オメでたい頭でなにより、ワンマンツ
アー初日のオフィシャルレポート到着

オメでたい頭でなによりが、4月4日(日)渋谷・WWW Xにて、ワンマンツアー『オメでたい頭でなにより ワンマンツアー2021〜今 いくね くるね II TURBO〜』初日公演を開催した。
昨年2020年、2公演を行った後に延期、振替公演も中止となってしまったワンマンツアー"〜今 いくね くるね2〜"が、"〜今 いくね くるね II TURBO〜"に進化し、メジャーデビュー3周年記念日である4月4日(日)・渋谷WWW Xでついに初日を迎えた。抽選先行限定で販売されたオメコンボチケット(ライブチケット、オープニングアクトライブ鑑賞権、手焼きのデモCD、限定ビッグシルエットTシャツがセットになっている)を手にしたオメっ子(オメでたい頭でなによりのファンの呼称)がたくさん集まった会場のムードが実に明るい。本編の前に行われたオープニングアクトの時点で既に素敵な空間が生まれていた。
オメでたい頭でなにより
オメでたい頭でなにより
オープニングアクトでステージに立ったのは、「お目出たズ」という謎に包まれていた5人組ロックバンド。オメでたい頭でなによりのコピーバンド歴15年である旨が事前にアナウンスされていて、目玉が飛び出しているように見えるお揃いのメガネを着用した写真も公開されていたが、どのようなライブをするバンドなのだろうか? 我々の前に現れた彼らは、何となくオメでたの5人・赤飯、ぽにきんぐだむ、324、mao、ミト充が楽器パートを入れ替えて結成したバンドのようにも見えたが、それはおそらく気のせいだったのだろう……。メンバー全員がリスペクトしている赤飯に、週2で出演しているらしい池袋Admで声をかけられてオープニングアクトに抜擢された彼らは、オメでたのコピーの他、初めて作ったオリジナル楽曲も披露して喝采を浴びた。お目出たズは今回のツアーの全公演でオープニングアクトを務めるそうだが、各地のオメっ子を大喜びさせるに違いない。
オメでたい頭でなにより
このように、本編がスタートする前からサービス満点だった『オメでたい頭でなにより ワンマンツアー2021〜今 いくね くるね II TURBO〜』初日。その後も濃密極まりなかったのは言うまでもないだろう。ツアーはこの先も続くのでセットリストや演出の詳述は避けるが、代表曲の数々の他、昨年2020年4月にリリースされた2ndフルアルバム『オメでたい頭でなにより2』の収録曲も目一杯に披露されていた。「週末ゥッッッ★トビマ~ス!!」を歌う直前、「アルバムの曲をいっぱいやって、どんどんみんなと一緒に育てて、この曲でダイブ、モッシュするって思って作ってたんやけど、全部ツアーとんでもうた。でも、きみたちとこの曲を育てていきたい! いつかこの曲で飛べる日まで準備運動しておきましょうか!」と、オメっ子に呼びかけていた赤飯。ライブで演奏する機会がなかなか巡ってこなかった曲を存分に届けられるのを、メンバーたちが心から嬉しそうにしていた姿が思い出される。
オメでたい頭でなにより
会場内の空気を入れ替えるための換気タイムに繰り広げられた寸劇と大喜利。3年前のメジャーデビューを飾った「鯛獲る」が披露された時の祝福ムード。バンド結成日である8月29日(日)に東京 USEN STUDIO COASTで『5周年だョ!全員集合』が行われることが発表されて、オメっ子の間から起こった熱い拍手……などなど、印象的な場面がたくさんあった。そして、MCもグッと来るものがあったので紹介しておこう。
「こんな状況でもバカ騒ぎできる俺たちは、オメでたい頭でなによりだ!こんな状況でここに来てくれる選択をしてくれたきみたち。きみたちこそもしかしたらオメでたにとってのヒーローなのかもしれない!まだまだ状況が改善しないとかあるかもしれへんけど、全然関係ないね!お前ら、めちゃめちゃ笑ってるやん?それがすべてだ!いいか?これからもその笑顔を絶やすんじゃないぞ。また絶対にはちゃめちゃに騒げる日が来ると俺は信じてるぞ!」(赤飯)
「正直、もがきたくてももがけない状況が続いていて、ツアーをやるバンド、やらないバンド、いろんな判断があると思うけど、我々はライブハウスというものが自由で楽しくて、日頃のことを忘れられる場所だと信じてる。我々だけでも自由にやってるってことをどんどん証明して、プライドと覚悟を持って遊んでます。何が起こるかわからないって体感したので、あとは好きに自由に生きて、ルールを守りつつ笑って死ねる人生をこの5人とスタッフとみんなと歩んで行く。そういうツアーにしたいと思ってます」(ぽにきんぐだむ)
オメでたい頭でなにより
赤飯、ぽにきんぐだむの言葉は、目の前にいる人々に音楽を届ける「ライブ」というものに対する強い気持ちをまざまざと示していた。制約がある中でも最大限に楽しみ方を提示していたオメでたの5人、楽しみ方をどんどん見つけて笑顔を輝かせていたオメっ子たちの姿が、本当に頼もしかった。そんな風景の中で聴いた「ザ・レジンスタンス」は、いつにも増して胸に沁みたので、最後に触れておくとしよう。苦難の真っ只中で気持ちを腐らせるのではなく、前向きな姿勢で戦うことを促すこの曲は、現在の我々が噛み締めるべき応援歌として鳴り響いていた。その他にも最高の曲たちがたっぷり用意されている今回のツアーは、全国各地のライブハウスにポジティブなエネルギーを届けるはずだ。

文=田中大 撮影=ゆうと。
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