L→R YUKKE(Ba)、SATOち(Dr)、逹瑯 (Vo)、ミヤ(Gu)

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【MUCC インタビュー】
「明星」でみんなの気持ちを
再確認できたし、前に進めた

昨年12月にMUCCからの脱退を発表したSATOち(Dr)の記念碑的ベスト盤『明星』が完成した。彼が作詞作曲に携わった楽曲が並び、新曲「明星」も収録された今作について、現在ラストツアー真っ最中のSATOちに訊く!

ラストツアーだからって
頑張るのもおかしい

全国ツアー真っ最中ですが、久々の有観客でのツアーはいかがですか?

メンバーみんなが楽しんでやってるので、すごくいい空気でライヴができてます。あとは、ファンのみんなの姿を見たらすげぇ感動しちゃって。世の中的には“コロナ禍なのにライヴなんて”って雰囲気だから、その中を来てくれたというのが本当に嬉しくて。来てくれたからには楽しんでほしいって気持ちが強いですね。

SATOちさんはMUCCとしてラストツアーになりますが、やはり特別な想いはあります?

いや、それほど(笑)。ラストツアーだからって頑張るのもおかしいし、自然体のままでやれたらいいなと思ってたんで。変わらない気持ちでできてるのがいいですね。

単純にライヴを楽しんでいると。

楽しめてます。相変わらず悩んだりもするし、緊張も凄いしますけど、それもライヴなので。緊張で身体が動かなくなるなんて、ライヴ以外では考えられないですからね。この緊張感はなかなか味わえないと思うし、この緊張も幸せだなと思います。

昨年の新型コロナウイルスの影響で自粛をやむなくされた状況がなくても、SATOちさんは活動に区切りをつけようと思っていたのですか?

どうだろう? ステイホームで考える時間がすごく増えたので、その影響は大きかったと思います。コロナ禍じゃなかったら海外ツアーも予定してたんで、頭で考えながらも動いていたと思うから。

心には抱えたままに活動してたかもしれないと。脱退発表時に“悔いはありません”とコメントしてましたが、MUCCとしての残りの時間はどう過ごそうと?

すぐに思ったのは、笑顔で音を楽しもうということです。“メンバーに伝えたい言葉は?”と訊かれても、“このまま音を楽しんでください”って。

それは素敵です。だから、新曲「明星」の《謡え 笑え》という歌詞が泣けるんですよね。バンドをやる意味や根源のところを4人で改めて確認して、言葉にしてますから。

うん。そうですね。

「明星」は昨年のわりと早い段階でできてたんですよね?

11月頃ですね。だから、脱退を発表する前に配信ライヴでやってた時と、発表してから武道館でやった時とでは、お客さんのとらえ方がまったく違ってて。武道館の前はメンバーだけが歌詞と曲の意味を分かって演奏していたんだけど、武道館では全員が分かった上で演奏して聴いていたので、やっぱり感慨深いものがありますよね。

作詞がMUCCで作曲がミヤさんのクレジットになっていますが、どういう経緯でできた曲だったんでしょう?

“最後にシングルを出そう”って話になった時に、“曲は信頼しているリーダーに絶対作ってもらいたいし、歌詞は全員で書きたい”って僕から提案しました。特に歌詞は僕が書くのは違うというか、YUKKEも逹瑯もリーダーも言いたいことがあると思ったので、全員で書くという方向で。順番としては、まず最初に僕がベースになるものを書いて、逹瑯から“ちょっと暗すぎる”って言われて書き直して、そこにYUKKEが書き足して、逹瑯が書き足して、最後にリーダーが全体を見て直すって感じで。結果、みんなの書きたい言葉が全部詰まった歌詞になりましたね。

ずっと同じ旅路を歩んできた4人が岐路に立った時、それぞれが描く夢や未来があって、それを歌詞で改めて確認し合えたんじゃないかと思ったのですが。

そうですね。だから、今、すごく空気感が良くて、つくづく“MUCCをやってて良かったな”って思います。「明星」ができてみんなの気持ちを再確認できたし、前に進めました。レコーディングの話が出た時は、正直言って“大丈夫かな? できるかな、俺?”って思ったんですけど、今はこの曲ができて本当に良かったです。ツアーでも必ず演奏してるんですけど、めちゃくちゃいいッスよ。パフォーマンスが阿吽の呼吸で、説明がいらない感じがすごくいいんです。バンドっぽい。
L→R YUKKE(Ba)、SATOち(Dr)、逹瑯 (Vo)、ミヤ(Gu)
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OKMusic編集部

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