堤真一とNASAの知られざる関係が明ら
かに? 中川大志・石井杏奈W主演の
映画『砕け散るところを見せてあげる
』公開舞台挨拶

4月10日(土)、映画『砕け散るところを見せてあげる』公開を記念した舞台挨拶が開催され、主演の中川大志と石井杏奈、共演の矢田亜希子、堤真一、そしてメガホンをとったSABU監督が登壇した。
『砕け散るところを見せてあげる』は、竹宮ゆゆこ氏による同名小説を実写映画化した作品。ある男子高校生が、「学年一の嫌われ者」と呼ばれ、いじめられていた一年生の女生徒を救い出そうとする姿を描く。下級生をいじめから救おうとする男子高校生・濱田清澄を中川大志が、「学年一の嫌われ者」としていじめられる蔵本玻璃を石井杏奈がそれぞれ演じ、W主演。玻璃の父親役で堤真一が出演するほか、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世らがキャストに名を連ねている。メガホンをとったのは、映画『弾丸ランナー』や『Mr.Long ミスター・ロン』などのSABU監督。

平凡な日々を送る高校生・濱田清澄を演じた中川は、「長い間待っていてくださり、ありがとうございます。こうして映画を届けられたこと、みなさんとお会いできたことに感謝しています」と挨拶。中川と共に主演し、学年一の嫌われ者・蔵本玻璃を演じた石井は、「ようやく公開できたことの幸せと、前回(3月1日実施)の完成報告舞台挨拶はお客様がいなかったので、こうしてたくさんの方の顔を見ることができて嬉しく思います」と喜びを語った。
中川大志

石井杏奈
新型コロナウィルス蔓延の影響で約1年延期し、公開を迎えたことについて、中川は、「堤さん(玻璃の父)に殴られすぎて忘れちゃいました!(笑)」と冗談を飛ばし、石井は「こうして目の前にお客様がいらっしゃることで、本当に公開したんだ、という実感が沸きます」と笑顔。

矢田亜希子
清澄の母を演じた矢田は、「撮影期間のときのことを考えると、面影があるにはあるけれど、立派な男性になられて……なんかあったの?!という感じです。母としてもすごくびっくりです!」と撮影当時20歳になりたてだった中川を思い浮かべて感慨深い様子。
中川大志
そんな中川は「20歳になったばかりの頃の撮影だったので、本当に、ニキビが出来ている感じとかも、『若いな』と思います。そういう事も含めて、あの瞬間にしかできなかった表情や感情表現が沢山あったんだろうなと思いますし、それをSABU監督に残していただけて嬉しいです」と語った。
堤真一
玻璃の父を演じた堤は、“娘”との久々の再会について、「衣装で全然違いますよね!撮影時は暗い表情・暗い衣装・顔も傷だらけ……だったので、今とは全く違います。どんどんお綺麗になられて、かわいいです(笑)」とほほ笑んだ。石井は“父”を前に、「撮影現場と今とでは、全く別人の堤さん。撮影時は本当に怖かったですし、ほとんど会話もないような状況でした」と当時を振り返った。中川も「今でも作品の中の堤さんを思い出すと、ちょっと体が震えます(笑)」とコメント。
石井杏奈
ワンシーンの長回しに話が及ぶと、中川は、「セリフは一度すべて覚えて、忘れる、の繰り返しでした。商店街を歩きながらの撮影では、一般の方が映り込んでしまったり、いろいろなハプニングがあって、何が起きても反応できるように工夫したりして。清澄と玻璃、二人だけの会話がずっと続いていくのが映画としてとても素敵だし、かっこいいなと思っています」と熱い気持ちを語った。
SABU監督
SABU監督は、演出時のこだわりについて聞かれると、「できる二人、できるキャストだったので、本読みの段階で『任せる』と思って、現場を良い空気にしたいなと思っただけでした」と振り返る。また、「撮影当時、2つミラクルが起きたんです!」と意気揚々と語るSABU監督。「一つは、川に清澄がダイブするシーンの撮影の3日前くらいに台風が来て、そのおかげで水かさが増して良い感じの濁流になったんです!」と明かすと、すかさず中川が「普通撮影を延期にしたりすますよね?!」とツッコミを見せる場面も。
堤真一
すると、SABU監督は「中川さんも、気合が入ってるように見えたので、ばんばん流れてもらおう!と思ってやってもらいました!」と笑いながら弁解。さらに、「もう一つのミラクルは、撮影をしていたら良い感じにフレームの中にUFOが飛んで来たんです!どうやら堤がNASAと知り合いのようで」とも。堤も、「地球の友から宇宙の友へ!」と謎のフレーズをかぶせ、一同大笑い。「もうええわ!」と堤がツッコミ、旧知の二人によるジョークで会場は温かい空気に包まれた。
左から、SABU監督、矢田亜希子、中川大志、石井杏奈、堤真一
イベント終盤に締めの挨拶を振られると、SABU監督は「ありがとうございました。皆さん、面白かった!とあちこちで言いふらしてください!」、堤は「改めて作品を鑑賞して、本当に素敵な映画だと思いました。今日のお客様は若い方が多いですが、子供を育てている僕ら世代にもぜひ観てもらいたいです。次はお父さん・お母さんと一緒に来てください!」、矢田は「皆様それぞれの心の中に残る作品となったなら嬉しいです」とそれぞれにコメント。
中川大志
石井杏奈
石井は「私の中でこの作品は“ヒーロー”となりました。皆さんにとってもそんなヒーローのような作品になるといいなと思います」と想いを明かす。最後に、中川は「撮影から今日ここにくるまで、2年半かかりました。僕たちの仕事は、見てもらって初めて完成する仕事で、どの作品でも、お客さんの顔を想像しながら取り組んでいます。一つの作品がこうして届けられることが奇跡だなと改めて思いました。感謝しています。トイレの中にいた玻璃のように、この映画もずっと長い間、みなさんに見つけてもらうのを待っていたんじゃないかなと思っています。みなさんにこうして観ていただくことができて、本当に感謝しています。ぼく自身、この作品と共に、これからもがんばっていきたいと思います」と締めくくった。
堤真一
矢田亜希子
『砕け散るところを見せてあげる』は公開中。

SPICE

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