったりだなと思って、思いっきりこの方向で進めていきました。
RAKURA / Ra-U
──次の「Runaway」は独特のバランス感がありますね。サウンドは80'sっぽいとも今っぽいともいえますし、歌詞は芯が強いとも刺々しいとも言えますし。
RAKURA:歌詞は最終的にRa-Uさんが書いてくださったんですけど、土台としては、私がこういうことを伝えたいというものがあって。私はずっと本気で音楽をしてきたんですけど、周りの子達から嫌なことを言われたり、蹴落とされるようなことがあったり、いろんなことがあって。
──嫉妬されることもあったと。
RAKURA:でも、私はそれを全然気にしてなかったんです。だって私は自分がやるべきことをやっているだけだし。その子達に文句を言いたいけど、でも別に言うほどのことでもないかなと思ったときに生まれた気持ちを書いた曲です。だから、ヘイトとかアンチみたいな人に対しての気持ちを書いたというよりは、自分に向けて言っている感じですね。自分はやるべきことをやっているだけで、今の自分があるんだ、という強さだったり……の曲ですね。
Ra-U:急に切り上げた(笑)。
RAKURA:長くなっちゃう(笑)。
Ra-U:でも、そうだね。そういう話も聞いていたんですけど、ただ、本人としては、“それがすごく嫌なんです”とは言ってなかったんです。本当につらっと出た感じで。でも、つらっと出る程度にはそういう気持ちがあるんだろうなと。だから、相手に負の感情を向けても結局は自分に返ってくるし、もしかしたら自分もいつかそうなってしまうかもしれないということも含めて、自分はやるべきことをやっているだけっていうところに落とし込んでいきたくて。実際に話していても、そういう風にしか感じなかったので。
RAKURA:本当に気にしてなかったんですよ。
──はははははは(笑)。めちゃくちゃかっこいいですね。
Ra-U:だから、無理やり聞き出して、さも気にしているかのような感じにしてしまったところもあるんですよ。僕のほうが心狭いです(笑)。
RAKURA:この歌詞、ちょっと難しい日本語も入っているんですけど、そこは“別に伝わらなくてもいいんだけどね?”っていうニュアンスを含めた感じにしてます。
Ra-U:皮肉みたいなね。話をしたり、制作を進めていく上で、RAKURAからめちゃくちゃロックを感じたんですよ。だからこの曲は、僕の中では次の時代のロックへのひとつの答えの出し方というか、橋渡し的な感じもあって。なので、細かいところにちょっとグランジ感みたいなものを散りばめたりしてます。
──次の「BIG FLEX」は英詞のラップから始まりますけども、あそこはRAKURAさんが?
RAKURA:(無言で首を横に振る)
Ra-U:(無言で手を上げる)
──そうなんですか!?
Ra-U:声はちょっと変えてますけどね。ちょっと前のアンダーソン・パークじゃないですけど、ちっちゃい僕がやってます。
RAKURA:これは私が作った歌詞から生まれた曲なんですけど、別れたカップルがいて、女の子が久しぶりにバーで元彼と会うんですよ。付き合っていたときにめちゃくちゃひどい経験をしたんだけど、私はそんな弱い女じゃないの、みたいな。
──特に未練があって強がっているとか、そういうわけでもなく。
RAKURA:そうです。見返してやろうみたいな気持ちもなくて。
──それこそ気にしていないっていう。
RAKURA:そうですね。曲としては、ストリングスがちょっと昔の感じもありつつ、ポップな感じでめちゃかわいいなと思いました。
Ra-U:歌詞を見たときに、映画のあらすじやライナーノーツを読んでいる気分になったんですよね。僕としては、作っている過程で彼女のことを女優としても見ているんですよ。いろんな表情や演技を自分自身の声で表現するタイプにすごく見えていまして。なので、この曲はもう完全にそういう方向に振り切ってやってみました。
RAKURA / Ra-U
──最後の「the song」はアコースティックな仕上がりになっていますが、歌詞としては、RAKURAさんの素(す)の部分が出ているというか。
RAKURA:この曲はまさに素ですね。私の気持ちを作文みたいにして書いたものを、そのまま歌詞にしました。
Ra-U:(同席していたスタッフに、小声で)ティッシュ取ってもらってもいいですか?
RAKURA:大丈夫です(笑)。この歌詞はお母さんに向けて書いたんですよ。こんなにストレートに表現していいのかなというか、こんなにそのまま書きたくないという気持ちもあったんです。伝わるのが恥ずかしかったので。でも、Ra-Uさんに“そのまま書いたほうがいい”って言われてこういう歌詞になりました。
Ra-U:やっぱりお母さんにめちゃくちゃ感謝しているんですよね。そこにはまだ恥ずかしさとか、いろんな感情が入り混じっているんだけど、そのぐちゃぐちゃな感情をそのまま書いたほうがいいと思って。普通に考えても、これから学校を卒業するというその一瞬の気持ちを書けることなんて、今メジャーにいるアーティストのほぼ誰もが経験していない、本当に限られた中での話なので。
──確かに。
Ra-U:だから、本当の気持ちを書くのは恥ずかしいし、素直になれないかもしれないけど、きっと10年後、20年後の自分のためにすごく意味があるから、これは絶対にやろうって説得して、音も言葉もひとつひとつ相談しながら作っていきましたね。途中で“これは伝えたくない”とか“これはすぐにバレる”とか言うんだけど、いや、バレていいんだよって(笑)。
RAKURA:ははは(笑)。
Ra-U:こうやって伝わる人にだけ伝わるように書いたものが、どこかで他の人ともリンクするかもしれないから、万人に伝えるとか、そういうことはもう一切考えなくていい。そこは俺がやるから自分の思ったことだけを書いてほしいって。
──それで今の想いをしっかり書いていったと。
RAKURA:今までお母さんとずっと一緒にいて、好きなことをやらせてくれたから、デビューできたり、音楽を続けられる環境にいるんですけど、やっぱり離れたらさみしい思いをさせてしまうなと思って。だから、悲しい日はいつもよりコーヒーを甘くしてねとか、(歌詞に出てくる)サンセベリアっていう植物が家にあったんですけど、それにいつも通り水をあげて、空を見てねっていう。
──ものすごくパーソナルなことを書いた歌詞を歌ってみていかがでした?
