上坂すみれ

上坂すみれ

【上坂すみれ インタビュー】
青春の小さな駆け引きみたいなものが
込められている

TVアニメ『イジらないで、長瀞さん』のオープニング主題歌「EASY LOVE」を表題曲に、自身が作詞を務めた上坂テイスト満載の「夢みるメイドガール」、V系妄想ロック「ヒミツのトモダチ♡」を収録する11thシングル。3曲ながら実に濃い一枚になった本作のこと、さらに理想のメイドについてなどを語ってもらった。

20代最後の年に
制服MVが復活

「EASY LOVE」は上坂さんが主人公の長瀞さんを演じるTVアニメ『イジらないで、長瀞さん』のオープニング主題歌ですが、すごく楽しくて耳に残る中毒性のある楽曲ですね。

はい。デモの時からすごくポップで耳に残るし、かつ明るすぎないというか、ちょっとマイナー調の展開もあって、青春の小さな駆け引きみたいなものが曲調にも歌詞にも込められています。もともと森月キャス先生が書いてくださったワンコーラス分の歌詞があったのですが、そこからより『長瀞さん』っぽくしたいということでワードを組み替えたり、新しく言葉を作ってみたりという感じで、私が歌詞を少しアレンジしました。

長瀞さんがセンパイをイジり、センパイが“やめろやめろ”と言っているみたいな。

そうですね。駆け引きというよりも激しい攻防戦みたいな。原作を読みながら書いたので、そういう絵を思い浮かべてくれたらいいなという気持ちで言葉を探しました。

歌詞の《Easy Love(Night Date)》が“イジらないで”に聴こえるという。

これはキャス先生が考えてくださったワードで、本当に『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」みたいだなって。

手ぬぐいがもらえそうな。

はい。再現映像でツヤツヤしたおじさんが必ず出てくるというやつです(笑)。

レコーディングはどんな感じでした?「いつもはメインのメロディーだけという収録が多いんですけど、今回はハモりもコーラスも全部歌わせていただいて、すごく消費カロリーの高いレコーディングになりました。そもそも曲が非常にアップテンポだし、かけ声みたいなガヤのパートが6人分あったので6キャラを何とか捻出して、頑張って収録しました。と言っても、厳密にキャラ設定したわけではなく、声の高い低いとかで大人数感が出るようにと。ただ、6人分ですから相当時間がかかりました。

曲の終盤には、すごくテンションが高い上坂さんもいましたね。

はい。ライヴで歌う時は、きっとその部分を同志(ファンの呼称)が言ってくれると思うので、ぜひ予習をしておいてください。

MVもすごく凝った作りで、学生、ヒッピー、メイドと、こちらにも何パターンもの上坂さんが登場しますね。

そうなんです。すみぺチームあるあるなんですけど、どれか一個でいいとはならないという。なんか欲張っちゃうんですよね。「ネオ東京唱歌」(2020年1月発表のアルバム『NEO PROPAGANDA』収録曲)のMVも3人を演じましたし、とにかくお着替えが多いのが私のMVの特徴というか。今回は3キャラそれぞれ雰囲気の違う女の子が主観でイジってくるみたいな映像になっていて、画面の横には“いじらぶメーター”という謎のメーターがついています。

『欽ちゃんの全日本仮装大賞』みたいにメーターが上がっていくという。

そうです。しかも、色味が『スター☆トゥインクルプリキュア』と似ていて、たぶん偶然なんですけど嬉しかったです。あと、一時期は制服を着ることが多かったのに最近は着てなかったから、“制服はもう卒業か〜”と思っていたんですけど、まさか20代最後の年に制服が復活するとは! 声優業界はすごいって改めて思いました。数々の先輩方も制服を着続けてこられたので、その背中を見て私も制服を着続けていこうと思います!

屋上に座って足をブラブラさせているシーンは青春感がありましたよ。

映像的にはさわやかな絵ですけど、私はずっと冷や汗をかいていました。梯子で登ったんですけど、結構高かったから本当に怖くて。でも、私は学校の屋上に行くタイプの学生ではなかったので、新鮮な気持ちもありつつという感じでしたね。当日はすこぶる天気が良くて、風も気持ち良かったです。

バスケをやっているシーンでは“ドリブルできるんだ!”って思いました(笑)。

あれはCGでも影武者でもなく、実際に私がやっています。ただ、ご存知の通り運動神経に難があるもので、『アメトーーク!』の「運動神経悪い芸人」のできているところだけを編集したVTRみたいな感じで、うまくやれているように見せているという。メイキングには散々な姿が映っているはずです。でも、シュートは入るという発見がありました! 3回に一回くらいは入るんですよ。ドリブルはやろうとすると、おかしなことになってしまう…ドリブルという概念がよく分からなくて、普通にボールを持って運べばいいのにって思いました。それだとラグビーになってしまいますが(笑)。

ジャケット写真のフラミンゴにはどんな意味が?

ピンクで横を向いている姿がハートマークの片側みたいに見えるので、片思いの意匠という意味合いもあると思います。今回のデザイナーさんが初めましての方で、私とほぼ同年代の女性なんです。撮影の時もすごく盛り上げてくださり、とても楽しかったです。あと、下の植物も合成ではなく、実際にお庭を作ってくださって、すごくリアルなセットでした。

『長瀞さん』の主人公はイジりたがりですが、上坂さんもイジりたがりですよね。

イジったりツッコミを入れたりするのは好きですね。それができるのは仲良しの証だし、長瀞さんの愛情表現にも近いと思います。長瀞さんもセンパイのことが気になっているから、つい反応が見たくてイジってしまう、その気持ちは私にも分かります。

長瀞さんのイジりは男子が好きな女子にちょっかいをかけるみたいなものですものね。

長瀞さんは出会った時からセンパイに心惹かれているんだけど、それに気づかず接近していく…そういう無自覚な片思いみたいなところから始まっている物語なので、長瀞さんのイジりは愛情の表れです。

話が進むと、センパイも成長していくという。

イジりをやさしく受け止めるようになったり、コンビネーションが生まれていって。最初のうちは泣かされていたけど、時々反撃に出るようにもなったり。あのやりとりは可愛いと思います。
上坂すみれ
上坂すみれ
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OKMusic編集部

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