【8bitBRAIN インタビュー】
最後はやっぱり人と人が
助け合う世の中になってほしい
“ミステリーからどうにかして
ラーメンに繋げられないか”と
では、カップリングについてもうかがっていきましょう。カップリングはどれも8bitBRAIN(以下、ハチブレ)がますます本性を表してきた印象があります(笑)。まず「SeNSe oF GuiLT」ですが、こういう楽曲を音源化したのはなかなか勇気のあることだと思うのですが。
Koyoka
確かにそうですね(笑)。他の曲と雰囲気がめちゃくちゃ違うかも。「Black Sabbath」はやさしいイメージなんですけど、シリアスな部分があるから、ちょっと雰囲気を変えたいということで「SeNSe oF GuiLT」をカップリングにしたというか。
「SeNSe oF GuiLT」はイントロが洋楽っぽくてカッコ良いんですけど、途中から歌詞の内容に気付いてびっくりしましたよ。この歌詞はどなたが?
小谷
私です(笑)。プロデューサーからは“ミステリーを軸に書いてほしい”と言われて。私、今回初めて作詞をしたんですけど、以前から“初めて書く曲は自分が好きなものでやりたい”と思ってて、“ミステリーからどうにかしてラーメンにつなげられないか”と。
それはすごいハンドルの切り方ですね(笑)。
小谷
(笑)。ラーメンの具を探している感じと、事件を解決していく手がかりを探していく感じとを絡められると思って、ラーメン贔屓な歌詞にしました。
自分が好きなものをモチーフにしたほうが書きやすいですか? 感情が入りやすいとか。
小谷
歌詞を書く期間が決められていたんですけど、“自分の好きなものじゃないと、この期間では頑張れないかもしれない”と思っちゃって(苦笑)。自分を奮い立たせる…ってわけじゃないですけど、なるべく早く仕上げる方法として、好きなものと絡めたら手が抜けないというか、真面目にできると思ったんです。それで良かったのかどうかは別として(笑)。
いやいや、《スリルマシマシ ショックマシマシ サスペンスマシマシ》のところなどはうまく言葉が乗っていてとてもポップだと思いますよ。《マシマシ》の箇所はこの曲の内容においては重要な部分ではありますけど、すんなりと耳に入ってきたので、自分は最初に聴いた時、ラーメンのことを歌っているとは気づかなかったくらいです。
小谷
歌詞の内容が分かりすぎちゃうと、プロデューサーにダメだと言われちゃうと思って…。
小谷
怖かったんで(苦笑)。それもあって、歌詞の最初からラーメンのことを持って来ちゃダメだと。最後だったらちょっとくらい…ラーメン二郎を知らない人だったら大丈夫と思って、《黄色い看板》と入れたり。種明かしじゃないですけど、ミステリー的な流れもできるから不自然じゃないかなと思って、最後に《黄色い看板》というワードを持ってきました。
《黄色い看板 遠くからも一発分かる/黄色い看板 近くに自販機黒烏龍茶》のところですよね。“黒烏龍茶”もキラーワードだそうですね。
小谷
そうなんです。だいたいの二郎系ラーメンの店の近くには自販機があって、そこで黒烏龍茶を買って飲むのが一連の流れになっているので(笑)。
なるほど。「SeNSe oF GuiLT」はメロディーもポイントで。ゴシック系のビジュアルバンド的と言いますか、少し前のビーイング系と言いますか、そんな感じですよね?
アンズ
まさにそれです! アニメのオープニングやエンディングっぽい曲調なんで、この辺の世代の人には絶対に好いてもらえるという確信はあります。