高畑勲監督が絶賛した仏アニメの傑作
「ベルヴィル・ランデブー」7月リバ
イバル公開

仏アニメの傑作がリバイバル公開(c)Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinema / RGP France / Sylvian Chomet　2003年・カンヌ国際映画祭の特別招待作品として上映され、アカデミー賞で長編アニメーション映画賞、歌曲賞の2部門ノミネート、NYとLAの批評家賞で最優秀アニメ賞を受賞して注目を集めた仏アニメーションの傑作「ベルヴィル・ランデブー」が、7月9日からリバイバル公開される。

　ツールド・フランス出場中にマフィアにさらわれた内気な孫を救うため、おばあちゃんが老犬と老婆3姉妹と協力して大活躍する様を描く。高畑勲監督も絶賛し、批評家が選ぶ100本のアニメーション映画（News week）、トップ100アニメーション映画（ロッテントマト、94%フレッシュ）など各国のランキングに選出されている。

　バンド・デシネ作家出身のシルバン・ショメ監督が構築する、遊び心にあふれた仕掛けとユーモア満載の独特の映像、デフォルメされたキャラクターが織りなす不思議な物語、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたジャズの主題歌など小気味よい音楽が、観客を映画の中に深く引き込んでいく。また、ジャンゴ・ラインハルトやジャック・タチ、チャールズ・チャップリンなどショメ監督の少年時代のヒーローたちにオマージュが捧げられている。

　「ベルヴィル・ランデブー」は、7月9日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。