桑原あい、初のソロ・ピアノ・アルバ
ム『Opera』がiTunesジャズ・チャー
トで1位獲得 ブラジル音楽の巨匠エ
グベルト・ジスモンチから絶賛コメン
トも到着

世界的に活躍するジャズ・ピアニスト、桑原あいのキャリア初となるソロ・ピアノ・アルバム『Opera』が、本日2021年4月7日(水)リリースとなった。アルバムはiTunes Storeのジャズ・チャートで早くも1位を獲得するなど、好調な滑り出しを見せている。
今回の作品はジャンルを超えた名曲のカヴァーを中心に構成されており、うち5曲は、桑原の音楽を愛する著名人に選曲を依頼。シシド・カフカ、社長(SOIL&”PIMP”SESSIONS)、立川志の輔、平野啓一郎、山崎育三郎が、「桑原あいに弾いてほしい」という曲をそれぞれセレクトしている。
桑原が最も尊敬するピアニストのひとりと語るブラジル音楽の巨匠エグベルト・ジスモンチの「ロロ」のカヴァーも収録されているが、この若きピアニストによるカヴァーを耳にしたジスモンチ本人から、「繊細な優しさと若い大胆さ、そして希望を持ってロロを演奏してくれて感動した!」との絶賛のコメントが到着した。
なお、桑原は、昨日6日(火)、アルバムのレコーディングを行った場所である東京オペラシティ リサイタルホールで発売記念コンサートを開催。シシド・カフカが選曲を行ったボン・ジョヴィの名曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を皮切りに、アルバムに収録されている曲を披露した。ライヴのハイライトは、エンニオ・モリコーネ作曲の映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のメドレー。「レコーディング中に初めて涙が出てきた」とMCで語ったように、録音時にも楽曲と深く向き合い収録を行った曲で、優しいタッチで奏でられる儚いメロディに力が徐々に込められ、クライマックスでは涙する観客の姿も。
前述のエグベルト・ジスモンチの「ロロ」では、鍵盤を弾く指が見えないほどの早技を披露した直後に、左手でリズムを強く弾いてテンポを強調し、その緩急ついた超絶技巧で聴く者を圧倒した。そして、ラストの「デイドリーム・ビリーヴァー」では、ザ・モンキーズのオリジナル・ヴァージョンではなく忌野清志郎の日本語カヴァーをイメージしたと語り、ピアノが歌うような軽やかなメロディでコンサートを締めくくった。
桑原は6月に、ソロとトリオ両方の演奏が楽しめるツアー『Ai Kuwabara Tour 2021 Opera, Solo & Trio』を東京・名古屋・大阪で開催する。東名阪ツアーは2年ぶりとなるので、ジャズ・ファン、ピアノ・ファンは要チェックである。
■選曲者コメント ※トラック・リスト順
シシド・カフカ
あいさんの力強くしなやかな演奏が大好きで、そんな彼女が弾けられる曲をとリクエストさせて頂きました。想像以上に繊細に、そして期待以上に力強い仕上がりにニヤニヤが止まりません。早くライブで聴きたい!今回はこのようなとても光栄な機会を頂き、とても嬉しかったです。有難うございます!
立川志の輔
一昨年の東京フォーラムでのライブで初めて桑原あいさんのピアノに出会いました。ウィル・リーさんが率いる編成で、渡辺香津美さんら多勢のバンドの中で、小柄な桑原さんから飛び出るあの迫力ある鍵盤さばきは、お見事と言う他なくすっかり虜になったのです。すぐに私のラジオ番組のゲストにもきてもらい、音楽への限りない情熱も聞かせてもらいました。エネルギッシュな「あい」さんのステージを堪能した私は、今回のアルバムでリクエストできるならば、ビル・エバンスの名曲「ワルツ・フォー・デビー」を是非と頼みました。あいさんの指先からどんな繊細な音が紡がれるのか、楽しみで楽しみで。とうとう聞かせてもらいました。もう最高!なんて華麗で可愛いデビーが目の前に現れました。思わず踊りたくなる楽しさ。試聴アルバム、繰り返し、聴かせてもらってます。
山崎育三郎
2020年は、朝ドラ「エール」の主題歌「星影のエール」と共に駆け抜けてきました。あいさんの奏でる繊細且つドラマティックな演奏を聴いた時、撮影の日々が蘇り深く感動しました。これからも圧倒的な表現力を持つ桑原あいのファンです!
SOIL&"PIMP"SESSIONS 社長
僕が何度となくDJでプレイしてきた大好きな曲を提案させていただいたわけですが、予想を遥かに上回ってくる仕上がり。まさかのフロアで一番ピークになる「サビ」的なパートをまるっとカットするとは!(笑)曲の美しさをより際立たせるアレンジと麗しい音色に誘われて、Todd Terjeの故郷でもあるノルウェーの景色が目に浮かんできます。お見事です。
平野啓一郎
桑原さんには、是非ともクインシーに因んだ曲を弾いてほしい!と思い、この美しい名曲を選びました。コーラスに漂う何とも言えない諦念と哀感、一種の優しさのような表現が、コロナで疲れている人の心を、きっと癒やしてくれるでしょう。数多くのカヴァーがありますが、ピアノソロは珍しいのでは? 胸を打たれます。Bravo!  

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