子供が信じると恐い児童書ランキング
ベスト7

本当は恐い7冊の児童書

 右も左もわからない子供の脳に、偏った価値観を植え付ける情操教育。子供向け作品の数々は、大人になった今読み返すと頭をもたげるような内容ばかり。最終的な判断は子供たちに委ねるべきなのに、何故こうも断定的なのだろうか…。
 編集部は、日本の誤った常識を正すべく、子供達に“実は悪影響を及ぼしてるのではなかろうか?”という児童書をピックアップ。疑惑度の高い内容の物を上位に位置したランキング形式で、ご覧下さいませ。

第1位・ごんぎつね
 児童文学作家の新美南吉の代表作。悪戯ばかりで村人を困らせていた小狐ごんが贖罪意識から村人の兵十に親切をするが、誤解されて銃殺されるという不条理な話。人に親切をしても意味がないことを教えてくれた作品だ。 彼岸花にトラウマを植え付けられた人も多い。

第2位・スイミー
 小学生の国語教科書にも掲載されているオランダのレオ・レオニの絵本。自分だけが真っ黒で、赤い魚の仲間たちと違うスイミーの活躍譚。「みんなで力を合わせれば何でもできる」という誤解を社会に蔓延させた作品だが、作者自身も第二次世界大戦後に、政治的な役割を模索していたという。「自己発見」「自己実現」「他の人が見えないものが見える人はいる(怖い…)」等が裏テーマとしてある。

第3位・しましまとらのしまじろう
 進研ゼミなどのベネッセ提供で放送されたテレビアニメ。原作『こどもちゃれんじ』掲載のため、社会生活上の教訓を学ぶような説教臭い話が多い。この作品の影響で、虎に近づいた子供が噛まれてしまう事件が起きるかも。

第4位・ズッコケ三人組
 那須正幹の全50作に及ぶ児童文学シリーズ。ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの仲良し三人組が様々な場面で活躍する冒険譚。冴えないやつでも物語の主人公になれるという価値観を子供たちに広めた作品だと言える。その後も続刊中のズッコケ中年三人組、ズッコケ熟年三人組(構想中)へと続き、終わりがないので読み始めるのが怖い!

第5位・三国志
『鉄人28号』の作者・横山光輝が中国の古典を漫画化した作品。物語が劉備視点で進むため、曹操の魏が悪で、蜀が正義という一方的な価値観を植え付けた。家柄よりも能力で人間って評価されるべきなんじゃないの?

第6位・桃太郎
 日本に生まれた限りは避けて通れない作品、第一位の『桃太郎』。鬼を退治するだけの勧善懲悪ものだが、名字に「鬼」がつく人が幼少時に学校などでいじめられるきっかけを作った、という意味ではいじめ助長作品とも言える。

第7位・ぐりとぐら
 作・中川李枝子、絵・山脇百合子による双子の野鼠ぐりとぐらが主人公の絵本シリーズ。第一作は二匹が協力して大きなカステラを作る話。兄弟は仲良くしなきゃいけないという風潮を作ったが、現実世界には若貴兄弟など不仲な兄弟も多い。またダメな街が巨大なフライパンでギネスに挑戦し、ムダな巨大食を作っては街中で頬張るののも、この原体験が影響しているのではないか。

(文・編集部)

オススメ書籍:スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし [ハードカバー](好学社)

タグ

    ブッチNEWS

    連載コラム

    • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
    • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
    • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
    • MUSIC SUPPORTERS
    • Key Person
    • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
    • Editor's Talk Session

    ギャラリー

    • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
    • SUIREN / 『Sui彩の景色』
    • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
    • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
    • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
    • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

    新着