【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#195
プロデューサー・立川直樹の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

自分の人生に役に立たないと思うことは
やらない

より

音楽、映画、舞台、料理、都市開発などの様々なジャンルで、評論家、プロデューサー、ディレクターとして活躍する立川直樹。70年代初頭から第一線を走り続け、’80年代にメディア・ミックスをいち早く体現した人物のひとりでもある。今回の名言には、そんな彼の超人的な活動の秘密が隠されているのではないだろうか。インタビュアーの「音楽だけではなくあらゆる映画、アートを観たり、本を読んだりというのは少年のときからずっと続いている?」という質問に対して立川は、「ずっとですね。その反面、一般的にいう社会性はないと思う」と答え、今回の名言につながる。高校に入った時から、その主義を貫いてきた立川。「自分が好きじゃないこととか、趣味じゃないものをやろうとは一切思わなかった」と振り返る。このインタビューには、「聞いた音楽や読んだ本、観た映画、見た絵とか、重要なのは数だと思う」「僕は好奇心が強いんですよ。(中略)食べ物でも、気になったらどこだろうと食べに行きます」など、ひらめきを得るための金言が散りばめられている。
立川直樹(たてかわなおき) 
1949年生まれ、東京都台東区出身。プロデューサー、音楽評論家、ディレクター、著述家。1967年頃、ソウル系バンド サミー・アンド・チャイルドを結成し米軍キャンプなどで音楽活動を始める。同時期にシャープ・ホークスなどのグループ・サウンズにも参加。1970年、ロックコンサート『ヘッド・ロック』を初プロデュース。同年、ザ・タイガースを主体としたコンサートの美術・照明演出を担当。のちに、フード・ブレイン、コスモス・ファクトリー、ムーンダンサー、ピエール・バルー、梓みちよ渡辺貞夫日向敏文、デヴィッド・シルヴィアン、久石譲谷村新司舘ひろし、チェット・ベイカー、織田裕二などジャンルを超えたプロデュースを展開。1976年、映画『嗚呼!花の応援団』を皮切りに、映画音楽に音楽監督や音楽プロデューサーとして多数の映画制作に携わる。1977年に『ビートルズの本』(広済堂出版)、1978年には『ピンク・フロイド:吹けよ風、呼べよ嵐』(新興楽譜出版社)を出版。1982年、ロックとアート(展覧会)が融合した『アート・オブ・パーティーズ展』を展開。以後、横尾忠則、篠山紀信、ミック・ロックなど数々の展覧会をプロデュース。同年、『ルキノ・ヴィスコンティ・プロジェクト』をプロデュース。メディア・ミックスの先駆けとなり、以後、1987年に世田谷美術館にて『MUSIC MEETS ART』などを展開。以後、音楽とアートの融合をテーマとしたイベントを多くプロデュースしている。1989年から2015年までイベント『キリンラガークラブ』のプロデュースを務める。2015年、日本初の4Kドキュメンタリー映画『うみやまあひだ』の音楽担当を務め世界的にも高い評価を受ける。1998年、セルジュ・ゲンスブール関連の映画祭、立川の著書『セルジュ・ゲンスブールとの一週間』(リトルモア、1998)、CDとなどを連動させた『ゲンスブール・プロジェクト』を展開。2005年、国際博覧会『愛・地球博』 にて催事企画のスーパーバイザーとして参加。同年、桐朋学園芸術短期大学教授に就任。2015年、寺山修司生誕80年記念音楽祭『冥土への手紙』をプロデュース。2018年、展覧会『ROCK:POWER, SPIRIT&LOVE』をプロデュース。2020年4月から箱根・強羅の高級温泉旅館の音楽をプロデュースする「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトを展開。現在もなお、音楽、映画、美術、舞台など幅広い分野で精力的に活動している。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

全日本歌謡情報センター

歌謡曲・演歌に特化したエンタメ情報サイト

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • Tsubasa Shimada presents / 「Wet Crate」
  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • 高槻かなこ / 『PLAYING by CLOSET♪♪』

新着