写真上段左より時計回りに、瑠伊(Ba)、Tohya(Dr)、Yuh(Gu)、智(Vo)、海(Gu)

写真上段左より時計回りに、瑠伊(Ba)、Tohya(Dr)、Yuh(Gu)、智(Vo)、海(Gu)

【vistlip インタビュー】
自分がどうやって夢を見て、
その道を辿ってきたかを伝えたかった

lipper盤収録の「John Doe」は
“大人版「Act」”みたいな感じ

lipper盤に収録される「John Doe」ですが、“名なしの権兵衛”を意味するタイトルだし、ストレートな「Act」と対照的に考えさせる歌詞ですね。vistlipに興味を持ってlipper盤を聴いた子供たちにとっては、一気に大人の階段を昇る感じがします。

そうですね。それでも「Act」と併せて聴いてくれた時のことを考えて、自分的にはマイルドに落とし込んだつもりです。
直接的な表現は少ないからね。

これはどういった心境の時にできた曲ですか?

「Act」が作品に寄り添ったものなら、やはりもうひとつは自分の色でいかないとっていう。で、“名前を呼んでほしいな”という時に思いついたから…今、ファンの人たちからもしばらく名前を呼んでもらえてないんですよね。
呼ばれてもコメント欄とかの文字だからね。
そう。だから、名前を呼ばれることは大事だなと。“あの声が欲しい”ということから始まっているんです。

ずっと呼ばれていたものがなくなったわけですからね。

なくなるというのは寂しいというか…あり得ないことだったので。たぶんみんなも感じていると思うんですよ。だから、これもコロナ禍での考えが反映されいるんですよね。あとは、承認欲求についても書きたかった。最初は真逆な内容で、ストーリー的にも恋愛要素が強かったから、その中で“名前を呼んでもらえることの大事さ”というものを書きたかったんです。

承認欲求もテーマとしてとても大きなものになりそうですね。

人間の中に必ずあるものですからね。
なんなら、今は承認欲求の強い人が多い。SNSの発達のせいというか、おかげというか。
一気に増えた気がする。
俺自身はあまり承認欲求がないんですよ。自分が納得できるかどうかが一番大事だと思ってるし、自分が納得できるなら100人中100人が違うと言っても“俺はこれでいいと思っている”と考える人なので。でも、最近そういう話をよく聞くから勉強になるなと。承認欲求自体は人間としてあるべきものだと思うけど、それに支配されると踏み外しますよね。
うん。だから、自分が何もなかった頃から今まで、そして逆にファンにしてあげられることというのを歌詞にしました。“大人版「Act」”みたいな感じですね。

“大人版Act”という表現は腑に落ちます。さて、4月からは久々のツアー『Good Vibes CIRCUIT ZERO』が開催されますが、これまでと大きく状況が変わることに関してはいかがでしょうか?

一応、コロナ禍の中で3回くらいライヴをさせてもらって感覚的な部分は掴んではいるんですけど、“それがライヴハウスになった場合にどうなるんだろう?”とは思っています。
今回は座席がなくなりますからね。やはり少しずつ本来のかたちに戻したいので。
でも、ツアーが久々すぎて、まだイメージが湧かないですね。ずっと家にいたから外で生活することの実感があまりなくて…。
あと、勢いでピックを投げそうなのが怖いです。この間のライヴでいつも投げていた曲をやったら、習慣で投げそうになったんで。冷静でいなくてはいけないと思いながらも、ライヴの時の自分は基本的に冷静ではないですからね。でも、そこはしっかり踏み留まれるようにしないと。
でも、メンタル的には不安がないので、結局は思い切りやるだけだと思います。

取材:キャベトンコ

シングル「Act」2021年4月28日発売 マーベラス
    • 【vister】(CD+DVD)
    • MJSS-09291〜2
    • ¥1,980(税込)
    • 【lipper】(CD)
    • MJSS-09293
    • ¥1,320(税込)
    • 【アニメ盤】(CD)
    • MJSS-09294
    • ¥1,100(税込)

ライヴ情報

『vistlip oneman tour 【Good Vibes CIRCUIT ZERO】』
4/01(木) 石川・金沢AZ
4/03(土) 長野・LIVE HOUSE J
4/04(日) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
4/10(土) 愛知・名古屋SPADE BOX
4/11(日) 静岡・SUNASH
4/17(土) 広島・CAVE BE
4/18(日) 岡山・CRAZYMAMA 2ndRoom
4/25(日) 茨城・mito LIGHT HOUSE
4/29(木) 金川・新横浜NEW SIDE BEACH!!
5/01(土) 兵庫・神戸VARIT.
5/04(火) 大阪・ESAKA MUSE
5/05(水) 京都・KYOTO MUSE
5/14(金) 北海道・札幌ペニーレーン 24
5/17(月) 岩手・盛岡Club Change WAVE
5/18(火) 宮城・仙台MACANA
5/28(金) 福岡・LIVE HOUSE Queblick Fukuoka
5/29(土) 長崎・ホンダ楽器アストロスペース
5/31(月) 鹿児島・Caparvo Hall
6/04(金) 埼玉・越谷EASYGOINGS

vistlip プロフィール

ヴィストリップ:2007年結成。リアルで等身大な言葉を紡いだ歌詞と、多種多様な要素を融合させた楽曲にキャッチーなメロディーライン、時折ラップも織り交ぜた他に類を見ないミクスチャー感を持つビジュアル系ロックバンド。ひと言では言い表せない世界観とメンバーの特異な個性が際立つパフォーマンスを武器にしたライヴは必見。結成日の7月7日にはZeppTokyoにてワンマン公演を行なっており、毎年たくさんのファンで会場は埋め尽くされる。vistlip オフィシャルHP

「Act」MV(short ver.)

OKMusic編集部

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