大都市・江戸、その活発で明るい一面
に迫る 特別展『大江戸の華―武家の
儀礼と商家の祭―』2021年夏に開催

世界有数の大都市であった江戸の活発で明るい一面に迫る特別展『大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―』が、2021年7月10日(土)から9月20日(月・祝)まで、東京都江戸東京博物館にて開催される。
本展では、江戸の武家や商家の儀礼、祭などの年中行事を取り上げ、江戸の人々の暮らしや人生における“ハレ”の場面や舞台に注目するもの。江戸東京博物館が所蔵するコレクションをはじめ、国内各所から優品を収集。また、イギリス・アメリカからは2領の鎧が日本に里帰りする。
1章 式正―武器と儀礼―
征夷大将軍となった徳川家康が慶長8年(1603)に幕府を開いて以来、江戸は全国政治の拠点にふさわしい、天下の惣城下町として急速に整備され、将軍の居所であり政庁でもあった江戸城の周囲には、将軍の直参である旗本・御家人、全国から参勤する大名やその家臣らが集住する。戦乱が収束し「泰平の世」が到来すると、主君への忠義や父祖への孝とともに、家の序列やその秩序を維持するための儀礼が武家に求められるようになった。それに伴い、身分を象徴する表道具である具足や刀剣は、戦場とは異なるさまざまな儀礼の場で用いられ、独自の役割を果たすようになる。第1章では、人生の節目で用いた表道具や調度などから「泰平の世」の武家の姿に迫っていく。
《白紺糸威丸胴具足》江戸時代後期 江戸東京博物館所蔵 (徳川家の威勢を伝える具足)
《日光東照社参詣図屏風/日吉山王社参詣図屏風》江戸時代前期 江戸東京博物館所蔵 (描き留められた華やかな将軍の参詣)展示期間:7月10日~8月9日/8月11日~9月20日
2章 年中行事―お稲荷さまと雛祭り―
幕府による都市計画のもとインフラや支配の仕組みが整えられた江戸の町は、全国からさまざまな人・物・情報が集まり、流通・経済の中心地としても大きな発展を遂げていく。江戸の発展は、いくつもの店舗を構え手広く商業活動を展開した「大店」といわれる巨大な商人を生み出した。ここでは大店の一つ「鹿嶋屋東店(かじまやひがしだな)」の屋敷神である富永稲荷の祭や雛祭りのほか、大名家の比べても見劣りしない調度品を紹介。大店や町人の暮らしにおける“ハレ”の場面に迫っていく。
《富永稲荷社殿》19世紀前半 江戸東京博物館所蔵 ( 鹿嶋屋東店と一族の発展を祈願)
《牡丹唐草蒔絵雛道具》文政10年(1827)  江戸東京博物館所蔵 (江戸の大店鹿嶋屋東店伝来の雛道具)
3章 憧憬―彩りの道具と装い―
江戸時代は身分制度が徹底されており、武家社会において女性たちが担っていた大きな役割の一つとして、その核となる家を守り、次の世代へと繋ぐことがあった。彼女たちは婚礼を通して家と家の橋渡し役となり、世継ぎを立派に育て上げることで、家の繁栄を支えた。表舞台に立たない代わりに、男性とは違った手段で江戸の発展を導いたのだ。3章では武家の女性たちにとって大きな役目であった「婚礼」と「子育て」に注目し、江戸の繁栄を影から支えた彼女たちの姿を紐解いていく。
《梨子地葵紋散松菱梅花唐草文様蒔絵女乗物》元禄11年(1698) 江戸東京博物館所蔵 (将軍の娘が乗った梨子地の女乗物)展示期間:7月10日~8月9日
《綾杉地獅子牡丹蒔絵十種香箱》慶安2年(1649) 江戸東京博物館所蔵 (時代をつなぎ婚礼を寿ぐ調度)
特別展『大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―』は、2021年7月10日(土)から9月20日(月・祝)まで、東京都江戸東京博物館にて開催。

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