RAKURA:この曲は作っているときからずっと泣いていたんですよ(照笑)。
──あ、それでさっきティッシュを……。
Ra-U:この曲の話をし始めると泣いちゃうんですよ。
RAKURA:レコーディングのときもすごかったんです。デモを聴いてくださったスタッフさんがまず泣いてくれて、レコーディング中もエンジニアさんがめちゃくちゃ泣いて。
Ra-U:もう号泣で。聞いたことないですけどね、エンジニアが泣くって。
RAKURA:それにつられて私も歌いながら泣くっていう。
Ra-U:まあ、パニックですよ、僕は。
──ですよね(笑)。この状況どうすんだ……!?っていう。
RAKURA:でも、そこ(泣いている声)もしっかり入ってるんです。
Ra-U:泣いて喉も腫れちゃっているから、全部は使いませんでしたけどね。でも、そのときのリアルなものはできる限り使おうと思って。
──すごく生々しいですね。
Ra-U:すぐに泣くということも、さっき話していた周りを気にしないということもそうなんですけど、彼女は自分の人生にめちゃくちゃ一生懸命なんですよ。だから泣けるんだと思いますし。この歌詞もそうなんですけど、こうやってお母さんに向けた感謝の曲ではちょっとありえないような言葉の使い方とか、自分完結で、言ってみたら独り言みたいなところもあるんですけど、その感じがすごくいいなと思いましたね。
RAKURA:この曲はまだお母さんに聴かせていないんですよ。こういう曲を作ったことも話してなくて。
Ra-U:他の曲は聴かせているらしいですけどね(笑)。
RAKURA:(笑)。きっと聴いてもらえると思うんですけど、伝わるのかな。自分のことだってわかるのか、ちょっとわからないんですけど……でも、どっちでもいいです(笑)。
──どっちでもいいって(笑)。
RAKURA:いや、やっぱり伝わると恥ずかしいから(照笑)。
──確かに(笑)。今度どんなリアクションをされたのか教えてくださいね。
RAKURA:はい(笑)。あと、イントロとかアウトロに風の音や葉っぱの音が入っているんですけど、それは私の地元で録った音をRa-Uさんに送って、入れてもらったりしてるんですよ。
──スマホとかで録って?
RAKURA:そうです。そういうところも入っているのがすごくおもしろいなって思います。
──そういった部分も含めて、本当に今だからこそ作れた、歌えた曲ですね。ただ、ライヴで歌うと泣いてしまいそうな感じも……。
RAKURA:泣かないように頑張ります(笑)。この曲を作ろうと思ったことも、この曲が完成したのも、この曲を歌っていけるのも、本当にありがたいなと思っていて。私がこういう言葉を書けるようになったことも、こうやって感謝を音楽で伝えられるようになったことも……なんていうか、ありがとうございますって、お母さんにすごく思います。(と話しながらティッシュを手に取る)
──素敵だと思いますよ。1枚完成させてみていかがですか?
RAKURA:いやあ……シングル2曲を出させていただいたんですけど、それとはまた違った感じで。気持ちを共有していくところから始まって、私も一緒に作らせていただいた曲なので、全部完成したときとか、すごく泣きそうでした。
Ra-U:いや、“泣きそう”じゃなくて泣いてるやん(笑)。
RAKURA:(笑)。感動しました、やっぱり。今までも感じていたんですけど、こうやって作品ができることで、たくさんの人達が支えてくれたり、関わってくれたりしたことを実感できて、もう本当に感謝の気持ちでいっぱいで。私の伝えたいこととか、私の大切なもの、宝物をいっぱい詰められた作品ができたのは、ほんとにめちゃくちゃ嬉しいです。
Ra-U:もちろんこれは彼女の大事な作品なので、自分のキャリアだとはおこがましくて言えないですけど、自分をサブのメンバーとして扱ってもらって構わないと思うぐらい、自分の音楽人生の新たなフェーズが彼女のおかげで始まったと感じるぐらいの、そのひとつ目の作品かなと思ってます。ただ、今はちょっとハードルが上がり切っているんで、みなさんちょっと優しくしていただけると(笑)。もちろん次はここを越えていきますけども。
──次も楽しみにしてますね。
RAKURA:はい。Ra-Uさん、ありがとうございます。
Ra-U:ああ。改めてありがとうございます……今それ言う?
RAKURA:(笑)。
取材・文=山口哲夫 撮影=大橋祐希
RAKURA / Ra-U
「Teenage-Dream」

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